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英語長文の読み方|返り読みをやめて頭から理解する手順

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英語長文の読み方|返り読みをやめて頭から理解する手順
えいごろう

英語長文の読み方が分からない。返り読みをやめるにはどうすればいい?

簡潔な結論

英語長文は、日本語の語順に並べ替えずに英語の語順のまま頭から意味をとる読み方に切り替えます。

切り替えに必要なのは次の3つです。

  • 文ごとに主語と動詞を先に見つける
  • 後ろから説明する語句を「どんな?」と待ちながら読む
  • 段落の最初の文で話の向きをつかむ

頭から理解する手順を見る

本記事では、英語長文を返り読みせずに頭から理解する読み方を、原因・準備・手順・練習法の順に解説します。

筆者が、試験での長文の量や形式をTOEIC Listening & Reading Test 公式サイト(IIBC)で確かめ、読み方の手順としてまとめました。

筆者の高正熊生

この記事を書いた人|高正熊生(たかまさくまお)(TOEIC920・英検準1級)
英語サービス選びの専門家|英語サービス60社以上を体験/取材

この記事を読めば、

  • 英語長文で返り読みしてしまう本当の理由
  • 英語の語順のまま頭から意味をとる手順
  • 毎日の練習と試験本番での読み方

までそろうので、長文を前から順に読み進められるようになります。

読む力と合わせて話す力も伸ばしたい人は、おすすめのオンライン英会話で比べられます。↓

目次
筆者の高正熊生

この記事を書いた人|高正熊生(たかまさくまお)(TOEIC920・英検準1級)
英語サービス選びの専門家|英語サービス60社以上を体験/取材

英語長文の読み方の結論は英語の語順のまま読むこと

英語長文を速く正確に読む人は、文を日本語の語順に並べ替えていません。

英語は「誰が・どうする・何を・どこで・いつ」の順に情報が出てくる言語です。

この順番のまま意味を積み上げていくのが、頭から理解する読み方です。

学校の和訳問題で身につけた「後ろから訳し上げる」読み方は、1文を正確に訳すには役立ちます。

ただし長文でこれを続けると、1文ごとに目が前後に動き、読む速さも内容の記憶も落ちていきます。

返り読みと頭から読む読み方の違い

同じ1文を2つの読み方で比べると、違いがはっきりします。

読み方目の動き長文での結果
返り読み文末まで読んでから前に戻る1文に2回以上目を通すので遅い
頭から読む左から右へ1回だけ進む前の文の内容を覚えたまま次へ進める
同じ1文での比べ方

たとえば The book that I bought yesterday was interesting. という文があります。

返り読みでは「昨日私が買った本は面白かった」と、文末の interesting まで見てから組み立て直す読み方です。

頭から読むと「その本/どんな本かというと私が昨日買った/は面白かった」と、出てきた順に意味を足していくことになります。

和訳はしなくていい

頭から読むときは、きれいな日本語の文に直す必要はありません。

「本・私が買った・昨日・面白い」のように、意味のかたまりが頭に浮かべば十分です。

1文ずつ完全な和訳を作ろうとする と、長文を読み終えるころには最初の段落を忘れてしまいます。

英語長文で返り読みが起きる3つの原因

返り読みは、単に癖だけで起きているわけではありません。

原因を分けて見ると、直す順番が決まります。

文の骨格が見えていない

主語と動詞がどれかを見つけられないと、文の最後まで読んで探し直すことになります。

長い主語や、途中に挟まった説明の語句があると、動詞を見失いやすくなります。

これは文法の知識、とくに文型と修飾のしくみの問題です。

知らない単語で止まる

1文の中に知らない単語が2つ3つあると、意味が組み立てられず前に戻ります。

どれだけ読み方を工夫しても、語彙が足りない文章は頭から読めません。

読み方の練習は、知らない単語が少ない文章で始めるのが基本です。

日本語の語順で理解しようとする

日本語は動詞が文の最後に来る言語なので、英語を読むときも動詞を最後に回したくなります。

文法も単語も分かっているのに遅い人は、この並べ替えの癖が原因です。

3つ目の原因だけは、知識ではなく読み方の練習で直します。

自分の原因を見分ける方法

読めなかった文を、辞書と文法書を使ってゆっくり分析します。

単語を調べて解決したなら語彙、文の構造を調べて解決したなら文法、調べなくても分かったのに遅かったなら語順の癖が原因です。

英語長文を頭から読むための準備

頭から読む練習を始める前に、土台を3つ確かめます。

土台が欠けたまま練習を重ねても、読める量は増えにくいからです。

中学レベルの文法で文の骨格をとる

長文に出てくる文の骨格は、ほとんどが中学で習う文法で説明できます。

とくに関係代名詞・分詞・不定詞・接続詞の4つは、名詞を後ろから説明する形を作るので重要です。

この4つがあいまいなら、長文の前に文法の基礎から見直すのが近道です。

読む文章の語彙をそろえる

練習用の文章の選び方

練習用の文章は、知らない単語が1段落に2〜3語までのものを選びます。

それより多い文章は、読み方の練習ではなく単語の勉強になってしまいます。

単語を覚える方法は、英語の語彙力を増やす方法はの記事で詳しく解説しています。↓

音で英語の語順に慣れる

音声は前から後ろへ流れるので、返り読みができません。

読んだ文章の音声を聞くと、英語の語順のまま意味をとる練習になります。

音読も同じで、声に出しながら前に戻ることはできません。

音読の進め方は、英語の音読の効果とはの記事で詳しく解説しています。↓

英語長文を頭から理解する読み方の手順

1つの長文を、次の5つの手順で読みます。

STEP
タイトルと最初の段落で話題をつかむ

何についての文章かを先に決めておくと、知らない単語が出ても意味を推測できます。

STEP
1文ごとに主語と動詞を見つける

文頭から読み、最初に出てくる主語と、それに対応する動詞に印をつけます。

STEP
意味のかたまりごとに前から意味をとる

前置詞・接続詞・関係詞の前で区切り、かたまりごとに意味を足していきます。

STEP
段落の終わりで内容を一言にまとめる

段落を読み終えたら、その段落が言いたいことを日本語で一言にします。

STEP
読み終えたら分からなかった文だけ戻る

読んでいる途中では戻らず、最後に印をつけた文だけを分析し直します。

この手順のうち、2つ目と3つ目が頭から読むための中心です。

途中で戻らないと決めて読む

最初の1回は、分からない文があっても戻らずに最後まで読みます。

印のつけ方

分からない文には鉛筆で小さく印をつけておき、読み終えてから確かめる流れです。

戻らないと決めるだけで、前の文の内容を覚えておこうとする意識が強くなります。

1文ごとの意味は粗くていい

頭から読むと、最初は1文の意味が7割くらいしか取れないことがあります。

それでも段落全体の話の流れが追えていれば、長文の読解としては十分です。

細かい意味は、読み終えたあとの分析で取りにいきます。

英語長文の1文を頭から読むコツ

手順の2つ目と3つ目を、1文の中でどう進めるかを見ていきます。

主語と動詞を先に見つける

英語の文は、ほぼ必ず主語のあとに動詞が来ます。

主語が長いときは、主語の名詞を見つけたら「それがどうした?」と動詞を待ちながら読み進めます。

The number of students who study abroad has increased. なら、The number が主語で has increased が動詞です。

  • 主語=The number
  • 主語の説明=of students who study abroad
  • 動詞=has increased

間にある of students who study abroad は、主語を説明している部分だと分かります。

後ろから説明する語句を待ちながら読む

英語では、名詞を説明する語句が名詞の後ろに来ることがよくあります。

関係代名詞の who や which、分詞の -ing や -ed、前置詞の of や in が来たら、直前の名詞を説明する部分の合図です。

「どんな人?」「どんなもの?」と待ちながら読むと、後ろから訳し上げずに済みます。

出てくる語読むときの合図頭の中の問い
who / which / that直前の名詞の説明が始まるどんな人?どんなもの?
-ing / -ed直前の名詞の様子が続く何をしている?何をされた?
to+動詞目的や説明が続く何のために?何をする?
because / when / if理由や条件が続くなぜ?いつ?もしそうなら?

長い主語と挟まった説明を読む

長文で読みにくい文の多くは、主語が長いか、主語と動詞の間に説明が挟まっている文です。

カンマで挟まれた部分や、関係代名詞で始まる部分は、いったん括弧に入れたつもりで読みます。

括弧の外だけを読めば、主語と動詞がつながって文の骨格が見えてくるはずです。

たとえば My sister, who lives in Osaka, works at a hospital. なら、括弧に入れるのは who lives in Osaka の部分。

骨格は My sister works at a hospital で、挟まった部分は姉についての追加の説明だと分かります。

意味のかたまりで区切る

頭から読むときは、単語1つずつではなく、意味のかたまりごとに目を進めます。

区切る位置の目安は、前置詞・接続詞・関係詞の前と、長い主語のあとです。

区切り方の技法について

区切り方をルールとして練習する方法は、スラッシュリーディングという別の技法になるので、ここでは目安だけにとどめます。

英語長文の段落と全体の流れを読むコツ

1文が読めても、段落と段落のつながりが追えないと長文の内容は頭に残りません。

文章全体の流れは、次の3つを手がかりに読みます。

段落の最初の文で話の向きをつかむ

英語の説明文では、段落の最初の文にその段落の主張が書かれていることが多くあります。

これがトピックセンテンスです。

最初の文を読んだら、この段落で何が説明されるかを予想してから続きを読みます。

つなぎの言葉で次の展開を予想する

段落や文の頭にあるつなぎの言葉は、次に来る内容の向きを教えてくれます。

つなぎの言葉次に来る内容
However / But前と反対の内容
For example前の主張の具体例
Therefore / As a result前の内容から出る結論
In addition / Also前と同じ向きの追加
First / Second / Finally順番に並ぶ項目

とくに However のあとは、筆者が本当に言いたい主張が来ることが多いので、読む速さを落としてでも正確にとります。

説明文の型を知っておく

英語の説明文や論説文は、主張・理由・具体例・結論という順番で組み立てられていることが多くあります。

最初の段落で筆者の主張が示され、続く段落でその理由や例が並び、最後の段落で主張がもう一度まとめられる形です。

この型を知っていれば、いま読んでいる段落が主張なのか例なのかを、読みながら判断できます。

例の段落は話の向きだけ押さえて進み、主張と結論の段落は丁寧に読むという読み分けもできるようになるでしょう。

試験の長文で筆者の主張を問う設問が出たときも、最初と最後の段落を見直せば答えの根拠が見つかりやすくなります。

指示語が何を指すかを確かめる

this・that・it・they・these のような指示語は、前の文の内容を指しています。

指示語が出たら、何を指しているかを頭の中で一度言い換えてから先へ進むのがコツです。

ここを流すと、単語は分かるのに話がつながらないという読み方になります。

英語長文を頭から読む練習法

頭から読む力は、1回の読み方の工夫では身につきません。

次の3つを、同じ文章で回すのが基本の練習です。

精読で構造を確かめる

まず1つの文章を、辞書と文法書を使って1文ずつ構造まで確かめます。

主語・動詞・修飾のかたまりを書き込み、分からない文が残らない状態にします。

精読の進め方は、英語の精読のやり方はの記事で詳しく解説しています。↓

同じ文章を音読して頭から読み直す

精読が終わった文章を、音声を聞いたあとに声に出して読みます。

意味が分かっている文章なので、英語の語順のまま意味をとる感覚を体で覚える練習です。

同じ文章を、つかえずに読めるようになるまで繰り返します。

やさしい文章を多読して量を読む

精読と音読で読み方の型を作ったら、自分のレベルより少しやさしい文章をたくさん読みます。

辞書を引かずに読める文章でないと、頭から読む練習になりません。

多読の進め方は、英語の多読の効果や正しいやり方はの記事で詳しく解説しています。↓

1日の練習の組み立て方

3つの練習は、1日の中で全部やらなくても構いません。

たとえば平日は精読した文章の音読だけを続け、時間がとれる日に新しい文章の精読と多読を進める組み立て方もあります。

大切なのは、精読した文章を音読せずに次へ進まないことです。

構造が分かっただけの文章は、まだ頭から読める状態にはなっていません。

音読で前から意味がとれるようになってから、次の文章に移ると練習の効果が積み上がっていきます。

時間を測って読む

読む速さの変化を見るには、1つの文章を読み終えるまでの時間を測ります。

同じくらいの長さの文章で時間が縮んでいれば、返り読みが減っているということです。

読む速さそのものを上げる練習は、英語速読法の記事でまとめています。↓

試験で英語長文を読むときの読み方

試験では、読む量と時間がはっきり決まっています。

TOEIC Listening & Reading Test のリーディングは75分間・100問。Part5からPart7で構成されています。

このうちPart7は、1つまたは複数の文書を読んで設問に答える形式です。

1問あたりにかけられる時間は短いので、頭から1回で読む読み方がそのまま得点に結びつきます。

設問を先に読んでから本文を読む

長文読解の試験では、本文の前に設問に目を通しておくと、何を探しながら読むかが決まります。

全体の話題を拾う読み方と、特定の情報を探す読み方を使い分ける方法は、スキミングとスキャニングという別の技法です。

この記事では、設問で読む目的を決めてから本文を頭から読む、という順番だけ押さえておきます。

時間が足りないときの線引き

試験の長文では、すべての文を同じ丁寧さで読む必要はありません。

設問に関係する段落を正確に読み、関係しない段落は話題だけ拾って進みます。

TOEIC Part7で時間切れを減らす方法は、TOEIC Part7の塗り絵を減らす方法の記事で詳しく解説しています。↓

英語長文の読み方でつまずきやすい点

頭から読む読み方に切り替える途中で、多くの人が同じところで止まります。

頭から読むと内容が残らない

切り替えたばかりのころは、返り読みより内容が頭に残らないと感じることがあります。

これは新しい読み方に慣れていないだけで、段落ごとに一言でまとめる習慣で残るようになるはずです。

最初の数週間は、短い文章で練習して読み終えたあとの理解を確かめます。

難しい文章でいきなり練習する

入試や資格試験の過去問でいきなり練習すると、単語と文法で止まって読み方の練習になりません。

読み方の練習には、精読したあとの文章か、自分のレベルよりやさしい文章を使います。

読み飛ばしと頭から読むことを混同する

頭から読むのは、前に戻らずに1回で意味をとる読み方です。

分からない部分を飛ばして先へ進む読み方とは違います。

分からない文を印もつけずに流す は、頭から読む練習とは呼べません。

文法用語にこだわりすぎる

精読の段階で、すべての語に文法用語を当てはめようとすると時間がかかりすぎます。

頭から読むために必要なのは、主語と動詞と、どの語がどの語を説明しているかが分かることです。

用語の名前が出てこなくても、意味のつながりが説明できれば読み方の練習としては足ります。

英語長文の読み方のよくある質問

英語長文は返り読みしてはいけないのですか?

1文の構造を確かめる精読では、返り読みをしても問題ありません。

長文を通して読むときだけ、前に戻らない読み方に切り替えます。

英語長文を頭から読めるようになるまでどれくらいかかりますか?

文法と語彙の土台や練習量によって変わるため、一律の期間は言えません。

同じ文章で精読と音読を繰り返し、読む時間が縮んでいるかで変化を確かめます。

英語長文は和訳しながら読んだほうがいいですか?

通して読むときは、きれいな日本語に訳す必要はありません。

意味のかたまりが頭に浮かべば十分で、和訳は分からなかった文を分析するときだけ使います。

知らない単語が出てきたらどうすればいいですか?

前後の文と話題から意味を推測して、印をつけて読み進めます。

読み終えてから辞書で確かめ、推測が合っていたかを見ます。

英語長文の練習にはどんな文章を使えばいいですか?

知らない単語が1段落に2〜3語までの、自分のレベルに合った文章を使います。

精読したあとの文章を音読して読み直すのも、頭から読む練習になります。

試験では設問と本文のどちらを先に読みますか?

設問に先に目を通して、何を探しながら読むかを決めてから本文を読みます。

本文は頭から1回で読み、設問に関係する段落だけ丁寧に読みます。

長文を読むと最初の段落を忘れてしまいます。

段落を読み終えるたびに、その段落の内容を日本語で一言にまとめてから次へ進みます。

まとめた一言をつなげると、文章全体の流れが頭に残りやすくなります。

英語長文を速く読むには何から始めればいいですか?

まず返り読みを減らし、1回で意味がとれる文を増やすことから始めます。

速さは、頭から読めるようになったあとに多読と時間を測る練習で上げていきます。

英語長文の読み方のまとめ

最後に、英語長文を頭から読むために押さえる点をまとめます。

押さえる点やること
読み方日本語に並べ替えず英語の語順のまま意味をとる
原因文の骨格・語彙・語順の癖のどれかを見分ける
準備中学文法と語彙と音で土台をそろえる
1文主語と動詞を先に見つけ後ろの説明を待つ
段落最初の文とつなぎの言葉で流れを読む
練習精読・音読・多読を同じ流れで回す
試験設問で目的を決めてから頭から1回で読む

ここまでを順に続ければ、長文を前から順に読み進められるようになります。

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