グローバル化が進むにつれて、日本でも英語に触れる機会が多くなってきました。もしあなたが英語を習得していこうと思ったときに、英文を早く読むことが出来たらいいなあと思いませんか?
英文を速読できると、英語の向上にもつながりますし、モチベーションもさらにアップすること間違いなしです。もちろん英文を多く読んだ分だけ知識も増えていくので、TOEIC等の試験での高得点が取れる可能性も高まるでしょう。
では「英語の速読ってどうやるの?」「どうすれば英語の速読がすらすらとできるようになるの?」と気になりませんか?
というわけで、今回は英語の速読技術習得の正しいやり方と速読で得られる効果についてご紹介していきたいと思います。
監修者
高正熊生
3ヶ月でTOEIC900(今920)・試験対策ナシで英検準1級一発合格・1ヶ月でVERSANT50・留学(大学/語学/ワーホリ)3カ国(オーストラリア・カナダ・アメリカ)・外資系/海外勤務経験・海外在住歴13年以上・アメリカ人と結婚/シャドーイング歴1年以上(シャドテンアンバサダー)・オンライン英会話/英語コーチング/英会話教室/英語学習アプリ/子ども英会話の受講&取材経験50社以上
英語の速読法とは?
まず『速読』とは何かというと、読んで字のごとく『早く読む』という意味です。ですが実際に英文を速読するとき、日本語のようにすらすら読めない方も多いのではないでしょうか。
正しい方法で英語の速読をするとどのような効果があるのでしょうか。以下の表にメリットとデメリットについてまとめてみましたのでご覧ください。
速読をするメリットとは | 速読をするデメリットとは? |
---|---|
短時間で読める | 慣れないうちは読み間違えが多くなる |
情報処理速度が上がる | 読解力は養われにくい |
知識が増える | 未知の分野の本は速読できない |
学力が向上する | 読みすぎると無駄な情報が増える |
自由に使える時間が増える | 体力の消耗が激しくなる |
こうしてみると、英語の速読にはプラスになる面も多いのですが、やり方を間違えてしまうと効果が半減してしまいます。ですので正しい方法でポイントを押さえて、上手に英語の速読に役立てていきましょう。
ちなみに英語の速読方法には大きく分けて2つあります。
2.精読速読とは?: しっかりと英文を読み、同時に早く読むこと
英文速読は上記2の『精読速読の方法』を身につけることで、速読を攻略するための近道となります。
こちらでは、英語の速読と精読についてわかりやすく解説していますよ↓↓↓
教えてくれる講師の声のトーンによって、頭に入りやすくなる度合いも違ってきますよね。この講師の声は、とても張りがあって学びやすいです。
では次に精読速読の正しいやり方について、学んでいきましょう。
英語の速読が身につく3ステップ
次に英語速読を身につけるために、正しい3つのステップを見ていきましょう。
1.単語・文法を理解しながら精読
英文を読んでいて分からない単語や文法に直面すると、ついリーディングが止まってしまうということはありませんか?ここでは、あらかじめ単語・文法を和訳しておくことで、前もって確認しておくことが必要です。
ある程度英語力のある方は良いのですが、英語力にあまり自信がない場合には、英語の速読をいきなり行うのは難しいかもしれません。
はじめから英語長文を読解していくのは大変ですので、できるだけ簡単な文で、重要な英熟語や関連表現が使われている参考書を使うようにしましょう。
自分のレベルに合った教材を選びましょう。単語レベルが7~8割理解できるものがおすすめです
ここでおすすめなのが「中学生の英文法」という参考書です。2015年に公開された映画「ビリギャル」をご存知でしょうか。この映画は実在する塾講師とビリギャルだった女子高生をもとに作られた作品でした。
有村架純扮する主人公のかすみは『偏差値30以下で学年最下位』。そのかすみが塾の講師の一言で一大奮起をし、偏差値70前後の慶應大学に奇跡の合格を果たすというストーリーです。
そのときに使われていた参考書が『中学生の英文法の基礎』だったのです。
もし興味のある方は、ご覧になってみてください。こちらです↓↓↓
2.スラッシュリーディングとは?
スラッシュリーディングとは、複数の単語を塊として捉え、塊ごとにスラッシュ(/)という区切りを入れて読んでいく方法です。
英文速読では『返り読み』をしないことを推奨されていますが、多くの方がこの返り読みをしてしまう方が多いです。
ちなみに返り読みとは何か?を説明すると、「読み返すこと。文章の後ろから前に読んでいくこと。何度もわからないところに戻って、もう一度読み返していくこと」です。
特にTOEICや英検などの試験中、時間のないときに返り読みをするのは時間がかかってしまいます。
英文速読ではスラッシュリーディングを行うことによって、速読の効果を高めていきます。そのため、正しいやり方で英文読解を効率よくこなしていくことができるのです。
Niigata is the countryside where I was born.
新潟は私が生まれた田舎だ
↓ ↓ ↓
Niigata is the countryside / where I was born.
新潟は田舎だ / 私が生まれた
スラッシュリーディングの文章を区切って読むことによって、より理解しやすくなります。
このようにひとかたまりで読むことで、左から右へ語順通り読みやすくなります。その結果、時間が限られている試験中でも返り読みをすることが少なくなっていくでしょう。
英語速読をここで習得しておきたい!という方は、スラッシュリーディングの正しいやり方のコツをぜひここで学んでおいてくださいね。
ここでは、スラッシュリーディングを使って、英文を読んでいくやり方を詳しく実演しています↓↓↓
3.繰り返し読み、スピードを早めていく
単語・文法がある程度分かったら、今度は英文を5回ほど繰り返して精読していきます。
はじめは100単語くらいの英文を読んでいき、そのときに時間を測っていく習慣をつけると、自分のペース配分がわかりやすくなるのでおすすめです。
では先ほどの英語の例文をもう一度、おさらいしてみましょう。
新潟は田舎だ / 私が生まれた
1回目が40秒で読めたら、2回目は39秒を目指して読んでいきます。同じ英文を繰り返し読んでいくことで、自分の読むスピードが向上していくことを実感していけるでしょう。
このように英文を繰り返し読んでいくことで、だんだん英語を英語のまま理解できるようになります。このときスピードを測る指標で『WPM(word per minute)』というものがあるのですが、ご存知でしたか?
このWPMを使って英文を速読したときに200WPMを超えたら、英語が英語のままで理解できたことに気づくでしょう。
例えば、100語の文章を読むとして、英文を30秒で読めたらその領域に達したという事になりますね。
英文を英語の語順のまま、日本語に翻訳することなく理解をすることとなります。これを繰り返していくことで英語処理スピードも慣れていきますので、当然英文読解のほうも早くなっていきます。
これを日本語に置き換えてみた場合、「日本語の文をそのまま日本語のまま理解できる」のと同じこととなります。
ではこれに慣れてきたら、次に100単語の英文から200単語の英文にレベルアップして進めていきます。このような方法を繰り返していけば、効率的に勉強が進んでいくことに間違いありません。
こちらでは、英語を早く読むための勉強法を完全公開(TOEIC満点、英検1級講師による実演)しています↓↓↓
ここでは、英語の文章を早く読むための実演を行なっています。
やはり、講師がいいというものにはしっかりと説明をきいて、自分でも実践をしていくことは必要ですね。これらはかなり役に立つ方法ですので、ご覧になってみることをおすすめします。
英語の速読で得られる効果とは?
このように英語を早く読む事ができるようになれば、様々な効果が得られます。
現在TOEICを勉強している方は、英語の長文読解スピードが上がり、高得点を取得することにつながることは間違いないでしょう。
英語の速読ができると、音声情報処理も早くなるため、リスニングにもよい相乗効果を与えてくれます。これは英語学習者にとっても、試験対策としても一石二鳥ですよね。
また、英語の速読トレーニングを行なっていくとどんどん自信が付いていきますので、英語の習得が楽しくなります。おまけにモチベーションも上がることで、さらなる英語力向上へとつながります。いいことづくめですね。
まとめ
英語速読力を高めていくには、正しいやり方をマスターしてまずは実践してみることです。継続して行っていくことによって、やがて英語を速読しながら精読することも夢ではないでしょう。
- 英語の速読は、飛ばし読みと精読速読の2つある
- 英語の速読の正しい3ステップで英語速読の能力が身につく
1.単語・文法を理解し精読する
2.スラッシュリーディングをする
3.英文を繰り返し読みWPMを上げていく - 英語速読術を学べば、英文長文問題を素早く解く事ができ、英語音声処理も早くなる
- 返り読みをしないと英文読解ができない人も、英語の語順のままスラスラ読めるようになる
- さらに速いスピードで読むことができれば、さらなる英語力向上が期待できる
ぜひ英語の速読を習得したい!という方は、挑戦してみてください。
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