
えいごろう毎日の通勤時間を英語の勉強に使いたいけど、電車の中で何をすればいい?
通勤時間の英語勉強は、立ったまま・声を出せない・途中で途切れるという電車の条件に合わせて、耳と口の練習を組みます。
電車でできる練習は、次の3つを片道の長さに合わせて並べるだけで足ります。
- 短い英語の音声を問いを持って聞く
- 声を出さずに口だけ動かしてお手本を追う
- 車内で目に入るものを頭の中で英語にする
本記事では、電車の通勤時間を英語の勉強に使うための、耳と口の練習メニューを順番に解説します。
筆者が、通勤中に聞ける短い音声としてBBC Learning Englishの6 Minute Englishの公式ページを開き、内容を確かめてまとめました。


この記事を書いた人|高正熊生(たかまさくまお)(TOEIC920・英検準1級)
英語サービス選びの専門家|英語サービス60社以上を体験/取材
この記事を読めば、
- 座れない日でも回せる立ったままの練習
- 声を出せない車内でできる口の練習
- 片道の長さに合わせた毎日の練習メニュー
までそろうので、明日の通勤から何をするか迷わずに英語の勉強を始められます。
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この記事を書いた人|高正熊生(たかまさくまお)(TOEIC920・英検準1級)
英語サービス選びの専門家|英語サービス60社以上を体験/取材
通勤時間が英語の勉強に向いている理由
通勤時間は、社会人が英語の勉強の時間を作るときに、まず使える時間の1つです。
理由は、毎日ほぼ同じ時刻に、同じ長さで繰り返しやってくることにあります。
勉強の時間を新しく作るのではなく、もともとある移動の時間に練習を割り当てるだけで済みます。
毎日同じ枠が確保できる
仕事のある日は、家を出る時刻と電車に乗っている時間がほぼ決まっています。
決まった枠に決まった練習を入れておくと、その日の気分で始めるかどうかを迷わずに済みます。
「電車に乗ったら音声を再生する」と動作を結びつけておくのがコツです。
短く区切って練習できる
駅と駅の間や乗り換えまでの時間は、短い練習を1つずつ終わらせるのに向いています。
長い教材を最初から最後まで通すより、数分で区切れる素材を選ぶほうが通勤時間には合っています。
1つの練習を、乗り換えや降りる駅までの区間に収まる長さにそろえます。
途中で降りても、次の電車で同じところから再開できる素材を選びます。
家での勉強と役割を分けられる
通勤時間は、机に向かってじっくり書く練習には向きません。
その代わり、聞く練習と、覚えた表現の確認に使うと、家での勉強時間を声に出す練習に回せます。
通勤と家で役割を分けておくと、どちらの時間も無駄になりにくくなります。
電車の通勤時間で英語を勉強するときの3つの条件
電車の中は、家の机とは条件がまったく違います。
先に条件を整理しておくと、電車で無理なくできる練習だけを選べます。
| 条件 | できないこと | 代わりにできる練習 |
|---|---|---|
| 立ったまま | ノートに書く・本を広げる | 音声を聞く・片手でスマホを見る |
| 声を出せない | 音読・声に出すシャドーイング | 口だけ動かす・頭の中で英語にする |
| 途中で途切れる | 長い教材を通しで進める | 数分で終わる練習を区切って回す |
この3つの条件を前提に、耳の練習と口の練習を組み立てていきます。
立ったまま・片手で操作する
混んだ電車では座れないことが多く、片手はつり革や手すりでふさがります。
そのため、片手のスマホ操作か、耳だけで完結することが、通勤時間の練習の前提です。
紙の教材やノートを使う練習は、家の時間に回します。
声は出せない
周りに人がいる車内では、英語を声に出して読むことはできません。
音読や声に出すシャドーイングは、家に着いてからの練習に分けます。
車内では、声を出さずにできる口の練習を中心に組みます。
乗り換えや混雑で途切れる
乗り換えや、急に混んでスマホを出せなくなる場面で、練習はたびたび中断されます。
途切れても困らないように、1つの練習を数分で終わる単位に小さく分けておきます。
スマホを出せないときでも続けられるように、耳だけでできる練習も用意しておくと安心です。
電車に向かない練習は家に回す
条件に合わない練習を無理に電車でやろうとすると、中途半端に終わって続かなくなります。
ノートに英文を書く練習、声に出す音読、長い文章をじっくり読む練習は、家の机でやるほうが向いています。
電車では、その準備になる聞く練習と頭の中の練習だけを受け持たせる形です。
通勤時間と家の時間で練習を分担させておくと、どちらの時間も短く区切って回せます。
通勤時間にできる英語の耳の練習
電車の中でいちばん取り組みやすいのが、英語の音声を聞く練習です。
ただし、ただ流して聞くだけでは、どこが聞き取れなかったのかが手元に残りません。
ここでは、短い素材を選び、問いを持って聞き、聞き取れなかったところを確かめる流れを紹介します。
数分で終わる短い音声を選ぶ
通勤時間には、1本が数分で終わる音声が使いやすい素材です。
BBC Learning Englishの6 Minute Englishは、公式ページで「6分あれば英語を学べる」と紹介されている中級レベルの音声番組です。
公式ページによると、BBCのラジオ番組の抜粋を使って聞き取りの力と重要な語彙を学べるつくりで、各回のページから無料のワークシートとスクリプトをダウンロードできます。
中級より易しい素材を探している人には、同じページでReal Easy Englishが案内されています。
聞き取れなかった理由を2つに分ける
スクリプトで答え合わせをすると、聞き取れなかった箇所は大きく2つに分かれます。
| 聞き取れなかった理由 | 次にやること |
|---|---|
| 単語や表現を知らなかった | 意味を調べてメモに残し、帰りの電車で日本語から言えるか試す |
| 知っている単語なのに聞き取れなかった | その部分だけを何度か聞き直し、口だけ動かして音を追う |
理由を分けておくと、次の電車で何をすればいいかが決まります。
知らなかった表現はフレーズの練習に、聞き取れなかった音は口の練習に回すのが基本です。
1回目は意味、2回目以降は音に集中する
同じ音声を、目的を変えて2回から3回聞きます。
細かい単語にこだわらず、何についての話かを1文で言えるかを確かめながら聞きます。
聞き取れなかった部分の再生時間をメモアプリに残しておきます。
印を付けた箇所だけをスクリプトで確かめ、聞き取れなかった理由が単語か音のつながりかを分けます。
スクリプトで確かめた箇所が、音だけで聞き取れるかを確かめます。
スクリプトの答え合わせはスマホの画面で済むので、立ったままでもできます。
聞く前に問いを1つ決める
聞き流しになるのを防ぐには、再生する前に聞き取りたいことを1つ決めておくのが効果的なやり方です。
たとえば「話している人は賛成か反対か」「出てくる数字は何か」のように、聞き終わったときに答えられる問いにします。
答えられなかったときは、その部分だけを聞き直します。
ポッドキャストの選び方と聴き方は、英語のポッドキャスト勉強法の記事でレベル別にまとめています。↓


ラジオ講座の聴き逃し配信を使う
決まった順番で進む講座を通勤時間に聞きたい人は、ラジオの英語講座も選択肢になります。
NHKのラジオ英会話は、番組ページで高校生から社会人までを対象とした英会話レッスンと紹介されており、聴き逃し配信の案内もあります。
放送の時刻に合わせなくても、聴き逃し配信なら自分の電車の時間に聞けるのが通勤時間との相性のよい点です。
通勤時間に声を出さずにできる英語の口の練習
電車の中では声を出せませんが、口の練習をあきらめる必要はありません。
声を出さずに口を動かす練習と、頭の中で英語を組み立てる練習なら、車内でもできます。
どちらも、家に着いてから声に出すときの準備をしておくことをねらいにしています。
声を出さずに口だけで追う
イヤホンでお手本の音声を聞きながら、声は出さずに口の形だけをまねて追いかけます。
口を大きく動かさなくても、舌と唇の動きを意識するだけで、どの音で口が追いつかないかに気づけるでしょう。
追いつけなかった箇所は、家で声に出して練習する候補としてメモしておきます。
声に出して追いかけるシャドーイングのやり方は、シャドーイングの2種類のやり方と効果の記事で詳しく解説しています。↓


車内の様子を頭の中で英語にする
周りの様子や自分の予定を、頭の中で英語の文にしていく練習です。
たとえばCambridge Dictionaryは、commuterの用例として「The train was packed with commuters.」を載せています。
同じ辞書のcommuteの項目には、「It's at least an hour's commute to work.」という用例もあります。
混んだ車内を見たら1文目、自分の通勤時間を思ったら2文目、というように目に入ったものから1文ずつ作ります。
言えなかった単語は、降りる前にスマホの辞書で引いてメモに残すのがおすすめです。
辞書の用例をお手本にすると、自分で作った文が正しいか迷わずに済む形で練習できます。
日本語を見て英語が出てくるか試す
前の日に覚えた表現を、日本語だけを見て英語にできるかを頭の中で試します。
フレーズをまとめたメモやアプリの単語帳を、日本語の側だけ表示して使うのが手軽です。
すぐに出てこなかった表現には印を付け、帰りの電車でもう一度試します。
頭の中で言えた表現は、家に着いてから実際に声に出す練習で仕上げます。
片道の長さ別の通勤時間の英語勉強メニュー
練習の組み方は、片道の電車の長さで変わります。
ここでは片道15分・30分・45分の3つの例を示すので、自分の通勤時間に近いものを選んでください。
| 片道 | やること | ねらい |
|---|---|---|
| 15分 | 短い音声を1本聞く→頭の中で英語にする | 毎日途切れずに続ける |
| 30分 | 短い音声を2回聞く→スクリプトで確かめる→口だけ動かして追う | 聞き取れない箇所を減らす |
| 45分 | 30分のメニュー→前の日の表現を日本語から言えるか試す | 聞く練習と覚えた表現の確認を両方回す |
どの長さでも、1日に扱う音声は1本から2本に絞るのが続けるコツです。
片道15分なら1本を聞き切る
片道15分なら、数分の音声を1本聞いて、残りの時間を頭の中で英語にする練習に使います。
毎日1本ずつでも、続けているうちに聞いた音声の数は積み上がっていくはずです。
時間が足りない日は、音声を聞くことだけに切り替えます。
片道30分なら答え合わせまでする
片道30分あれば、聞く・答え合わせをする・口だけ動かして追う、の流れを1回で終えられます。
最初の10分ほどで同じ音声を2回聞き、次の時間はスクリプトの確認に充てる流れです。
残りの時間で、聞き取れなかった箇所だけを口だけ動かして追います。
片道45分なら2つの練習を回す
片道45分以上ある場合は、30分のメニューに、前の日の表現を思い出す練習を足します。
乗り換えがあるなら、乗り換えの前と後で練習を分けると区切りがはっきりします。
長い時間を同じ練習で埋めると、後半は集中が切れやすくなります。
途中で練習の種類を替えるか、最後の数分は休むと決めておきます。
通勤時間の英語勉強は行きと帰りで分ける
行きと帰りで同じ練習をするより、役割を分けたほうが1日の練習がつながります。
基本は、行きは新しい素材、帰りは復習という分け方です。
行きは新しい素材を聞く
朝の電車では、その日に初めて聞く音声を使います。
聞き取れなかった箇所に印を付けるところまでが、行きの電車の分担です。
会社に着く前に、印を付けた箇所がメモに残るようにしておくと、帰りにすぐ続きから始められます。
帰りは同じ素材を復習する
帰りの電車では、朝に印を付けた箇所をスクリプトで確かめて聞き直します。
同じ日のうちにもう一度聞くので、朝に聞き取れなかった理由を思い出しやすくなります。
疲れている日は、朝の音声をもう一度通して聞くだけでも十分です。
家に着いたら声に出して仕上げる
電車で口だけ動かした表現や、頭の中で作った文は、家に着いてから声に出します。
声に出してみると、頭の中では言えたのに口が動かない表現がはっきりします。
一人で声に出す練習の組み立ては、英語スピーキングを一人で練習する方法の記事でまとめています。↓


通勤時間の英語勉強に使う道具の選び方
通勤時間の練習は、スマホとイヤホンがあれば始められます。
道具を選ぶときは、電車の3つの条件に合うかどうかで判断します。
片手で操作できるか
立ったまま使うので、片手の親指だけで再生・巻き戻し・答え合わせができるアプリや教材を選びます。
画面の切り替えが多いものは、揺れる車内では操作が面倒になりがちです。
10秒戻しのように、聞き直しが1回の操作で済む機能があると便利です。
電波が途切れても使えるか
地下やトンネルでは、通信が途切れることがあります。
音声を前もって端末に保存できるアプリなら、電波の状況に練習を左右されません。
保存できるかどうかは、使うアプリの公式の案内で確かめてください。
イヤホンで周りに音が漏れないか
車内で英語の音声を聞くには、イヤホンが欠かせません。
周りの音が大きい車内では、つい音量を上げすぎてしまうことがあります。
音量は控えめにし、駅のアナウンスや周りの様子が分かることを優先してください。
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通勤時間の英語勉強が続かないときの立て直し
通勤時間の練習は、電車の状況や体調で崩れやすい練習です。
続かなくなったときの立て直し方を、あらかじめ決めておきます。
座れない日に何もしなくなる
座れた日だけ勉強すると決めてしまうと、混んだ日が続いたときに練習が止まります。
最初から立ったままでできる練習を基本のメニューにしておけば、座れるかどうかに左右されません。
座れた日は、スクリプトの答え合わせなど画面を見る練習を多めにします。
眠くて頭に入らない
朝が早い日や疲れている日は、新しい音声を聞いても頭に入りにくいものです。
そんな日は、すでに聞いたことのある音声をもう一度流すだけに切り替えます。
練習の量を減らしても、電車に乗ったら再生する習慣を切らさないほうが、次の日に戻りやすくなります。
混雑でスマホを出せない
満員電車では、スマホを手に持つことも難しい場面があります。
乗る前に音声を再生しておけば、耳だけで練習を続けられるでしょう。
答え合わせは、降りてから歩く間ではなく、次に落ち着いて画面を見られる時間に回します。
駅や歩いている間は画面を見ない
練習に夢中になると、ホームや階段でも画面を見続けてしまうことがあります。
駅の構内や歩いている間は音声を聞くだけと決めておき、画面を使う練習は車内だけにします。
周りの安全を優先したうえで練習を組むのが、通勤時間の勉強を長く続ける前提です。
通勤時間の英語勉強のよくある質問
- 通勤時間だけで英語の勉強は足りますか?
-
通勤時間は、聞く練習と覚えた表現の確認に向いた時間です。
声に出す練習や書く練習は電車ではできないので、家での時間と組み合わせます。
- 片道が短くても意味はありますか?
-
片道15分でも、数分の音声を1本聞く練習は回せます。
短い時間ほど、毎日同じ練習を続けることを優先します。
- 電車の中でシャドーイングはできますか?
-
声に出すシャドーイングは、周りに人がいる車内ではできません。
車内では声を出さずに口だけ動かして追い、声に出す練習は家に回します。
- 聞き流しだけでも勉強になりますか?
-
流して聞くだけだと、どこが聞き取れなかったのかが残りません。
再生する前に問いを1つ決め、聞き取れなかった箇所に印を付けながら聞きます。
- 通勤時間に聞く英語の音声は何がいいですか?
-
1本が数分で終わり、スクリプトで答え合わせができる音声が使いやすい素材です。
BBC Learning Englishの6 Minute Englishは、各回のページから無料のスクリプトをダウンロードできます。
- 満員電車でスマホを出せないときはどうしますか?
-
乗る前に音声を再生しておき、耳だけで聞く練習に切り替えます。
答え合わせは、画面を落ち着いて見られる時間に回します。
- 行きと帰りで練習を変えたほうがいいですか?
-
行きは新しい素材を聞き、帰りは同じ素材を復習する分け方をすすめています。
同じ日のうちに2回触れるので、朝に聞き取れなかった理由を思い出しやすくなります。
- 同じ音声は何回聞けばいいですか?
-
本記事では、1回目で話の中身を取り、2回目以降で聞き取れない箇所を確かめる流れをすすめています。
スクリプトで確かめた箇所が音だけで聞き取れるようになったら、次の音声に進みます。
- 通勤時間に英単語を覚えるのはどうですか?
-
片手で操作できる単語帳のアプリなら、立ったままでも使えます。
日本語の側だけを表示して、英語が頭の中で出てくるかを試す使い方が電車の条件に合います。
- 車で通勤している場合はどうすればいいですか?
-
本記事は電車の通勤を前提にしています。
運転中は画面を見たり操作したりせず、運転に集中してください。
通勤時間の英語勉強法のまとめ
最後に、通勤時間の英語の勉強で押さえる点をまとめます。
| 押さえる点 | やること |
|---|---|
| 条件 | 立ったまま・声を出せない・途中で途切れる前提で組む |
| 耳の練習 | 数分の音声を、問いを持って2回から3回聞く |
| 答え合わせ | 聞き取れなかった箇所だけをスクリプトで確かめる |
| 口の練習 | 声を出さずに口だけ動かす・頭の中で英語にする |
| 行きと帰り | 行きは新しい素材、帰りは復習 |
| 家での仕上げ | 電車で準備した表現を声に出す |
この流れで毎日の電車の時間を回せば、通勤時間がそのまま英語の練習の枠になります。
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参考文献
- 6 Minute English(BBC Learning English)
- ラジオ英会話(NHK)
- commute の意味(Cambridge Dictionary)
- commuter の意味(Cambridge Dictionary)
- ネイティブキャンプ 公式サイト(ネイティブキャンプ)










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