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スラッシュリーディングのやり方|どこで区切るかのルールと練習の手順

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スラッシュリーディングのやり方|どこで区切るかのルールと練習の手順
えいごろう

スラッシュリーディングのやり方って、結局どこで区切ればいいの?

簡潔な結論

スラッシュリーディングは、英文に「/」を入れて意味のかたまりごとに頭から読む練習です。

区切る場所は、次の語の「前」と覚えれば迷いません。

  • 前置詞(in・on・at・for など)の前
  • 接続詞・関係詞(because・when・who・which など)の前
  • 長い主語が終わったところ(動詞の前)

練習の手順を見る

本記事では、スラッシュリーディングで英文をどこで区切るかのルールと、毎日の練習の手順を例文つきで解説します。

区切りの目印になる前置詞・接続詞・関係詞の働きは、筆者がCambridge Dictionaryの文法解説(Clauses)で確かめてまとめました。

筆者の高正熊生

この記事を書いた人|高正熊生(たかまさくまお)(TOEIC920・英検準1級)
英語サービス選びの専門家|英語サービス60社以上を体験/取材

この記事を読めば、

  • 英文のどこに「/」を入れるか
  • 区切ったあとに何をすれば読む速さにつながるか
  • スラッシュに頼らずに読む段階への移り方

までそろうので、今日から手元の英文で練習を始められます。

区切って読めるようになったあとに速さを上げたい人は、英語速読法の3ステップの記事で次の段階を確認できます。↓

目次
筆者の高正熊生

この記事を書いた人|高正熊生(たかまさくまお)(TOEIC920・英検準1級)
英語サービス選びの専門家|英語サービス60社以上を体験/取材

スラッシュリーディングとは英文を意味のかたまりで頭から読む練習

スラッシュリーディングは、英文に斜線「/」を書き込み、区切ったかたまりごとに意味を取っていく読み方です。

ねらいは、文末から日本語の語順に戻って訳す「返り読み」をやめることにあります。

英語は、主語と動詞が先に来て、場所・時・理由などの情報があとから足されていく語順です。

この語順のまま理解できれば、英文を読む速さも、音声を聞き取る力もそろって伸びていきます。

返り読みと何が違うか

返り読みでは、文の最後まで目を通してから、後ろの語から日本語に組み立て直します。

スラッシュリーディングでは、前から順に、かたまりが来た順番で意味を取り、戻りません。

I met my teacher / at the station / yesterday morning.

この文なら「私は先生に会った/駅で/きのうの朝」と、出てきた順に理解します。

日本語として不自然でも、意味が取れていれば問題ありません。

意味のかたまり(チャンク)とは

区切ったひとかたまりは、英語学習ではチャンクやセンスグループと呼ばれます。

1つのチャンクは、それだけで「誰が」「何を」「どこで」のような情報を1つ持つまとまりです。

スラッシュは、このまとまりの境目に目印を付けていく作業だと考えると分かりやすくなります。

スラッシュリーディングで区切る場所のルール

区切る場所は、ほとんどが「ある語の前」で決まります。

下の表の語が出てきたら、その語の直前に「/」を入れるのが基本の形です。

区切る場所目印になる語の例理由
前置詞の前in・on・at・for・with場所や時などの情報が足される
接続詞の前because・when・if・and・but新しい文のまとまりが始まる
関係詞の前who・which・that・where前の名詞の説明が始まる
to不定詞の前to+動詞の原形目的や内容の説明が始まる
長い主語の後動詞の直前主語のまとまりが終わる
カンマの後,(カンマ)書き手がすでに区切っている

Cambridge Dictionaryの文法解説でも、文は主節と従属節の組み合わせで説明されています。

接続詞や関係詞は、従属節の始まりを知らせる語なので、そこが自然な区切りになります。

前置詞の前で区切る

前置詞は、うしろに名詞を連れて「どこで」「いつ」「何と」といった情報を足す語です。

She works / for a small company / in Osaka.

前置詞と、うしろの名詞は1つのかたまりなので、前置詞と名詞の間には区切りを入れません。

「for」と「a small company」を切り離すと、意味の取れないかけらが2つ残るだけです。

接続詞と関係詞の前で区切る

because・when・ifなどの接続詞は、主語と動詞を持つ新しいまとまりを連れてきます。

I stayed home / because it was raining.

who・which・thatなどの関係詞は、直前の名詞を後ろから説明するまとまりを始める語です。

I have a friend / who lives in Canada.

関係詞の前で区切ったら、「友だちがいる/その人はカナダに住んでいる」と前から読み足します。

後ろから「カナダに住んでいる友だち」と訳し直すと、返り読みに戻ってしまいます。

長い主語のあとで区切る

主語が2〜3語で終わる文なら、主語と動詞の間を区切る必要はありません。

主語が長くなると、どこまでが主語かを見失いやすくなります。

The book that my sister gave me / was very interesting.

この文では、主語が「The book that my sister gave me」まで続き、そのあとに動詞のwasが来ます。

動詞の直前に「/」を入れると、文の骨組みがすぐに見えるようになります。

to不定詞とカンマで区切る

to+動詞の原形は、「〜するために」「〜すること」といった説明を足すまとまりです。

He went to the library / to borrow some books.

カンマは書き手がすでに区切りを示している場所なので、そのまま区切りとして使います。

前置詞のtoと、不定詞のtoは見た目が同じなので、うしろが名詞か動詞かで見分けます。

分詞とthat節の前で区切る

名詞のうしろに来る-ingや-edの形(分詞)は、その名詞を後ろから説明するまとまりを始めます。

The man / standing by the door / is my uncle.

「その男性は/ドアのそばに立っている/私のおじだ」と、関係詞のときと同じように前から読み足します。

think・know・sayなどの動詞のうしろに来るthatも、「〜ということ」という中身のまとまりを始める語です。

I think / that he will come / tomorrow.

thatが省略されている文では、動詞のうしろに主語と動詞がもう1組あるところを区切りの目印にします。

こうした目印を覚えておくと、関係詞やthatが見えない文でも区切る場所を判断できるようになります。

スラッシュリーディングの区切りの長さの決め方

区切りは、細かければよいわけではありません。

そのかたまりを見て、日本語に戻さずに意味が浮かぶ長さにするのが、区切りの長さを決める基準です。

初めは短く区切る

始めたばかりのころは、前置詞や接続詞が出てくるたびに区切る短めの区切り方で構いません。

短く区切ると、1つのかたまりが少ない語でできているので、意味を取りこぼしにくくなります。

I usually go / to the gym / after work / on Fridays.

慣れたら長く区切る

同じ文を読んで意味がすぐ浮かぶようになったら、区切りを減らして1つのかたまりを長くします。

I usually go to the gym / after work on Fridays.

かたまりが長くなるほど目の止まる回数が減り、読む速さが上がっていきます。

区切りを減らす合図

区切りを減らせるかどうかは、自分が戻り読みせずに意味を取れているかで判断します。

区切り方に正解は1つではない

同じ文でも、人によって区切る場所が少しずつ違うのは普通のことです。

前置詞の前と接続詞の前という基本さえ外していなければ、区切りの数は自分のレベルで決めて構いません。

教材の解答と区切りが1か所違っても、意味が前から取れていれば気にしなくて大丈夫です。

例文で見るスラッシュリーディングの区切り方

ここからは、少し長めの文で実際に区切ってみます。

どの語の前で区切っているかを、表の右の列と見比べてください。

例文1:前置詞と接続詞が入る文

We decided to cancel the trip / because the weather was bad / in the mountains.

(私たちは旅行の中止を決めた/天気が悪かったので/山の)

区切った場所目印の語
1つ目because(接続詞)
2つ目in(前置詞)
区切らなくてよい不定詞

decided to cancelのtoは不定詞ですが、decidedと強く結びついているので、短い文では区切らずに読んでも構いません。

例文2:関係詞と長い主語が入る文

The students who passed the test / will move up / to the next class / in April.

(そのテストに合格した生徒たちは/上がる/次のクラスに/4月に)

主語の「The students who passed the test」は関係詞whoを含んで長いので、動詞willの前で区切っています。

主語の中のwhoの前でさらに区切るかどうかは、主語を一目で読めるかで決めます。

例文3:カンマとto不定詞が入る文

After dinner, / she opened her laptop / to check her email.

(夕食のあと/彼女はノートパソコンを開いた/メールを確かめるために)

カンマの位置と、目的を表すto不定詞の前の2か所で区切っています。

例文4:分詞とthat節が入る文

Many people / living in big cities / say / that they want more free time.

(多くの人が/大都市に住んでいる/言う/もっと自由な時間がほしいと)

分詞livingの前と、動詞sayのうしろのthatの前で区切っています。

主語のMany people living in big citiesはひとまとまりなので、慣れてきたら動詞sayの前だけで区切る読み方に切り替えます。

どの例文も、区切ったかたまりを左から順に日本語にしていくだけで、全体の意味が通ることを確かめてください。

スラッシュリーディングの練習の手順

区切るルールが分かったら、次の順番で毎日の練習を回します。

ポイントは、区切ることより、区切ったあとに前から読み直すほうに時間をかけること。

STEP
短い英文を1つ選ぶ

最初は、辞書を引かなくてもほぼ意味が分かる短い文章を選びます。

STEP
鉛筆で「/」を入れる

前置詞・接続詞・関係詞・長い主語の後を目印に、鉛筆で斜線を書き込みます。

STEP
かたまりごとに意味を書く

「/」で区切ったかたまりの下に、日本語の意味を順番に短く書き込みます。

STEP
スラッシュを見ながら音読する

区切りで少し間を取りながら、英文を声に出して前から読みます。

STEP
スラッシュの無い英文で読む

同じ文章を、斜線の無い状態で前から読み、意味が取れるかを確かめます。

STEP
音声と合わせて読む

音声がある教材なら、音声を流して聞きながら英文を目で追いかけます。

1回の練習量の目安

1回に扱う英文は、区切りから音声合わせまでを通しでやりきれる量にとどめます。

長い文章を1回区切って終わるより、短い文章を何度も読み直すほうが、前から読む癖はつきやすいです。

同じ文章を、スラッシュ無しで前から読めるようになったら、次の文章に進みます。

音読と組み合わせる

STEP4の音読は、かたまりごとに意味を思い浮かべながら声に出すのが大事です。

意味を考えずに声だけ出すと、口は動いても前から理解する練習になりません。

音読のやり方そのものは、英語の音読の効果とやり方の記事で詳しく読めます。↓

聞き取りの練習にもつなげる

音声は、英文の頭から順番に流れてきて、戻って聞き直すことができません。

前から意味を取る練習は、そのまま音声を聞きながら意味を取る力の土台になります。

STEP6で音声に遅れずに意味が取れるようになれば、その文章の練習は仕上がりです。

スラッシュリーディングのやり方でよくある失敗

練習を続けても読む速さが変わらないときは、次のどれかに当たっていないかを確かめます。

区切りすぎて意味が取れない

1語か2語ごとに区切ると、かたまりが小さすぎて、かえって意味がつながらなくなります。

前置詞と名詞、形容詞と名詞のように、セットで意味を持つ語の間は切らない。

区切ったかたまりだけを見て意味が浮かばないなら、区切りが細かすぎる合図です。

区切ったあとに後ろから訳している

斜線を入れても、最後のかたまりから日本語にしていては返り読みと変わりません。

かたまりの下に書く日本語は、英文と同じ順番で、左から書き並べる。

日本語として不自然な順番でも、そのまま読んで意味が取れれば十分です。

区切る作業だけで終わっている

英文に斜線を入れる作業そのものは、練習の準備にあたります。

前から理解する力がつくのは、区切った英文を音読やスラッシュ無しの読み直しで何度も読んだときです。

区切りを書き込んだら、必ずSTEP4から先まで進めます。

難しすぎる英文で始めている

知らない単語や文法が多い英文では、区切る場所を考える前に意味が分からなくなります。

分からない語ばかりの文は、スラッシュリーディングより先に、1文ずつ構造を確かめる読み方が向いています。

文の構造を1文ずつ確かめる読み方は、英語の精読のやり方の記事で解説しています。↓

スラッシュリーディングの練習に向く教材の選び方

教材選びで見るのは、英文の難しさと、練習に使える付録の2つです。

スラッシュ入りの英文と和訳が付いている

最初の教材は、区切りの入った英文と、かたまりごとの和訳が並んでいるものが使いやすいです。

自分で区切ったあとに教材の区切りと見比べれば、区切り方のくせに気づけます。

区切り方が教材と少し違っても、基本のルールに沿っていれば問題ありません。

音声が付いている

練習の手順のSTEP6には、英文の音声が必要です。

音声付きの教材なら、読む練習と聞く練習を同じ英文で続けられます。

音声の無い教材を使うときは、STEP5までで1回の練習を区切ります。

辞書なしでほぼ読める難しさ

教材の英文は、知らない単語が少なく、辞書なしでもほぼ意味が分かる難しさを選びます。

試験対策の問題集を使う場合も、自分の今の級やスコアより少し易しいものから始めると挫折しにくくなります。

スラッシュリーディングからスラッシュを外すタイミング

スラッシュリーディングは、斜線を書かずに前から読めるようになるための練習です。

いつまでも鉛筆で区切り続けるのではなく、段階を踏んでスラッシュを減らしていきます。

頭の中で区切れるようになったら

斜線を書き込む前に、区切る場所が目で見て分かるようになったら、次の段階に進む合図です。

このころからは、鉛筆を持たずに、頭の中で区切りを置きながら読む練習に切り替えます。

区切りが見つからない長い文に出会ったときだけ、鉛筆で区切って確かめます。

書く量を段階で減らす

段階やること
1全部の区切りに斜線と和訳を書く
2斜線だけ書き、和訳は書かない
3長い文にだけ斜線を書く
4斜線を書かずに頭の中で区切って読む

それぞれの段階で、同じ文章を前から読めるかを確かめてから次に進みます。

段階を戻ることがあっても構わないので、前から読めている実感がある段階を選ぶことが続けるコツです。

多読に切り替える

頭の中で区切れるようになったら、易しい英文をたくさん読む多読で、前から読む量を増やしていきます。

多読の進め方は、英語の多読の効果とやり方の記事でまとめています。↓

スラッシュリーディングのやり方でよくある質問

スラッシュリーディングはどこで区切ればいいですか?

前置詞・接続詞・関係詞・to不定詞の前と、長い主語が終わったあとの動詞の前で区切るのが基本です。

カンマがある場所も、そのまま区切りとして使えます。

区切る場所が教材と違っても大丈夫ですか?

前置詞の前や接続詞の前といった基本を外していなければ問題ありません。

区切りの数は、自分が前から意味を取れる長さで決めて構いません。

スラッシュリーディングは初心者でもできますか?

できます。

辞書なしでほぼ意味が分かる短い英文を選び、前置詞の前から区切り始めるのがおすすめです。

試験の本番でもスラッシュを書き込むべきですか?

本番で斜線を書く時間は、そのまま解答時間から引かれます。

練習で頭の中で区切れるようにしておき、本番では書き込まずに前から読むのが理想です。

スラッシュリーディングと精読はどう違いますか?

精読は1文ずつ構造と意味を正確に確かめる読み方です。

スラッシュリーディングは、意味の分かる英文を前から順に読む練習なので、精読で構造を確かめたあとの英文に向いています。

スラッシュリーディングはリスニングにも役立ちますか?

音声は前から順に流れてくるので、前から意味を取る練習は聞き取りの土台になります。

練習の最後に音声と合わせて読むと、読む練習と聞く練習を同じ英文でつなげられます。

スラッシュは鉛筆とペンのどちらで書けばいいですか?

消して書き直せる鉛筆がおすすめです。

区切りを減らしていく段階で、同じ英文の斜線を消して読み直せるので、1つの教材を何度も使えます。

1日にどれくらいの時間を練習に使えばいいですか?

決まった時間はなく、区切る・意味を書く・音読する・斜線なしで読むまでを1回で通せる量が目安です。

時間を延ばすより、毎日続けて同じ英文を前から読めるようになるまで繰り返すことを優先してください。

スラッシュリーディングをしても読むのが速くなりません。

区切ったあとに後ろから訳していないか、区切る作業だけで終わっていないかを確かめてください。

斜線の無い英文で前から読み直す回数を増やすと、区切りを頭の中で置けるようになっていきます。

スラッシュリーディングのやり方のまとめ

最後に、スラッシュリーディングで押さえる点をまとめます。

押さえる点やり方
目的返り読みをやめて英文を前から理解する
区切る場所前置詞・接続詞・関係詞・to不定詞の前
長い主語主語が終わった動詞の前で区切る
長さ日本語に戻さず意味が浮かぶ長さ
練習区切る→意味を書く→音読→斜線なしで読む
卒業頭の中で区切れたら斜線を減らす

区切るルールは少ないので、あとは短い英文で前から読む回数を重ねるだけです。

区切って読めるようになったら、英語速読法の3ステップで読む速さを上げる段階に進めます。↓

前から読める英文を増やしたあとは、自分で英文を書いて講師に添削してもらい、その英文で話す練習に進む方法もあります。

\無料でレッスンを体験できる/

自分の書いた英文を講師が添削し、その英文で会話レッスンを受けられる

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参考文献

スラッシュリーディングのやり方|どこで区切るかのルールと練習の手順

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