
えいこ60代の英会話の独学って、何から始めればいいの?
お金もあまりかけたくないし…。
60代からの英会話の独学は、無料の教材だけでも十分に始められます。
- 中学英語の復習、NHKのラジオ講座、声に出す練習の3つを組み合わせるのがおすすめです。
- 大切なのは、1日20分を毎日続けること。
- 独学に慣れてきたら、人と話す機会を少しずつ足していくと、使える英語になっていきます。
この記事は、筆者がNHKの語学講座のページと、上位に出てくる記事を調べてまとめました。
この記事を読めば、60代からお金をかけずに英会話を独学する方法と、毎日続けるための工夫まで分かるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
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この記事を書いた人|高正熊生(たかまさくまお)(TOEIC920・英検準1級)
英語サービス選びの専門家|英語サービス60社以上を体験/取材
60代から英会話の独学はできるのか
結論から言うと、60代からでも英会話の独学はできます。
定年退職や子育てが一段落して、自分のために使える時間が増える人も多い年代です。
まとまった時間を取りやすいのは、60代ならではの強みと言えるでしょう。
ただ、独学で「話せる」ようになるには、やり方を少し工夫する必要があります。



独学だと、読んだり聞いたりはできても、話せるようにはならないんじゃない?



読むだけ、聞くだけで終わると、たしかに話せるようにはなりにくいです。
独学でも、毎日声に出す練習を入れれば、話す力は伸ばせますよ。
独学で目指せるところ
独学でも、あいさつや自己紹介、旅行でよく使うフレーズなら、しっかり身につけられます。
毎日声に出して練習すれば、簡単な質問に英語で答えるところまでは十分に届くはずです。
60代から始める人の強み
60代には、若い人にはない強みもあります。
これまでの仕事や暮らしで積み重ねてきた経験があるので、英語で話したい中身をたくさん持っていることです。
話す中身がある人は、簡単な英語でも内容のある会話ができます。
また、学生のころに習った英語の記憶が、思っている以上に残っている人も少なくありません。
独学だけでは難しいところ
一方で、相手の言葉をその場で聞き取って返す力は、独学だけでは伸ばしにくいもの。
実際に人と話す経験が必要になるので、ある程度進んだら話す機会を足しましょう。
60代が英会話を独学するメリットと限界
独学には、スクールに通うのとはちがう良さと、気をつけたい点があります。
| 独学 | スクール・レッスン | |
|---|---|---|
| 費用 | 無料〜数千円で始められる | 月に数千円〜数万円かかる |
| 時間 | 好きな時間に好きなだけできる | 予約や通う時間が必要 |
| ペース | 自分のペースで進められる | 決まったペースで進む |
| 話す練習 | 相手がいないので工夫が必要 | 先生と話せる |
| 続けやすさ | やめても誰にも気づかれない | 予約があるので続けやすい |
独学の一番の良さは、お金をかけずに、自分のペースで始められることです。
一方で、話す相手がいないことと、やめても誰にも気づかれないことが、独学の弱いところ。
この2つの弱点を、声に出す練習と、続ける仕組みで補うのが、60代の独学を成功させるポイントです。
体力や目の疲れに合わせて、休みながら進められるのも独学の良いところでしょう。
調子の良い日に少し多めに進め、疲れている日は復習だけにする、という調整も自由にできます。
60代が英会話の独学で最初に決める3つのこと
独学を始める前に、次の3つを決めておくと、途中で迷わずに済みます。
英語で何をしたいか
海外旅行で困らないようにしたい、孫と英語で遊びたい、外国人観光客に道案内をしたいなど、目的をはっきりさせましょう。
目的が決まると、覚えるフレーズを絞りこめるので、限られた時間を有効に使えます。
1日に使える時間
最初は1日20分を目安にするのがおすすめです。
長く勉強しようとすると疲れてしまい、次の日に続かなくなることがあります。
毎日決まった時間に行うと決めておくと、習慣になりやすいでしょう。
使う教材
教材は、最初は2つまでに絞りましょう。
あれこれ手を出すと、どれも中途半端になってしまいます。
後で紹介する無料の教材から、自分に合いそうなものを選んでみてください。
おすすめは、毎日聞く教材を1つと、声に出して復習する教材を1つ、という組み合わせです。
1つを最後まで使い切ると、「1冊やりきった」という自信にもつながります。
60代におすすめの英会話の独学方法5つ
60代から英会話を独学するなら、次の5つの方法を組み合わせるのがおすすめです。
中学英語をやり直す
英会話の土台になるのは、中学で習う英語です。
中学英語だけでも、日常会話の多くは伝えられます。
薄い問題集を1冊選んで、声に出して読みながら復習するところから始めましょう。
中学英文法の復習の進め方は、中学英文法のやり直しは何から始める?大人のための勉強法3ステップでくわしく紹介しています。↓


NHKのラジオ講座を聞く
NHK語学「英語」のページには、「基礎英語 レベル1」「基礎英語 レベル2」「ラジオ英会話」などの講座が並んでいます。
レベル別に分かれているので、自分に合う講座を選びやすいのが良いところです。
NHKゴガクアプリの「ラジオストリーミング」は登録不要・無料と案内されているので、スマホがあればすぐに始められます。
ラジオ講座は、1回分の長さが短く、毎日少しずつ進むので、独学のペースメーカーとしても頼りになります。
聞くだけで終わらせず、講座に出てきた文を一時停止して声に出してまねをすると、話す練習にもなるでしょう。
最初は内容が半分くらいしか分からなくても、毎日聞いているうちに耳が慣れてきます。
英語アプリで単語とフレーズを覚える
英語アプリは、すきま時間に単語やフレーズを覚えるのに便利です。
文字を大きくできるものや、操作がかんたんなものを選ぶと、60代でも使いやすいでしょう。
60代向けの無料アプリは、60代から始める英語の無料アプリ10選!シニアの英会話初心者に人気なのは?で紹介しています。↓


音読と独り言で声に出す
独学で話す力を伸ばすために、欠かせないのが声に出す練習です。
教材の英文を声に出して読む音読と、今していることを英語で言う独り言を、毎日の習慣にしましょう。
「I'm making coffee.」「I'm going for a walk.」のように、短い文で十分です。
よく使う型で文を作る
「I want to ~.」「Can I ~?」のような型を決めて、後ろの言葉を入れ替えながら声に出します。
型が口ぐせになると、考えなくても英語が出てくるようになります。
| 型 | 意味 | 入れ替えの例 |
|---|---|---|
| I want to ~. | ~したい | I want to go to Hawaii. |
| Can I ~? | ~してもいいですか | Can I try this on? |
| I like ~. | ~が好きです | I like gardening. |
| Where is ~? | ~はどこですか | Where is the station? |
60代の英会話独学に使える無料の教材
60代の英会話の独学は、無料の教材だけでもしっかり始められます。
| 教材 | できること | 向いている人 |
|---|---|---|
| NHKゴガクアプリ | ラジオ講座をスマホで聞ける(登録不要・無料と案内) | 毎日の習慣を作りたい人 |
| らじる★らじる | ラジオの語学番組を1週間、スマホやパソコンで聞ける | 聞き逃しが心配な人 |
| 英語アプリ | 単語やフレーズをクイズ形式で覚えられる | すきま時間に学びたい人 |
| 図書館の本やCD | 中学英語の問題集や会話の本を借りられる | 紙の本で学びたい人 |
| 動画サイト | 発音や会話の場面を見て学べる | 目で見て覚えたい人 |
NHKの語学番組は、NHK語学「英語」のページで「らじる★らじる」を使うと1週間、パソコンやスマホでいつでも聞けると案内されています。
決まった時間にラジオの前にいられない人でも、自分の都合に合わせて聞けるので安心です。
図書館には、中学英語のやり直し用の本や、CD付きの会話の本がそろっていることも多いので、一度のぞいてみてください。



無料でこんなに使えるものがあるんだ!



教材はたくさんありますが、使うのは2つまでにしぼるのがコツですよ。
60代の英会話独学1日20分のメニュー
5つの勉強法を、1日20分のメニューにまとめました。
| 時間帯 | やること | 時間 |
|---|---|---|
| 朝 | NHKのラジオ講座を1回分聞いて、声に出してまねをする | 10〜15分 |
| 昼 | 型に言葉を入れ替えて3文言う | 3分 |
| 夜 | 今日の出来事を英語で独り言 | 3分 |
ラジオ講座を中心にすると、毎日の教材に迷わずに済みます。
ラジオ講座と声に出す練習をセットにすることで、聞くだけで終わらない独学になるのです。
20分が長いと感じる日は、独り言の3分だけでも構いません。
週末は新しいことを進めず、平日に聞いた講座を聞き直して、言えなかった文を声に出す日にするのもおすすめです。
復習の日をはさむと、覚えたことが定着しやすくなり、翌週の内容にもついていきやすくなります。



朝は新聞を読みたいから、ラジオ講座は夜のほうが続けやすいかも。



順番は自分の1日に合わせて入れ替えて大丈夫ですよ。
朝の時間が取りにくい人は、ラジオ講座を夜に回し、昼と夜の声出しを朝にずらしても構いません。
時間帯よりも、毎日同じ場面にくっつけるほうが習慣として続きやすいので、自分の1日に合う順番で組み替えてみてください。
たとえば、朝のコーヒーを入れたらラジオ講座、歯をみがいたら独り言、のように決めておくと、思い出す手間がなくなります。
20分のメニューを3週間こなせたら、1つだけ時間を伸ばすか、教材を1つ増やすかを考えてみましょう。
ラジオ講座を毎朝聞く習慣を作ります。
内容が分からなくても、まずは毎日聞くことを目標にしましょう。
聞いた英文を、声に出してまねをする時間を足します。
言えた文には印を付けておくと、進んでいる実感がわきます。
型に自分のことを入れて、独り言で話す量を増やしていきます。
自己紹介を英語で1分間言えることを目標にしましょう。
60代が英会話の独学を続けるコツ
独学で一番むずかしいのは、続けることです。
次のような工夫をすると、60代でも無理なく続けられます。
毎日同じ時間にやる
朝食のあと、散歩から帰ったあとなど、毎日の決まった行動のあとに英語の時間を置くと、習慣になりやすいです。
カレンダーに印を付ける
英語をやった日にカレンダーに丸を付けていくと、続いた日数が目に見えます。
丸が並んでいくと、途切れさせたくない気持ちが生まれるものです。
録音して成長を確かめる
月に1回、自己紹介を英語で言って、スマホで録音しておきましょう。
数か月前の自分の声と聞き比べると、成長していることがよく分かります。
録音はスマホの標準のアプリで十分なので、特別な道具を用意する必要はありません。
家族や友達に宣言する
「英語の勉強を始めた」と家族や友達に話しておくと、やめにくくなります。
孫に「英語を教えて」と頼むのも、楽しく続けられる方法の1つです。
夫婦や友達と一緒に始めて、その日に覚えたフレーズを言い合うのも楽しい続け方でしょう。
1人で黙々と学ぶより、誰かと話題にできるほうが、英語の時間が待ち遠しくなるはずです。
ほかの人と比べない
テレビや動画で英語を上手に話す人を見ると、自分と比べて落ちこむこともあるでしょう。
でも、比べる相手は昨日の自分だけで十分です。
先月より1つでも多く言えるフレーズが増えていれば、独学はうまく進んでいます。
やる気の保ち方は、英語の独学のモチベーション管理の方法5選!100%挫折しない究極の方法とは?も参考になります。↓


60代の英会話独学で挫折しやすいパターン
英会話の独学で挫折する人には、よくあるパターンがあります。
教材を何冊も買って、どれも最初の数ページで終わっている。
聞き流すだけで、声に出す練習をしていない。
1日に長時間がんばって、数日で疲れてしまう。
文法を完璧にしてから話そうとして、いつまでも話せない。
どれも、やる気がないから起きるわけではありません。
やり方を少し変えるだけで、防げるものばかりです。
教材は2つまで、1日20分、毎日声に出す、の3つを守れば、多くの挫折は避けられるでしょう。
もう1つ、60代の独学で気をつけたいのが、体の疲れです。
目が疲れやすい日は、文字を読む勉強をやめて、ラジオ講座を聞いて声に出すだけにするなど、その日の体調に合わせて内容を変えてみてください。
無理をしないことも、長く続けるための大切な工夫です。



教材を買いすぎて、どれも途中でやめちゃってた…。



よくあることなので大丈夫。
今日からラジオ講座1つに絞って、毎日声に出すところから始めましょう。
60代の英会話独学に話す機会を足す方法
独学に慣れてきたら、実際に人と英語で話す機会を少しずつ足していきましょう。
| 方法 | 良いところ | 気をつけたいところ |
|---|---|---|
| オンライン英会話 | 家から好きな時間に話せる | 最初は1対1で緊張しやすい |
| 英会話サークル | 同じ世代の仲間ができる | 近くにあるとは限らない |
| 英会話教室 | 先生に直してもらえる | 費用と通う時間がかかる |
| 国際交流の催し | 外国人と話す経験ができる | 開かれる日が限られる |
独学で覚えた英語は、人と話してみて初めて使える英語になります。
月に1〜2回でも、実際に通じた経験は、次の独学の大きな力になるはずです。
最初は、自己紹介だけできれば十分だと考えて、気軽に参加してみてください。
オンライン英会話なら、家にいながら短い時間のレッスンで話す練習ができるので、外出がおっくうな日でも続けやすいでしょう。
日本人の先生を選べるサービスもあるので、最初の不安が大きい人は、そうしたところから試してみるのも1つの方法です。
定年後に英会話を楽しむ方法は、定年後の英会話は今からでも遅くない|やらずに後悔しない始め方と続け方でもまとめています。↓


60代の英会話独学でよくある質問
60代の英会話独学で伸ばしにくい「話す力」の補い方
独学を始めたものの、「話す力」の伸ばし方が分からないという人もいるでしょう。
そんな人は、中学英語で話す方法を無料の動画講座で学んでおくと、独学の方向が定まります。
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この記事で紹介した「中学英語をやり直す」「型で文を作る」の2つを、話すことにつなげる考え方を学べます。
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中学英語で話せるなら、60代の独学でもできそう!



知っている英語で話す方法を知ってから独学すると、毎日の練習がぐっと実りやすくなりますよ。
※効果には個人差があり、効果を保証するものではありません。
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まとめ|60代の英会話独学は無料の教材と毎日の声出しで始める
- 60代からでも英会話の独学はできる。話す力は声に出す練習で伸ばす
- 中学英語のやり直し、NHKのラジオ講座、英語アプリ、音読と独り言、型の5つを組み合わせる
- 教材は2つまで、1日20分を毎日続ける
- 慣れてきたら、人と話す機会を少しずつ足す
60代は、自分のための時間を英語に使える、ちょうどいい年代です。
まずは明日の朝、NHKのラジオ講座を1回分聞いて、声に出してまねをするところから始めてみてください。
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参考文献
- NHK語学「英語」(NHK公式サイト)










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