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中学英文法のやり直しは何から始める?大人のための勉強法3ステップ

「英語をやり直したいけれど、どこから手をつければいいのか分からない」——そう感じている大人はとても多いです。結論から言うと、最初に戻るべき場所は中学英文法です。中学3年間で学ぶ文法は、英会話・TOEIC・英検のすべての土台になっているからです。

この記事では、中学英文法で学ぶ範囲を学年別に一覧で整理し、大人がやり直すときの順番とつまずきやすいポイントまでまとめました。読み終わる頃には、「自分はどこから復習すればいいのか」がはっきりします。

目次

筆者

たかまさ

元トラックの運転手で無気力な生活を送っていたが、30歳で英語力ゼロから英語学習を始めて英語が話せるようになり、世界が広がって人生が楽しくなる。その後、外資系企業に転職し、現在は米国勤務の英語コーチ・TOEIC920・英検準1級・留学3カ国・アメリカ人と結婚・英語サービス体験50社以上

中学英文法のやり直しが大人にこそ必要な理由

私は30歳のときに英語力ほぼゼロから学び直しを始め、TOEICは315点からのスタートでした。そこから900点台まで伸ばし、試験対策をせずに英検準1級に一発合格、VERSANTは45から50へ、CEFRはB2まで来ています。海外在住は15年(オーストラリア2年・カナダ1年半・アメリカ11年半)で、英語学習サービスは55社を体験・取材してきました。

その過程で一番効いたのが、背伸びをやめて中学英文法に戻ったことでした。大人が英語でつまずく場面は、だいたい次の3つに集約されます。

  • 英文を読むのが遅い・読むこと自体が負担になる……単語は分かるのに、文のどこが主語でどこが動詞なのかを毎回さがしているため。文型と修飾の形が頭に入っていないサインです。
  • 会話や英作文で、簡単なミスを繰り返す……三単現のs、時制、冠詞、前置詞。どれも中学範囲です。ここが整うだけで、同じ内容でも一気に「通じる英語」になります。
  • 長い文・入り組んだ文で意味が取れなくなる……関係代名詞や分詞、接続詞が重なった文は、語彙をすべて知っていても構造が見えないと読めません。

3つとも、原因は語彙力ではなく文法です。だから、やり直しの一手目は単語帳ではなく中学英文法になります。

中学英文法で学ぶ範囲を学年別に一覧で整理する

まずは全体像です。「中学英語って何を習ったんだっけ?」という記憶を、学年ごとに呼び戻していきます。学校の教科書や採用している教材によって扱う順番は前後しますが、3年間で触れる骨組みはおおむね次のとおりです。

中学1年で学ぶ英文法

英語の「文の作り方」そのものを覚える学年です。ここが崩れていると、上の学年の内容はすべて積み上がりません。

  • be動詞(am / is / are)の肯定文・否定文・疑問文
  • 一般動詞の肯定文・否定文・疑問文(do / does)
  • 三人称単数現在のs
  • 代名詞(主格・所有格・目的格・所有代名詞)
  • 名詞の複数形、a / an / the の使い分け
  • 疑問詞(what / who / where / when / why / how)
  • 命令文、canを使った文
  • 現在進行形、過去形(規則動詞・不規則動詞)
  • 前置詞の基本(in / on / at / to / for など)

中学2年で学ぶ英文法

「言いたいことを足していく」ための道具が一気に増える学年です。大人のやり直しで止まりやすいのも、たいていこのあたりです。

  • 未来を表す形(will / be going to)
  • 助動詞(must / have to / should / may / could など)
  • 過去進行形
  • 不定詞(名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法)
  • 動名詞、不定詞と動名詞の使い分け
  • 接続詞(when / if / because / that など)
  • 文型の基礎(SVOO・SVOC)
  • 比較(比較級・最上級・as ~ as)
  • There is / There are の文

中学3年で学ぶ英文法

ここまで来ると、日常会話で使う形はほぼ出そろいます。長文が読めるかどうかの分かれ目も、この学年の内容です。

  • 受動態(受け身)
  • 現在完了(完了・経験・継続)と現在完了進行形
  • 分詞(現在分詞・過去分詞による名詞の修飾)
  • 関係代名詞(who / which / that)
  • 間接疑問文
  • 仮定法の基礎(If I were ~ / I wish ~)
  • 原形不定詞、使役・知覚動詞の形

中学英文法の一覧表|項目・例文・つまずきやすい点

学年をまたいで、よく使う項目だけを1枚にまとめました。復習のチェックリストとして使ってください。例文を見た瞬間に「なぜこの形になるのか」を説明できれば、その項目は合格です。

文法項目例文つまずきやすい点
be動詞と一般動詞I am a teacher. / I teach English.1つの文に両方を入れてしまう(×I am teach)
三単現のsHe lives in Osaka.会話になると落ちる。主語が he / she / it のときだけ
過去形と現在完了I lost my key. / I have lost my key.「今どうなっているか」を含むかどうかの違い
不定詞と動名詞I want to go. / I enjoy cooking.動詞によってどちらを取るかが決まっている
助動詞You should rest. / You must rest.強さの差。must は相手に選択肢を残さない
受動態This book was written by him.過去分詞の形。be動詞の時制を間違えやすい
関係代名詞The man who called me is my boss.後ろから名詞を説明する語順に慣れていない
比較This is easier than that.er / more の使い分けと、than の後ろの形
間接疑問文I don't know where he lives.疑問文の語順のまま埋め込んでしまう
前置詞at seven / on Monday / in April時間の幅で使い分ける(点→線→面)

中学英文法のやり直しでつまずきやすい4つのポイント

1. 参考書を最初のページから順番に読もうとする

be動詞から始めると、たいてい不定詞のあたりで力尽きます。すでに分かっている項目は飛ばして構いません。上の一覧表で「説明できない」と感じた項目だけを拾うほうが、最後まで走り切れます。

2. 文法用語を覚えることが目的になってしまう

「これは副詞的用法」と言えても、会話では1秒も役に立ちません。用語ではなく、例文をそのまま言えるかで確認してください。文法は分類するための道具ではなく、文を作るための道具です。

3. 読んで理解した時点で終わりにする

読んで分かることと、口から出ることは別の能力です。1項目につき例文を3〜5本、声に出して言えるところまで持っていくと、会話での取りこぼしが減っていきます。

4. 中学範囲を飛ばして、いきなり資格対策に入る

TOEICのPart5(文法・語彙)で問われるのは、多くが中学〜高校前半の文法です。私自身、Part5がストレスなく解けるようになったのは、中学レベルまで戻って土台を作り直したあとでした。遠回りに見えて、結局これが一番早い道でした。

中学英文法をやり直す3ステップ

  1. 穴を見つける……上の一覧表を上から見て、例文の理由を説明できない項目に印をつけます。ここが今のあなたの学習範囲です。
  2. 印をつけた項目だけ、薄い1冊で確認する……分厚い総合英文法書ではなく、中学3年分が1冊にまとまった薄い本のほうが最後まで進みます。
  3. 例文を音読して、自分の話に置き換える……教材の例文を1本覚えたら、主語や目的語を自分の生活に入れ替えて言い直します。この作業をした項目だけが、会話で使える形として残ります。

学習時間がまとまって取れない場合でも、1日15分を毎日続けたほうが、週末に3時間まとめてやるより定着しやすいです。文法は「思い出す回数」で身についていくためです。

中学英文法のやり直しでよくある質問

中学英文法だけで英会話はできますか?

日常のやりとりで使う文の形は、ほとんどが中学範囲におさまります。ただし「文法を知っていること」と「その場で口から出ること」は別なので、練習量は別途必要です。文法は上限を決めるものではなく、下支えをするものだと考えてください。

どのくらいの期間がかかりますか?

元の理解度と学習時間によって大きく変わるため、期間を言い切ることはできません。全項目をゼロから学び直すのか、抜けている数項目を埋めるだけなのかでも違います。まずは一覧表で印の数を数えて、そこから逆算するのが現実的です。

中学英文法と高校英文法、どちらを先にやるべきですか?

中学が先です。高校英文法の多くは、中学で習った形の拡張だからです。仮定法も分詞構文も、中学の時制と動詞の形が固まっていないと理解が滑ります。

アプリと参考書、どちらがいいですか?

目的が違うので、役割を分けるのがおすすめです。抜けている項目を体系立てて埋めるのは参考書、覚えた形を毎日思い出して定着させるのはアプリが向いています。どちらか一方に絞る必要はありません。

まとめ|中学英文法のやり直しは「穴を探す」ことから

中学英文法のやり直しでやることは、3年分をもう一度なぞることではありません。説明できない項目を見つけて、そこだけを埋めることです。

  • 大人の英語のつまずきは、語彙より文法が原因になっていることが多い
  • 中学3年分の骨組みは、学年別の一覧で全体像をつかめる
  • 一覧表で「説明できない項目」に印をつけ、そこだけ薄い1冊で確認する
  • 読んで終わらせず、例文を音読して自分の話に置き換える

私自身、30歳で英語力ゼロから始めて遠回りをたくさんしましたが、いちばん効いたのは背伸びをやめて中学範囲まで戻ったことでした。今日はまず、上の一覧表を上から眺めて、印をいくつ付けるかを数えるところから始めてみてください。

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