
えいこ40代の転職に英語は必要?
今から英語を勉強しても間に合う?
40代の転職と英語の関係は、目指す仕事によって大きく変わります。
- 英語を使う部署への転職なら、TOEIC L&Rのスコアを採用の要件や参考にしている企業が半分を超えるという調査もあるほどです。
- 一方で、40代の転職では経験と英語の掛け算が強みになります。
- 今から準備しても、スコアと話す力の両方を伸ばせば、十分に選択肢を広げられるでしょう。
この記事は、筆者がIIBC(TOEICを運営する団体)の調査データと、上位に出てくる記事を調べてまとめました。
この記事を読めば、40代の転職でどのくらいの英語力が求められるのか、今から何を準備すればいいのかまで分かるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
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この記事を書いた人|高正熊生(たかまさくまお)(TOEIC920・英検準1級)
英語サービス選びの専門家|英語サービス60社以上を体験/取材
40代の転職で英語は必要か
40代の転職で英語が必要かどうかは、目指す仕事によって変わります。
英語を使う部署や外資系の企業に転職するなら、英語力は大きな判断材料になります。
一方で、国内向けの仕事なら、英語が採用の決め手になる場面は多くありません。
大切なのは、自分が目指す仕事で、英語がどのくらい使われるのかを先に確かめることです。
英語が必要になりやすい転職
海外との取引がある部署、外資系の企業、海外に拠点がある会社などへの転職では、英語力を求められることが多いです。
求人票に「英語力」や「TOEIC L&Rで何点以上」といった条件が書かれていることもあります。
英語が必須ではない転職
国内のお客さまを相手にする仕事では、英語は必須ではないことがほとんどでしょう。
ただ、英語ができると任される仕事の幅が広がり、社内での評価につながることもあります。
今は英語を使わない会社でも、取引先や働く人が海外に広がって、あとから英語が必要になることもあるでしょう。
40代のうちに少しずつ準備しておけば、そうした変化が来たときにも慌てずに対応できます。
英語は、すぐに使わなくても、身につけておくほど後から生きてくる力だといえるでしょう。



じゃあ、英語を使わない仕事なら勉強しなくてもいいの?



必須ではなくても、英語は40代からの選択肢を広げてくれます。
これからの10年、20年の働き方を考えて決めるのがおすすめですよ。
40代の転職で英語が求められる仕事
40代の転職で英語が求められやすい仕事を、表にまとめました。
| 仕事 | 英語を使う場面 | 求められやすい力 |
|---|---|---|
| 外資系企業 | 社内の会議、本社とのメール | 読む・書く・話す |
| 海外営業・海外部門 | 海外の取引先との商談 | 話す・交渉する |
| 貿易・物流 | 書類のやりとり、取引先との連絡 | 読む・書く |
| 観光・ホテル | 外国人のお客さまの案内 | 話す・聞く |
| IT・技術職 | 英語の資料や仕様書を読む | 読む |
同じ「英語が必要な仕事」でも、求められる力はちがいます。
たとえば、IT・技術職では英語の資料を読む力、海外営業では話して交渉する力が大切になります。
目指す仕事で使う力を中心に準備すると、限られた時間を有効に使えるでしょう。
外資系企業で使う英語
外資系企業では、社内の会議やメール、本社への報告などで英語を使う場面があります。
部署によっては日本語だけで仕事が進むこともあるので、どのくらい英語を使うのかは会社ごとに確かめましょう。
上司や同僚が海外にいる場合は、英語で会議に参加し、自分の意見を伝える力が求められやすくなります。
海外営業・海外部門で使う英語
海外営業では、取引先との商談や条件の交渉を英語で行います。
40代で営業の経験があるなら、その経験を英語で伝えられるようになると、大きな強みになるでしょう。
貿易・物流で使う英語
貿易や物流の仕事では、英語の書類やメールを正確に読み書きする力が大切です。
決まった言い回しが多いので、よく使う表現を覚えていけば、少しずつ慣れていけます。
書類の数字や日付をまちがえないよう、ていねいに確かめる習慣も大切になります。
観光・ホテルで使う英語
観光やホテルの仕事では、外国人のお客さまを案内したり、質問に答えたりする場面で英語を使います。
難しい言葉よりも、ゆっくりはっきり伝える力と、相手の言葉を聞き取る力が役に立つでしょう。
IT・技術職で使う英語
IT・技術職では、英語で書かれた資料や仕様書を読む場面が多くあります。
話す機会が少ない職場もあるので、まずは読む力を伸ばすと、仕事に生かしやすいでしょう。
40代の転職で求められる英語力の目安
企業がどのくらいの英語力を求めているのかを、データで見てみましょう。
ここでは、IIBC「英語活用実態調査2019(企業・団体)」のデータを紹介します。
この調査は、TOEICのテストを団体で受けている企業・団体を対象にしたものです。
| 項目 | 英語を使用する部署の中途採用 |
|---|---|
| TOEIC L&Rなどを要件としている | 10.2% |
| 参考としている | 43.6% |
| 新たに要件・参考とする可能性がある | 7.4% |
| 利用していない | 38.4% |
| 要件・参考とするTOEIC L&Rスコア(平均) | 620点 |
英語を使う部署の中途採用では、要件と参考を合わせて半分を超える企業がTOEICのスコアを見ていることが分かります。
スコアの平均は620点でした。
| 社員に期待するTOEIC L&Rの平均スコア | 点数 |
|---|---|
| 新入社員 | 535点 |
| 中途社員 | 560点 |
| 技術部門 | 560点 |
| 営業部門 | 575点 |
| 海外部門 | 690点 |
同じ調査では、中途社員に期待するスコアの平均は560点、海外部門では690点でした。
英語を使う仕事に転職するなら、まずは600点台を1つの目安にするとよいでしょう。
ただし、これはあくまで平均で、会社や仕事によって求められる点数は変わります。
今の点数との差を見る
目安の点数が分かったら、今の自分の点数との差を確かめましょう。
しばらくTOEICを受けていない人は、公式問題集を1回分解くと、今のおおよその位置が分かります。
差が大きいときは、いきなり高い点数を目指さず、100点ずつ上げる計画を立てると続けやすいでしょう。
40代の転職で英語力を伝える方法
英語力は、書類と面接の両方で伝えることができます。
履歴書にスコアを書く
TOEIC L&Rなどのスコアは、履歴書の資格欄に、受けた年月と点数を書きます。
スコアが古い場合は、転職活動の前に受け直しておくと、今の英語力として伝えやすいでしょう。
英語を使った経験を書く
40代の転職では、スコア以上に「英語で何をしてきたか」が伝わると強いです。
海外の取引先とメールでやりとりした、英語の資料を読んで仕事に生かした、といった経験があれば、職務経歴書に具体的に書きましょう。
経験と英語を組み合わせて書くことで、即戦力として伝わりやすくなります。
面接で英語を話す
英語を使う仕事では、面接の一部が英語で行われることもあります。
スコアが高くても話せないと、評価が下がってしまうこともあるので、話す準備も欠かせません。
英語の職務経歴書を求められたら
外資系企業などでは、英語で書いた職務経歴書(レジュメ)を求められることがあります。
日本語の職務経歴書をそのまま訳すのではなく、担当した仕事と、その結果を短い文で並べるのが基本です。
自分で書いたあとは、英語が得意な人やオンライン英会話の講師に見てもらうと安心でしょう。
40代が転職に向けて英語を伸ばす勉強法
40代が転職に向けて英語を伸ばすなら、スコアと話す力の両方を意識しましょう。
TOEIC L&Rの対策をする
まずは公式問題集などで今の点数を確かめ、目標との差を知ることから始めます。
40代は仕事が忙しい人も多いので、通勤時間に単語を覚え、週末に問題を解く、といった分け方がおすすめです。
中学英語で話す練習をする
面接や仕事で英語を話すときは、難しい表現より、伝わる英語が大切です。
中学英語で言いたいことを組み立てる練習をすると、話す力が伸びていきます。
中学英文法の復習の仕方は、中学英文法のやり直しは何から始める?大人のための勉強法3ステップで紹介しています。
↓


仕事の英語を先に覚える
目指す仕事で使う単語や言い回しを、先に覚えておくと効率的です。
今の仕事の内容を英語で説明できるようにしておくと、面接でもそのまま使えます。
| 勉強 | 目的 | 時間の目安 |
|---|---|---|
| 単語アプリ | TOEICの語い力を上げる | 通勤中に15分 |
| 問題集 | スコアを上げる | 週末に1〜2時間 |
| 声に出す練習 | 話す力を伸ばす | 毎日10分 |
| 仕事の説明 | 面接で使う英語を準備 | 週に2〜3回 |
話す相手を作る
一人で練習していると、実際に人と話したときに言葉が出てこないことがあります。
オンライン英会話などで、週に1〜2回でも人を相手に話す時間を作っておくと、面接の前に英語で話すことに慣れておけます。
英語の資料を読む習慣を作る
目指す仕事に関係する英語のニュースや資料を、1日1本読む習慣を作るのもおすすめです。
仕事で使う単語が自然に身につくので、面接で仕事の話をするときにも役立つでしょう。
40代から英語をやり直す全体の進め方は、40代の英語やり直し|やらずに後悔しないための始め方と3か月のロードマップでまとめています。
↓


40代の英語転職で面接に備える英語
英語の面接では、聞かれることがある程度決まっています。
よく聞かれる質問に、あらかじめ英語で答えを用意しておきましょう。
| よく聞かれること | 答えの例(書き出し) |
|---|---|
| 自己紹介 | I have worked in sales for fifteen years. |
| 今の仕事の内容 | I am in charge of ~. |
| 転職の理由 | I want to use my experience in a global team. |
| 強み | My strength is ~. |
| 英語を使った経験 | I have written emails to overseas clients. |
答えを丸暗記するより、書き出しの型を覚えて、中身を自分の言葉で言えるようにしておくと、質問が少し変わっても対応できます。
声に出して、スマホで録音しながら練習すると、話す速さや詰まるところが分かるでしょう。
逆質問も英語で用意する
面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれることがあります。
英語の面接でも、仕事の内容やチームのことを聞く質問を1〜2つ用意しておくと、仕事への関心が伝わります。
たとえば「How often do you use English in this position?」と聞けば、入社後に英語をどのくらい使うのかも確かめられるでしょう。



英語の面接なんて、緊張して言葉が出てこなさそう…。



完璧な英語より、止まらずに伝えることが大切です。
分からない質問は「Could you say that again?」と聞き返して大丈夫ですよ。
40代の英語転職で気をつけたいこと
英語力を生かした転職を目指すときは、次の点に気をつけましょう。
英語だけで選ばれるわけではない
40代の転職では、これまでの経験や実績が重視されます。
英語はあくまで経験を生かすための道具で、英語だけで採用が決まることは多くありません。
自分の経験と英語をどう組み合わせるかを考えておきましょう。
スコアだけを追いかけない
スコアを上げることに集中しすぎて、話す練習をしないと、入社してから困ることもあります。
スコアの勉強と、話す練習を並行して進めるのがおすすめです。
求人票の英語の条件を確かめる
「英語力」とだけ書かれた求人でも、実際にどのくらい使うかは会社によってちがいます。
面接で、英語を使う場面と頻度を質問しておくと、入社後のずれを防げるでしょう。
今の会社で英語を使う仕事に手を挙げる
すぐに転職しない場合でも、今の会社で英語を使う仕事があれば、手を挙げてみるのも1つの方法です。
海外からのメールに対応した、英語の資料をまとめた、といった経験は、転職のときに具体的な実績として書けます。
スコアと実際の経験がそろうと、40代の転職では説得力が増すでしょう。
40代が英語で転職を目指す半年のスケジュール
転職活動を始めるまでの半年を、次のように使ってみましょう。
TOEIC L&Rの公式問題集を1回分解いて、今の点数の目安を知ります。
あわせて、目指す仕事の求人票を見て、求められている英語力を確かめましょう。
単語と文法を中心に、毎日少しずつ勉強します。
同時に、中学英語で話す練習を毎日10分続けましょう。
TOEIC L&Rを受けて、スコアを手に入れます。
面接でよく聞かれる質問に、英語で答える練習を始めましょう。
スコアと、英語を使った経験を履歴書と職務経歴書に書きます。
英語の自己紹介を、1分間で話せるように仕上げておきましょう。
仕事をしながらの準備なので、予定どおりに進まない月があっても大丈夫です。
大切なのは、毎日英語にふれる時間をゼロにしないことでしょう。
忙しい日は、単語アプリを5分開くだけでもかまいません。
少しでも続けていれば、英語から離れる期間ができず、次の日にまた勉強を再開しやすくなります。
スコアの目標に届く前でも、求人を見ながら準備を進めていけば、転職活動に入るころには自信を持って英語力を伝えられるはずです。
40代の英語と転職でよくある質問
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まとめ|40代の転職は経験と英語の掛け算で選択肢を広げる
- 40代の転職で英語が必要かどうかは、目指す仕事によって変わる
- 英語を使う部署の中途採用では、要件と参考を合わせて半分を超える企業がTOEICのスコアを見ている(IIBC調査)
- まずは600点台を目安に、スコアと話す力の両方を伸ばす
- 英語だけでなく、経験と英語を組み合わせて伝えることが40代の強みになる
40代からの英語は、転職の選択肢を広げるだけでなく、これからの働き方そのものを広げてくれます。
まずは、目指す仕事の求人票を3つ見て、求められている英語力を確かめるところから始めてみてください。
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