
質問TOEIC Part3の先読みって、どこまで読めばいい?
設問を読んでいるうちに会話が始まってしまう。
TOEIC Part3の先読みで読むのは、1つの会話に付いた設問文3つだけです。
- 選択肢4つまで読むのは、設問が短くて時間が余ったときに限ります。
- 間に合わないときは3問目から捨て、残りの2問に力を寄せてください。
- 捨てるかどうかの分かれ目は、会話が始まるまでに設問文を読み終えられたかどうか。
- Part3は39問あり、リスニング100問のうち約4割を占める大きな山です。
英語学習メディアの編集部が、IIBCの公式ページでPart3の出題形式と問題数を確かめてまとめました。
この記事を読めば、設問のどこを読んでどこを捨てるかが先に決まるので、本番で迷う時間がなくなります。
Part3だけでなくスコア全体を短期で動かしたい人は、TOEIC対策におすすめの英語コーチングの記事も参考にしてください。↓



この記事を書いた人|高正熊生(たかまさくまお)(TOEIC920・英検準1級)
英語サービス選びの専門家|英語サービス60社以上を体験/取材
TOEIC Part3の先読みとは
先読みとは、会話の音声が流れる前に、問題用紙の設問文へ目を通しておくやり方です。
Part3の設問と選択肢は、問題用紙に印刷されています。
一方で会話そのものは印刷されず、1度だけしか放送されません。
何を聞き取るかを決めてから聞くのか、決めずに聞くのかで、取れる問題の数が変わります。
先読みで読むもの
読むのは、1つの会話に付いている3つの設問文です。
各会話に設問が3問ずつ付くことは、IIBCが公式に示している事実です。
設問文は「誰が」「何を」「なぜ」のどれかを聞いてくるので、そこだけ拾えば聞く的が決まります。
選択肢は1問につき4つあり、全部読むと文字量が一気にふくらみます。
先読みの本体は設問文3つで、選択肢はおまけと考えてください。
| パート | 名称 | 問題数 | 1セットの設問数 |
|---|---|---|---|
| Part1 | 写真描写問題 | 6問 | 1問 |
| Part2 | 応答問題 | 25問 | 1問 |
| Part3 | 会話問題 | 39問 | 3問 |
| Part4 | 説明文問題 | 30問 | 3問 |
会話が流れるまでの間
Part3が始まると、まず出題形式を説明するDirectionsが放送されます。
IIBCは出題形式が毎回同じだと明記しているので、ここを聞き込む必要はありません。
この時間に、最初の会話の設問文3つを読んでしまいます。
会話が終わると、続けて3つの設問が読み上げられます。
読み上げられるのは問題用紙に印刷された設問と同じ文なので、音声から新しい情報は出てきません。
つまり設問の読み上げ中も先読みの時間というわけです。
先読みが効く理由
会話は1度だけの放送なので、聞き逃した部分を戻して聞き直せません。
設問を知らないまま聞くと、話の全部を覚えようとして頭がいっぱいになります。
先に設問を読んでおけば、拾う情報が3つに絞られます。
Part3の39問は、リスニング100問のうち約4割。
ここを崩すとリスニングのスコアが伸びにくいので、型を先に決めておく価値があります。
Part3以外のパートの解き方は、TOEICリスニングのコツをパート別に解説した記事で確認できます。↓


TOEIC Part3の先読みはどこまで読むか
先読みの範囲は、設問文だけを読む型と、選択肢まで読む型の2つに分かれます。
どちらかが正解というものではなく、自分が読む速さで決めるものです。
設問文だけ読む型
3つの設問文だけを読み、選択肢は会話を聞き終えてから見る型です。
設問文は1行のことが多いので、3つでも短い時間で読み切れます。
会話を聞くときは「何を聞かれているか」だけが頭にあり、選択肢の文字に引っ張られません。
まずは全員がこの型から始めるのが安全な入り方です。
選択肢を読む時間は、会話が終わってから設問が読み上げられるあいだに取れます。
選択肢まで読む型
設問文に加えて、選択肢4つにも目を走らせる型。
会話に出てきそうな固有名詞や数字を、あらかじめ候補として持てるのが利点です。
ただし読む文字量は、単純に4倍以上へふくらみます。
読み切れないまま会話が始まると、設問すら頭に入っていない状態で音声を浴びることになります。
読み切れないなら選択肢は捨てると、あらかじめ決めておいてください。
読まないと決めるもの
読まないものを先に決めておくと、判断が速くなります。
選択肢の中の長い修飾語は、読まない側へ回してかまいません。
設問番号や話者の名前も、解答には使わない情報です。
読むのは設問文の疑問詞と主語だけ、と割り切る人もいます。
読まないものが増えるほど、1セットあたりの負荷は軽くなる形。
軽くしたぶんの余力は、次の会話の設問文へ回してください。
| 対象 | 読む/読まない | 理由 |
|---|---|---|
| 設問文3つ | 必ず読む | 聞く的が3つに決まる |
| 設問の疑問詞 | 必ず読む | 誰・何・なぜのどれかが分かる |
| 選択肢4つ | 余裕があれば読む | 文字量が4倍以上にふくらむ |
| 図や表 | 設問を読んだあとに見る | 見る列が決まってから見る |
| 設問番号・話者名 | 読まない | 解答に使わない |
TOEIC Part3の先読みの手順
先読みは、決まった順番で回すと安定します。
39問を3問ずつで割ると、Part3の会話は13本という計算になります。
- Directionsが流れているあいだに、最初の会話の設問文3つを読む
- 会話が流れているあいだは、設問で聞かれたことだけを追う
- 会話が終わったら、3問をまとめてマークする
- 設問が読み上げられているあいだに、次の会話の設問文を読む
- この4つを13会話ぶん繰り返す
Directionsの間にやること
Part3の冒頭には、出題形式を説明するDirectionsが入ります。
内容は毎回同じなので、ここは聞かずに問題用紙を見ていてかまいません。
この時間に読むのは、最初の会話の設問文3つです。
余裕があれば2セット目の設問まで読んでおくと、あとの展開が楽になります。
ただし先へ進みすぎると、直前に読んだ内容のほうを忘れてしまいます。
設問が読まれる間
会話が終わると、3つの設問が順番に読み上げられます。
読み上げられる文は、問題用紙に印刷されている設問文と同じもの。
この時間に音声を聞いても、手元の紙にある情報が増えるわけではありません。
だからここで次の会話の設問文を読むのが、Part3の先読みの中心です。
会話が終わった直後
会話が終わった直後は、内容の記憶がいちばん鮮明な瞬間です。
3問の答えは、この場でまとめて決めてしまいます。
迷った問題を後回しにすると、次の会話の先読みが丸ごと消えます。
決めきれないときでも、どれかにマークして先へ進んでください。
戻って考え直す時間は無いと思っておくほうが、結果として取れる問題は増えます。
リーディング側の時間の使い方は、TOEICのパート5の時間配分を解説した記事にまとめました。↓


TOEIC Part3の先読みが間に合わないときの捨て方
先読みが間に合わない会話は、本番でも練習でも必ず出てきます。
大事なのは、間に合わなかったときに何を捨てるかを先に決めておくこと。
1問だけ捨てる線
設問文を2つまでしか読めなかったときは、3問目を捨てます。
編集部の見立てでは、設問は会話の流れと同じ順に並ぶことが多く、3問目ほど後半の内容を聞く形です。
1問目と2問目に力を寄せれば、3問のうち2問は確保できます。
捨てるのは最後の1問からが基本の線引きです。
捨てた1問は、選択肢を見ずに決めておいた記号で埋めます。
3問まとめて捨てる合図
前の会話のマークに手間取り、次の会話がもう始まっているとき。
この状態で追いかけると、その会話も次の会話も両方が崩れます。
3問まとめて同じ記号で埋め、次の会話の先読みへ全部回してください。
1セットを捨てて2セットを守るという考え方です。
Part3は13会話あるので、1会話を落としても残り12会話が無傷なら傷は浅く済みます。
捨てたあとの立て直し
捨てると決めた3問は、もう見返しません。
見返した瞬間に、次の先読みがまた消えます。
設問が読み上げられているあいだに、次の会話の設問文へ目を移します。
立て直しに使える時間は、この読み上げの時間だけだと考えてください。
| 状況 | 捨てるもの | 次にやること |
|---|---|---|
| 設問を2つまで読めた | 3問目だけ | 1問目と2問目に集中する |
| 設問を1つしか読めなかった | 2問目と3問目 | 読めた設問だけ確実に取る |
| 1つも読めないまま会話が始まった | 3問すべて | 次の会話の先読みへ回す |
| マークが遅れて会話に乗り遅れた | そのセット全部 | 同じ記号で埋めて切り替える |
TOEIC Part3の図表問題の先読み
Part3には、会話で聞いた内容と問題用紙の図を結びつけて答える設問があります。
これはIIBCが公式に説明している出題形式の一部です。
IIBCのサンプル問題では、ノートパソコンの画面サイズを並べた図が使われています。
図が付いているセットは、先読みの順番が少し変わります。
図を見る順番
図が付いた設問は、図の中のどれを指すかを選ぶ形になります。
先に見るのは設問文で、そのあとに図を見ます。
設問文を読まずに図を眺めても、どの列を見ればいいのか判断できません。
図は設問の後に見ると、順番を固定してください。
図の項目名だけ拾っておけば、会話に出た語と結びつけられます。
図と設問の結び方
図には、ふつう2つ以上の列や項目が並んでいます。
サンプル問題のように項目が2列ある場合、聞こえた語をもう一方の列へ置き換える作業。
だから先読みの段階で、2つの列のどちらが答えになるかを決めておきます。
会話の中では、図に載っている語がそのまま読み上げられるとは限りません。
言い換えられた語を図の項目と結びつけるのが、ここでの仕事です。
決めておかないと、会話を聞きながら図の上で目が迷子になってしまう形。
- 設問文が聞いているのは、図のどの列か
- 音声で出てきそうなのは、図のどの列か
- 図の項目名は、どんな英語で読み上げられそうか
TOEIC Part3の先読みの練習メニュー
先読みは、本番で急にできるようになる技術ではありません。
練習のときから同じ手順を繰り返して、体に入れておきます。
公式問題集での回し方
教材は、IIBCが出している公式教材を基準にすると形式のずれがありません。
音源を止めずに、Part3の39問を通しで解きます。
解き終わったら、どのセットで先読みが崩れたかを書き残してください。
崩れた場所だけを翌日やり直すのが、いちばん時間あたりの効きがいいやり方です。
全部をやり直そうとすると時間が足りず、続きません。
時間を計る練習
設問文3つを読むのに何秒かかるかを、ストップウォッチで測ります。
自分の実測値が分かってはじめて、選択肢まで読む余裕があるかどうかを判断できるようになるはずです。
測らずに「読めるはず」と思っていると、本番で崩れます。
自分の読む速さは実測するのが先で、型を決めるのはそのあとです。
測った秒数は、練習ノートに並べておくと変化が見えます。
音源を止めない縛り
練習で音源を止めると、先読みに使える時間が本番と変わってしまいます。
止めてよいのは、答え合わせのあとで音を確認するときだけ。
解いている最中は、1度も止めずに通します。
会話が1度だけしか放送されないのは、IIBCが公式に示しているPart3の条件です。
| やること | 目的 | 回す頻度 |
|---|---|---|
| Part3を39問通しで解く | 本番と同じ時間感覚をつくる | 週1回 |
| 設問文3つの黙読と計測 | 読む速さを数字で知る | 毎日 |
| 崩れたセットだけ解き直す | 先読みが切れる原因をつぶす | 翌日 |
| 会話文のシャドーイング | 聞きながら読む負荷に慣れる | 週3回 |
シャドーイングのやり方は、シャドーイングの2種類のやり方と効果の記事で手順まで解説しています。↓


TOEIC Part3の先読みでよくある失敗
先読みがうまくいかない原因は、だいたい3つに絞れます。
全部読もうとする
設問文も選択肢も全部読もうとして、結局どれも頭に残らない形です。
読む量を減らしたほうが、聞くことに集中できます。
まずは設問文3つだけ、と決めてしまうのが近道。
先読みは減らすほど安定すると考えて、削る方向で調整してください。
先読みに気を取られる
設問を読むことに集中しすぎて、会話の冒頭を聞き逃すパターン。
会話の冒頭には、場所や話し手の関係など、1問目の手がかりが入っていることが多いです。
音声が始まったら、読むのをやめて聞くほうへ切り替えます。
読み残した設問は、聞き終えてから読んでも間に合います。
先読みは、音声が鳴っていない時間にだけやる作業だと割り切ってください。
鳴っているあいだに紙を読んでいると、設問も会話も両方が薄くなる形。
マークで手が止まる
3問を1問ずつマークしていると、そのたびに視線が解答用紙へ移ります。
会話が終わった直後に3問まとめてマークすれば、視線の移動は1回で済みます。
マークは3問まとめて1回にすると決めておいてください。
解答用紙の行がずれないよう、会話の切れ目で番号だけ確認します。
- 設問を読み終える前に会話が始まっている
- 会話の冒頭の2文が思い出せない
- マークが1セットぶん遅れている
TOEIC Part3で先読みしない選び方
先読みは、全員に合うやり方ではありません。
聞く力が十分にある人は、先読みをやめたほうが点が安定する場合もあります。
先読みが向かない人
会話をほぼ全部聞き取れる人にとっては、先読みが邪魔になることがあります。
読みながら聞くと、どちらも中途半端になるからです。
設問を読むのは、会話が終わってからでも間に合います。
聞き取れる人ほど先読みを減らすという選び方もあると知っておいてください。
聞くほうに全部回す型
先読みをやめると、会話の内容を丸ごと追うことになります。
そのぶん、話し手の意図を問う設問には強い型。
IIBCのサンプル問題にも、話し手がその言葉を言った理由を問う設問が入っています。
ただし聞き取れなかった瞬間に、3問まとめて落ちる危うさも抱えます。
先読みなしで安定して取れるのは、会話の細部まで追える力が付いてからです。
公式教材で先読みあり・なしの両方を試し、点が高かったほうを本番の型に固定してください。
先読みは道具で目的ではない、と押さえておいてください。
TOEIC Part3の先読みでよくある質問
TOEIC Part3の先読みはどこまで読めばいいですか?
読むのは、1つの会話に付いた設問文3つだけで足ります。
選択肢4つまで読むのは、設問が短くて時間が余ったときに限ってください。
読み切れないまま会話が始まると、設問すら頭に入らない状態になります。
読む順番は、1問目から3問目へ素直に上から追えば十分です。
先読みが間に合わないときはどうすればいいですか?
設問を2つまでしか読めていないなら、3問目を捨てます。
1つも読めていないなら、そのセットは3問とも同じ記号で埋めてください。
浮いた時間は、次の会話の設問文を読むほうへ全部回します。
TOEIC Part3は何問ありますか?
IIBCの公式ページによると、Part3の会話問題は39問です。
各会話に設問が3問ずつ付くので、会話の本数は13本という計算になります。
リスニングセクションは約45分・100問で、そのうち39問がPart3です。
リーディングは75分・100問なので、合計すると約2時間・200問のテストになります。
設問の先読みはいつやればいいですか?
Part3の冒頭に流れるDirectionsのあいだが、1つ目のタイミングです。
2つ目は、会話が終わったあとに3つの設問が読み上げられている時間。
この2か所以外に、先読みへ回せるまとまった時間はありません。
図表問題でも先読みのやり方は同じですか?
図が付いたセットだけは、設問文を読んでから図を見る順番になります。
図を先に眺めても、どの列を使う設問なのかが分かりません。
設問文で聞かれている列と、音声で読み上げられそうな列を先に分けておいてください。
図の項目名が英語でどう言い換えられそうかまで想像できれば十分です。
先読みをしないほうがいい人はいますか?
会話をほぼ全部聞き取れる人は、先読みが負担になることがあります。
読みながら聞くことで、どちらも中途半端になってしまうからです。
公式教材で先読みあり・なしの両方を試し、点が高いほうを本番の型にしてください。
Part3の会話はもう一度聞けますか?
聞けません。
IIBCは、Part3の会話が1度だけ放送され、問題用紙には印刷されないと公式に示しています。
だから聞き逃しを前提にして、先読みで的を絞る必要があります。
TOEIC Part3の会話は何人で話しますか?
IIBCの公式ページによると、2人または3人の人物による会話です。
3人のときは、誰が何を言ったかを取り違えやすくなります。
先読みの段階で、設問の主語が男性か女性かまで見ておくと迷いません。
Part3とPart4で先読みのやり方は変わりますか?
基本の形は同じです。
Part4も各トークに設問が3問ずつ付き、問題数は30問。
話し手が1人なので、誰の発言かで迷う場面がないぶん先読みは軽くなります。
先読みができるようになるまで何回くらい練習が必要ですか?
回数は人によって差が大きいので、崩れ方の変化で見るほうが確実です。
公式教材のPart3を通しで何度か回すうちに、崩れる場所が毎回同じところへ寄ってきます。
そこまで来たら、崩れた場所だけをつぶす作業に切り替えてください。
まとめ|TOEIC Part3の先読みの使い方
- Part3は39問で、1つの会話に設問が3問ずつ付く(会話は13本)
- 設問と選択肢は問題用紙に印刷され、会話だけが1度だけ放送される
- 先読みで読むのは設問文3つ。選択肢は時間が余ったときだけ
- 間に合わないときは3問目から捨て、次の会話の先読みへ回す
- 図が付いたセットは、設問文を読んでから図を見る
先読みは、聞く的を3つに絞るための下ごしらえです。
型を決めておけば、崩れた日でも被害を1セットに抑えられます。
あとは公式教材で、同じ手順を13会話ぶん繰り返すだけ。
崩れる場所が毎回同じなら、直すべきところは1つに絞れています。
自己流の先読みが何度も崩れるなら、聞き方そのものを外から見てもらうのも手。
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リスニングの土台を作り直したい人は、ディクテーションの効果とやり方の記事もあわせて読んでみてください。↓


- テストの形式と構成|TOEIC Listening & Reading Test(IIBC公式サイト・国際ビジネスコミュニケーション協会)
- TOEIC Listening & Reading Testとは(IIBC公式サイト・国際ビジネスコミュニケーション協会)
- サンプル問題 Part3(会話問題)(IIBC公式サイト・国際ビジネスコミュニケーション協会)
- 公式教材・問題集(IIBC公式サイト・国際ビジネスコミュニケーション協会)










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