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TOEIC公式問題集の使い方|1冊を3周する手順と復習の型

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TOEIC公式問題集の使い方として1冊を3周する手順(1周目は本番と同じ約2時間の通し、2周目はパート別、3周目は音声)を示した図
質問

TOEIC公式問題集の正しい使い方は?
何周すれば点が動くの?

回答

TOEIC公式問題集は、1冊を3周する使い方が基本です。

  • 1周目は本番と同じ約2時間で通し、2周目はパートごとに時間を区切り、3周目は音声で仕上げます。
  • 公式問題集にはETSが本番のテストとまったく同じプロセスで作った問題がテスト2回分(計400問)入っているので、1冊を3周してもネタは尽きません。
  • 正答数から参考スコア範囲がわかる換算表も付いているため、今の実力を数字で確かめられます。

筆者が、IIBCの公式サイトで問題集の収録内容と音声の使い方を確かめてまとめました。

この記事を読めば、公式問題集を何周どう回すかがその場で決まるので、買ったまま積んでいる1冊を今日から動かせます。

独学の回し方そのものが続かない人は、TOEIC対策におすすめの英語コーチングを比べた記事もあわせてどうぞ。↓

目次
筆者の高正熊生

この記事を書いた人|高正熊生(たかまさくまお)(TOEIC920・英検準1級)
英語サービス選びの専門家|英語サービス60社以上を体験/取材

TOEIC公式問題集の使い方の全体像

公式問題集でいちばん多い失敗は、解いて丸をつけただけで次の1冊へ進むことです。

1冊を3周すると先に決めておくと、1回の受験までにやり切る量が固定されます。

まずは3周それぞれの役割と、必要な時間の見当を押さえましょう。

1冊を3周する理由

公式問題集にはテスト2回分、計400問が収録されています。

問題はすべて米国のテスト開発機関であるETSが、本番のテストとまったく同じプロセスで制作したものです。

1回解いただけでは、その400問で自分が取りこぼした理由までは見えません。

同じ問題を角度を変えて3回使うと、初見の正誤ではなく処理の速さと正確さが手元に残ります。

つまり新しい1冊を足すより、同じ400問を使い切るほうが早いという設計です。

3周それぞれの役割

3周は、同じことを3回くり返す意味ではありません。

1周目は現在地の測定、2周目は弱点の潰し込み、3周目は速さと音への慣れ。

役割を分けておくと、2周目で「答えを覚えているから意味がない」と感じにくくなります。

覚えているのは正解の位置だけであって、英文を処理する速さまでは覚えられません。

3周の役割分担
  • 1周目=本番と同じ条件で通して、参考スコア範囲で現在地を出す
  • 2周目=パート別に時間を区切り、間違えた理由ごとに潰す
  • 3周目=音声を軸に、聞ける速さと読める速さを上げる

3周に必要な時間の目安

1周目は本番と同じ約2時間に加えて、採点と見直しの時間を別に取ります。

2周目はパートごとに分けて、1日30分から1時間を10日前後。

3周目は音声が中心なので、通勤や家事の時間にそのまま重ねられます。

この記事が勧める配分なら、1冊を2〜3週間で回し切る形になります。

受験日が決まっているなら、試験日から逆算して3周目の終わりを前日に置きましょう。

TOEIC公式問題集はどの巻を選ぶか

公式問題集は1冊ずつ番号が振られたシリーズで、最新刊は2026年10月発売の問題集13です。

どの巻も収録量は同じで、テスト2回分の計400問という構成は変わりません。

違いが出るのは、発売時期と音声の受け取り方の2点だけ。

最新刊と旧刊の違い

新しい巻ほど、直近のテストに近い語彙や文書の型が入っていると考えられます。

ただしIIBCは、どの巻が何点向けかというレベル分けを公表していません。

迷ったら最新刊、すでに手元にある巻があるならそれを先に3周するのが順当です。

旧刊が手元にあるのに新刊を買い足す行動は、3周する前に1周目を増やしているだけになります。

音声の受け取り方の違い

ここが巻ごとに変わる、いちばん実務的な差です。

問題集10までは付属CDの収録音声に加えて、リーディングセクションの一部の音声を特典としてダウンロードできる案内になっています。

問題集11以降はCDではなく、リスニングセクションの音声そのものが案内の主役に変わりました。

2026年7月に改訂された問題集9には、音声CDの付属がありません。

巻発売・改訂音声の案内
問題集132026年10月発売リスニングの音声+リーディング一部の特典音声
問題集122025年10月発売リスニングの音声+リーディング一部の特典音声
問題集112024年7月発売リスニングの音声+リーディング一部の特典音声
問題集102023年10月発売付属CD+リーディング一部の特典音声
問題集9(改訂版)2026年7月改訂音声CDの付属なし・ダウンロードで利用
問題集82021年10月発売付属CD+リーディング一部の特典音声
問題集52019年6月発売付属CD+リーディング一部の特典音声
出典:IIBC「公式教材・問題集」の各巻の案内をもとに作成

そろえる冊数の目安

最初に買うのは1冊で足ります。

3周を終えて、まだ受験日まで3週間以上あるときにだけ2冊目を足しましょう。

2冊目は、1冊目より新しい巻を選ぶと語彙の重複が減ります。

先に何冊も並べても、机の上が増えるだけで解く時間は増えません。

TOEIC公式問題集の1周目の使い方

1周目の目的は、点を上げることではなく現在地を測ることです。

ここで手を抜くと、2周目に何を潰せばいいかが決まりません。

本番と同じ条件で通す

TOEIC L&Rは、リスニング約45分・100問とリーディング75分・100問の、合計約2時間で200問に答えるテストです。

公式問題集には本番と同じ形式のマークシートが2枚付いているので、そのまま使いましょう。

途中で音声を止めない、辞書を引かない、時間を延ばさない。

1周目だけは本番の再現に徹するのが、3周をうまく回す条件になります。

2時間を続けて取れない日は、リスニングとリーディングを別の日に分けてもかまいません。

採点と参考スコア範囲

解き終わったら、その場で採点まで終わらせます。

ここで使うのが、正答数をもとに参考スコア範囲がわかる換算表です。

TOEIC L&Rのスコアは10点から990点までの幅で示されるので、換算表の帯を見れば目標との距離がつかめます。

この帯はあくまで参考値で、本番のスコアを保証するものではありません。

それでもリスニングとリーディングのどちらが弱いかは、この時点ではっきりします。

間違いを3つに分ける作業

採点のあと、間違えた問題に印を付けながら理由を3つに仕分けます。

語や表現を知らなかったのか、知っていたのに処理が間に合わなかったのか、時間切れで読めなかったのか。

この3つは対策がまったく違うので、混ぜたまま復習すると効率が落ちます。

間違いの3分類と打ち手
  • 知識不足=語句と文法。別冊の語注を例文ごと覚え直す
  • 処理落ち=わかるのに遅い。音読と速読で回数を積む
  • 時間切れ=そもそも到達していない。解く順と切り上げの線を決める

印は問題番号の横に「知」「遅」「切」の1文字で十分です。

TOEIC公式問題集の復習の型

公式問題集の価値の大半は、別冊の「解答・解説」にあります。

別冊には問題の再掲載に加えて、訳・正答と誤答に関する解説・語句の意味までまとまっています。

リスニングセクションの問題は、スクリプトごと再掲されている点も大きい。

別冊での誤答の潰し方

正解の解説だけを読んで終わらせないことが要点です。

別冊には誤答に関する解説も載っているので、自分が選んだ選択肢がなぜ違うのかまで読み切ります。

復習こそが本体で、解くのは材料集めという順番で考えましょう。

読み終えたら、解説を見ずにもう一度その問題だけを解き直します。

ここで即答できないなら、理解ではなく納得で止まっている状態です。

語句は例文ごと覚える型

別冊には問題に含まれる重要語句と意味がまとめて載っています。

単語だけを抜き出してノートに書き写すと、本番で使える形になりません。

拾うのは、その語が出てきた1文まるごと。

公式問題集の英文はETSが本番と同じプロセスで作ったものなので、例文の質がそのまま本番の質です。

語句の覚え方そのものに不安があるなら、英単語を短時間で覚えるコツをまとめた記事が参考になります。↓

解き直しまでの間隔

同じ問題をその日のうちに3回解いても、覚えているだけで終わります。

解き直しは、翌日と1週間後の2回に分けるのが扱いやすい間隔です。

翌日は理由の再確認、1週間後は速さの確認と役割を変えます。

間隔を空けると、本当に定着した問題だけが即答で残るので、弱点の見分けもつきます。

TOEIC公式問題集の2周目と3周目

2周目からは、本番の再現をいったん忘れます。

測るのは点ではなく、1問あたりにかかる時間と、音についていけるかどうか。

2周目はパート別に区切る

2周目は通しで解かず、パートごとに日を分けます。

たとえばPart5の30問だけを10分で解き、残り時間で別冊を読む形です。

1周目に付けた「知」「遅」「切」の印を頼りに、量ではなく理由で範囲を決めましょう。

答えを覚えていても、制限時間内に根拠を指させるかは別問題です。

根拠が指せない問題には、印をもう1つ足して3周目に回します。

3周目は音声中心の仕上げ

3周目の主役は、紙ではなく音声です。

リスニングはスクリプトを見ずに聞き、聞き取れなかった箇所だけ別冊で確認します。

そのあと同じ音声に合わせて音読し、詰まる箇所がなくなるまでくり返しましょう。

リーディングの英文も、特典音声を使えば同じやり方で回せます。

音読のやり方を細かく詰めたい人は、TOEICの音読の効果的なやり方をまとめた記事が具体的です。↓

3周目で到達したい線

3周目の終わりに確かめるのは、正答率ではありません。

リスニングは1度で意味が取れるか、リーディングは指で追わずに読めるか。

400問すべてを説明できる状態まで来たら、その1冊は役目を終えています。

そこまで届いていないパートがあるなら、4周目ではなくそのパートだけを回しましょう。

TOEIC公式問題集のパート別の使い方

TOEIC L&Rはパートごとに設問数が決まっており、出題形式は毎回同じです。

設問数がわかっていれば、2周目でどこに時間を割くかも決めやすくなります。

パート問題形式設問数
Part 1写真描写問題6問
Part 2応答問題25問
Part 3会話問題39問
Part 4説明文問題30問
Part 5短文穴埋め問題30問
Part 6長文穴埋め問題16問
Part 7読解問題1つの文書29問・複数の文書25問
出典:IIBC「TOEIC Listening & Reading Test テストの形式と構成」

Part 1とPart 2の回し方

この2つは合わせて31問で、放送は1度だけです。

Part 2は設問も選択肢も印刷されていないため、音だけで処理する力がそのまま出ます。

2周目では、スクリプトを見ながら「どの音が拾えなかったか」を1問ずつ確かめましょう。

拾えなかった語は、別冊の語注に戻ってから音声で上書きします。

Part 3とPart 4の回し方

Part 3は39問、Part 4は30問で、リスニングの7割近くを占めます。

どちらも各会話・各トークに設問が3問ずつ付く形です。

公式問題集では設問も放送されるので、印刷された設問をいつ読むかを自分で決められます。

図表と音を結び付ける設問もあるため、2周目は図を見る順番まで決めて解き直しましょう。

リスニング全体の組み立てが不安なら、TOEICリスニングのコツをパート別にまとめた記事も読んでおくと早いです。↓

Part 5とPart 6の回し方

Part 5は30問、Part 6は16問の穴埋めです。

ここは知識で決まる問題と、文脈を読まないと決まらない問題が混ざっています。

2周目は時間を計って解き、迷った問題だけ別冊で品詞と語法を確認しましょう。

Part 6は各長文に設問が4問ずつ付くので、1問だけ切り出して解く練習には向きません。

時間配分そのものを詰めたい人は、TOEICのパート5の時間配分をまとめた記事が使えます。↓

Part 7の回し方

Part 7は1つの文書が29問、複数の文書が25問で、合計54問あります。

リーディング100問のうち半分以上がここに集まる計算です。

2周目では、1文書あたりに使った時間を必ず記録しましょう。

時間切れで届かなかった文書は、3周目に特典音声を使った速読の材料に回します。

Part 7で記録する3つ
  • 1つの文書にかかった分数
  • 何番の文書で時間切れになったか
  • 読み返しが多かった設問の型

文書内に一文を挿入する設問もあるため、段落のつながりを意識して読み直すと精度が上がります。

TOEIC公式問題集の音声の使い方

公式問題集を3周する型は、音声をどう使うかで仕上がりが変わります。

入手の手順と、特典音声の性質をここで押さえておきましょう。

音声の入手の手順

TOEIC公式教材の音声は無料で利用できます。

受け取り方は2つで、「TOEIC公式教材アプリ」上で再生するか、IIBC公式サイトから音声をダウンロードするかです。

アプリを使う場合は、TOEIC申込サイトへの会員登録が必要になります。

ダウンロードしておけば、スマートフォンでもパソコンでもくり返し聞けます。

問題集には音声ファイル一覧表も付いているので、どのファイルがどの設問かで迷いません。

音読とシャドーイングの順

3周目は、先に音読、次にシャドーイングの順で回します。

意味が取れていない英文をいきなり追いかけても、音をなぞるだけで終わるためです。

別冊で訳と語注を確認し、詰まらずに音読できてから音に重ねましょう。

公式スピーカーの音声なので、本番と同じ速さと発音のまま練習できる点が強みです。

3周目の音声メニュー
  • スクリプトを見ずに通しで1回聞く
  • 聞き取れなかった箇所だけ別冊で確認する
  • 詰まらなくなるまで音読し、最後に音へ重ねる

リーディング特典音声の注意

リーディングセクションの音声は、特典として収録されているものです。

IIBCは、この特典音声が公式スピーカーによるものではないと明記しています。

そのため発音やスピードの見本として使うのではなく、黙読より速く読む練習の道具として扱いましょう。

なお、リーディングセクションの音声ダウンロードは問題集5以降で利用できます。

4以前の巻を使っているなら、3周目のリーディングは音声なしで時間を計る形に切り替えます。

TOEIC公式問題集でやりがちな失敗

最後に、3周が形だけになるパターンを3つ挙げます。

どれも自覚しにくいので、先に知っておくと避けられます。

答えを覚えただけの2周目

2周目で全問正解しても、それだけでは何も測れていません。

見るべきは正誤ではなく、根拠をその場で指させるかどうかです。

選択肢を隠して、本文のどこが根拠かを先に言ってから選ぶと素の力が出ます。

正解の位置ではなく根拠を覚えるのが2周目の狙いになります。

解きっぱなしの1周目

採点して一喜一憂し、別冊をほとんど読まないまま次の日を迎える。

これが公式問題集でいちばん多いもったいない使い方です。

別冊には誤答に関する解説まで入っているのに、そこを読まないなら市販の模試と変わりません。

解く日と復習する日をセットで予定に入れておくと、解きっぱなしは起こりにくくなります。

新しい1冊を買い足す癖

1周して点が動かないと、つい別の巻に手が伸びます。

けれども1周目は測定なので、点が動かないのは当たり前です。

どの巻もテスト2回分・計400問という構成は同じなので、巻を替えても復習の不足は埋まりません。

買い足す前に、手元の1冊で400問すべての根拠を言えるかを確かめましょう。

TOEIC公式問題集の使い方のよくある質問

TOEIC公式問題集は何周すればいいですか?

1冊につき3周が目安です。

1周目で現在地を測り、2周目で間違えた理由を潰し、3周目で音声を使って速さを上げます。

3周を終えても根拠を言えない問題が残っているなら、その問題だけを追加で回してください。

TOEIC公式問題集は何冊必要ですか?

まずは1冊で足ります。

公式問題集はどの巻もテスト2回分、計400問を収録しているので、1冊でも解く材料は十分にあります。

3周を終えたうえで受験日まで余裕があるときだけ、2冊目を足しましょう。

公式問題集はどの巻から始めればいいですか?

迷ったら最新刊からで問題ありません。

2026年10月発売の問題集13が最新刊で、その前が2025年10月発売の問題集12です。

IIBCは巻ごとのレベル分けを公表していないため、手元にある巻があるならそれを3周するほうが早く進みます。

公式問題集の音声はどこで手に入りますか?

TOEIC公式教材の音声は無料で利用できます。

「TOEIC公式教材アプリ」で再生するか、IIBC公式サイトからダウンロードするかの2通りです。

アプリを使うにはTOEIC申込サイトへの会員登録が必要になります。

古い巻の公式問題集でも使えますか?

使えます。

ただしリーディングセクションの音声ダウンロードは問題集5以降で利用できる仕様です。

4以前の巻では、3周目のリーディングを音声なしで時間を計る形に置き換えてください。

公式問題集のスコア換算表は当たりますか?

換算表は正答数をもとに参考スコア範囲を示すものです。

本番のスコアそのものを言い当てる表ではないため、幅のある目安として読んでください。

それでも1周目と3周目で比べれば、リスニングとリーディングのどちらが動いたかは見えます。

公式問題集だけで対策は足りますか?

形式への慣れと現在地の把握なら、公式問題集だけで足ります。

一方で語彙や文法に穴があるときは、別冊の語注だけでは量が足りないこともあります。

その場合は単語帳や文法書を並行して使い、公式問題集は測定と仕上げの役に回してください。

まとめ|TOEIC公式問題集の使い方

  • 公式問題集はどの巻もテスト2回分・計400問。1冊を3周して使い切る
  • 1周目は本番と同じ約2時間で通し、換算表で参考スコア範囲を出す
  • 間違いは「知識不足・処理落ち・時間切れ」の3つに仕分ける
  • 2周目はパート別に時間を区切り、根拠を指させるかで判定する
  • 3周目は音声中心。リーディングの特典音声は5以降の巻で使える

公式問題集は、解く道具ではなく測って直す道具です。

今日できるのは、手元の1冊で1周目の2時間を予定に入れること。

独学では3周が続かないと感じたら、TOEIC対策におすすめの英語コーチングの記事で、伴走してもらう選択肢も比べられます。↓

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リスニングの伸ばし方をもう一段深く知りたい人は、TOEICリスニングのコツの記事もあわせて読んでみてください。↓

参考文献(情報確認日:2026年9月26日)
TOEIC公式問題集の使い方として1冊を3周する手順(1周目は本番と同じ約2時間の通し、2周目はパート別、3周目は音声)を示した図

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