
えいごろう英語ノートの作り方が分からず、書き写しただけで終わってしまう…
英語ノートは、きれいに書くことよりあとで自分をテストできる形で作るのが正解です。
作り方の要点は3つだけです。
- ページを左に日本語・右に英語で分けて、片方を隠せるようにする
- 単語は1語ではなく例文ごと書く
- 書いた日から間隔を空けて見直す日を先に決めておく
本記事では、英語ノートの作り方を、ページの分け方から復習の回し方まで順番に解説します。
例文の集め方は、Cambridge Dictionary(ケンブリッジ大学出版局の英語辞書)の使い方をもとに筆者がまとめました。


この記事を書いた人|高正熊生(たかまさくまお)(TOEIC920・英検準1級)
英語サービス選びの専門家|英語サービス60社以上を体験/取材
- 英語ノートを作る目的と始める前に決めること
- ページの分け方と単語ノート・例文ノートの作り方
- 間違いノートと書くだけで終わらせない復習の回し方
- 紙とアプリの使い分けとよくある質問
この記事を読めば、
- 英語ノートに何をどの形で書くか
- 書いた英語を自分でテストする復習の手順
- ノートが続かなくなったときの見直し方
までそろうので、書き写すだけのノートから卒業できます。
ノートに書いた英文を使って書く力も伸ばしたい人は、英語のライティングを独学で伸ばす方法もあわせて読めます。↓



この記事を書いた人|高正熊生(たかまさくまお)(TOEIC920・英検準1級)
英語サービス選びの専門家|英語サービス60社以上を体験/取材
英語ノートの作り方の結論
英語ノートは、覚えたい英語を一か所に集めて、何度も取り出すための道具です。
教科書や参考書を写すだけなら、本を読み返すのと変わりません。
ノートを作る意味が出るのは、自分で答えを隠して思い出す作業ができる形にしたときです。
見てわかる状態と、何も見ずに言える状態の間には差があります。
ノートはこの差を埋めるために、思い出す練習の材料を自分用に並べておく場所だと考えてください。
きれいなノートより使えるノート
色ペンを何色も使って清書したノートは、作った時点で満足しがちです。
一方で、見直しの回数が増えるのは、ページの形がそろっていてすぐ隠せるノートです。
時間をかけるなら、書く手間ではなく見直す回数に回すのが基本。
1冊に何でも書かない
単語・例文・文法のメモ・間違いを1冊に混ぜると、あとで探す手間が増えるだけ。
最初は1冊でも構いませんが、ページの種類を決めておくと見直しが速くなります。
種類ごとの作り方は、このあとの章で1つずつ見ていきます。
英語ノートを作る前に決める3つのこと
ノートを買う前に、次の3つを決めておくと途中で形が崩れません。
| 決めること | 決め方の例 |
|---|---|
| 目的 | 英会話で言える表現を増やす・試験の語彙を固める |
| 書く素材 | 使っている教材・レッスン・読んだ英文から拾う |
| 見直す日 | 書いた翌日と週末に見直す |
何のための英語ノートか
話せるようになりたいのか、試験で点を取りたいのかで、書く中身が変わります。
会話が目的なら、自分が実際に言いたい文を中心に集めます。
試験が目的なら、使っている問題集や単語帳で間違えたものを集めるのが近道です。
素材はいま使っている教材から拾う
ノートのためだけに新しい教材を買う必要はありません。
いま読んでいる英文・解いた問題・受けたレッスンの中から、知らなかった表現だけを拾います。
素材を広げすぎると、書く量が増えて見直しが追いつかなくなります。
ノートと筆記具は1種類に決める
ノートは持ち歩けるサイズを1冊、ペンは黒と赤の2本あれば十分です。
赤は、あとで答え合わせをしたときの印と、間違えた部分の書き込みに使います。
色分けのルールが増えるほど書く手が止まるので、色は増やさないほうが続きます。
英語ノートの基本のページの分け方
どの種類のノートでも、基本の形は同じです。
ページを縦に線で分け、左右で日本語と英語を対応させます。
| 位置 | 書くこと | 使い方 |
|---|---|---|
| 左側 | 日本語の意味・場面 | 英語を隠して言えるか試す |
| 右側 | 英語の単語・例文 | 日本語を隠して意味を言えるか試す |
| 右端の余白 | 見直した日の印 | 言えなかった回数を数える |
左右に分けて片方を隠せる形にする
左右に分けておくと、下敷きや手で片側を隠すだけでテストができます。
赤シートを使う場合は、英語をオレンジのペンで書くと消えて見えます。
どちらの方法でも、日本語から英語、英語から日本語の両方を試せるのがこの形の強みです。
1ページに詰め込みすぎない
1ページに書く量は、見開きで10行前後に抑えると見直しが楽になります。
行と行の間を空けておけば、あとで気づいた使い方や似た表現を書き足せるのも利点です。
ページの右上には、書いた日を小さく書いておくと見直す日の目安になります。
英単語ノートの作り方
単語ノートで一番多い失敗は、英単語と日本語訳を1対1で並べて終わることです。
この形だと、意味は言えても文の中で使えません。
1語ではなく例文ごと書く
単語は、出会った英文の1文と一緒に書きます。
たとえば「deadline」なら「I need to meet the deadline.」のように、どの動詞と組むかごと残すのがポイント。
例文が見つからないときは、Cambridge Dictionaryのような英英辞典の例文から短いものを選びます。
自分の生活に近い例文を選ぶと、思い出すときの手がかりが増えます。
品詞と発音のメモを添える
単語の横には、名詞か動詞かの品詞を小さく書きます。
つづりと発音がずれやすい単語は、辞書で音声を聞いて、強く読む位置に印を付けておきます。
書くのは自分が間違えそうな点だけで十分でしょう。
単語ノートの記入例
| 左側(日本語) | 右側(英語) |
|---|---|
| 締め切りに間に合わせる | meet the deadline/I need to meet the deadline. |
| 予約を取り直す | reschedule(動)/Can we reschedule the meeting? |
| 〜を先延ばしにする | put off/Don't put off your homework. |
左側に日本語の場面、右側に英語の形と例文を書くだけの形です。
見直すときは右側を隠し、左側を見て例文まで口に出せるかを試します。
英語の例文ノートの作り方
例文ノートは、会話や英作文でそのまま使いたい文を集めるノートです。
単語ノートとの違いは、1文を丸ごと言えるようにすることにあります。
自分が言いたい文から集める
教材の例文をすべて写すと、使う場面のない文まで覚えることになります。
今日言いたかったのに言えなかったことを、日本語で1行メモしておくのが出発点です。
あとで辞書や教材で英語の言い方を調べ、右側に書き足します。
1文は短く区切って書く
長い文は、覚えるときも思い出すときも途中で止まります。
1文が長いときは、意味のまとまりで2つに分けて書きます。
英会話で口から出るのは、短く区切って何度も言った文です。
書いた例文は声に出して確かめる
書いただけの例文は、いざ話す場面で口から出てきません。
書き終えたら、その場で一度声に出して読みます。
言いにくいと感じた箇所に印を付けておくと、次の見直しでそこから練習できます。
一人で声に出す練習の回し方は、英語スピーキングを一人で練習する方法の記事で解説しています。↓


英語の間違いノートの作り方
間違いノートは、自分が書いたり話したりした英語の誤りだけを集めるノートです。
問題集の答えや、添削で直された英文が材料になります。
同じ間違いを繰り返す癖が並んで見えるので、伸びしろがいちばん見えやすいノートです。
間違えた文と直した文を並べる
左側に自分が書いた文、右側に正しく直した文を書きます。
直された箇所だけを赤で書くと、何を間違えたかが一目でわかるはずです。
間違えた文だけを書いて正しい文を書かない は、正しい形を覚え違える原因になります。
なぜ間違えたかを一言で書く
直した文の下に、「三単現のsを忘れた」「前置詞をinにした」のように理由を一言で書きます。
理由が同じものが何回も出てきたら、それがいま優先して直すべき癖です。
ページの右端に、同じ理由が出た回数を正の字で数えておくと見つけやすくなります。
添削してもらった英文を材料にする
自分で書いた英文は、自分では間違いに気づきにくいものです。
英語日記や英作文を添削してもらうと、間違いノートの材料が自然に集まります。
英語日記の書き方は、英語日記の効果と続け方の記事にまとめています。↓


英語ノートを書くだけで終わらせない復習の回し方
ノートの価値は、書いた量ではなく見直した回数で決まります。
書いて終わりにしないために、見直しの手順を先に決めておきます。
書き終えたら右側を隠し、左側の日本語から英語を言えるか試して、言えなかった行に印を付けます。
前の日のページだけを開いて同じように隠して言い、言えた行には日付を書き足します。
その週に書いたページを通して見直し、印が残っている行だけを集中して練習します。
何度も言えない行は、次の週の最初のページに書き写して見直しの列に戻します。
見直しの間隔を少しずつ空けていくのが、この手順の考え方です。
すぐ言える行を毎日見直しても練習にならないので、思い出せた行は見直す間隔を延ばして構いません。
見直しは読むのではなく思い出す
ページを眺めて「知っている」と感じるだけでは、話す場面で使えるかはわかりません。
片側を隠し、何も見ずに口に出すか、別の紙に書き出してから答え合わせをします。
思い出せなかった行こそ、ノートに書いた意味がある行です。
言えたかどうかの判定の基準
見直しのときは、言えたかどうかを甘く判定しないことが大切です。
途中で詰まった・語順を言い直した・時間がかかった行は、言えなかった扱いにします。
すらすら口に出せた行だけを「言えた」と数えると、本当に使える英語だけが残っていきます。
判定を厳しくしても、言えない行は次の見直しで練習すればよいだけなので気にしなくて大丈夫です。
見直した印をページに残す
右端の余白に、見直した日と言えたかどうかを小さく記録します。
印が増えていく行と、何度も×が付く行が分かれてくるでしょう。
×が付く行だけを選んで練習すればよくなるので、見直しの時間を短くできます。
1日の見直し時間を決めておく
見直しは、通勤や寝る前など毎日同じ時間に入れると続きます。
ノートを書く日と見直す日を分けず、新しく書く前に前のページを見直す順番で回すのが続けるこつです。
独学に使える時間の見積もり方は、英語の独学は1日何時間必要かの記事で解説しています。↓


紙の英語ノートとアプリの使い分け
ノートは紙でもスマホでも作れます。
どちらが正解というより、書く場面と見直す場面で向き不向きが分かれます。
| 紙のノート | スマホのアプリ・メモ | |
|---|---|---|
| 向いている場面 | 机で教材を読みながら書く | 外出先で見つけた表現を残す |
| 強み | 手で書くので形を覚えやすい | 検索と並べ替えが速い |
| 弱み | あとから探すのに時間がかかる | 書き写すだけになりやすい |
紙のノートが合う人
机に向かって教材を進める時間がある人は、紙のノートが合います。
つづりを手で書くことで、単語の形を確かめながら覚えられるのが強み。
片側を隠すテストも、紙なら手や下敷き1枚ですぐにできます。
アプリやメモが合う人
移動中に英語に触れることが多い人は、スマホのメモに集めるほうが取りこぼしません。
単語カードのアプリを使えば、表と裏を作るだけで隠すテストの形になります。
ただしコピーして貼るだけでは覚えにくいので、週に一度は紙に書き出して整理するのも手です。
紙とアプリを組み合わせる
外出先ではスマホのメモに集め、週末に紙のノートへ書き写す組み合わせ方もあります。
書き写すときに、もう一度意味と使い方を確かめるので、それ自体が1回目の見直しになります。
このとき、もう言えるようになった表現は書き写さないと、ノートの量が増えすぎません。
集める道具と見直す道具を分けると、どちらの強みも生かせます。
英語ノートが続かないときの見直し方
ノートが続かなくなるのは、意志が弱いからではなく、作り方に無理があることがほとんどです。
止まったときは、次の3つを順に見直します。
書く量が多すぎないか
1日に書く行数が多いと、見直しの量も同じだけ増えます。
見直しが追いつかないと感じたら、1日に書く行数を半分に減らすのが先決。
新しく書く量より、前のページを言えるようにすることを優先します。
書く量を減らしても、見直しで言える行が増えていれば、ノートはきちんと役目を果たしている状態です。
清書に時間をかけていないか
きれいに書き直す作業は、英語の練習にはあまりなりません。
字が読めれば十分なので、清書はやめて見直しに時間を回します。
色ペンや装飾も、間違えた箇所を目立たせる赤だけで足りるはずです。
使う場面がない英語を集めていないか
自分が使わない表現ばかりだと、覚える理由が見えず手が止まります。
試験に出る語・仕事で使う語・言いたかった文のように、使う場面がわかるものに絞るのが近道です。
使う場面のある英語を集めると、ノートを開く理由がはっきりします。
集めた表現を実際に使えた日は、その行の横に小さく印を付けておくと、ノートを続ける手ごたえになるでしょう。
使えた印が増えるほど、ノートを開くこと自体が楽しみに変わっていきます。
続けるための工夫は、英語の独学のモチベーション管理の方法の記事でも紹介しています。↓


目的別に変える英語ノートの中身
基本の形は同じでも、目的によって集める英語は変わります。
ここでは、よくある3つの目的ごとに、ノートに何を書くかを整理します。
英会話のための英語ノート
英会話が目的なら、自分の身の回りのことを話す文を中心に集めます。
仕事・家族・休日の過ごし方のように、聞かれやすい話題ごとにページを分けておくと探しやすくなります。
レッスンで言えなかった文は、その日のうちに日本語で1行だけ書き残しておくこと。
あとで言い方を調べて右側に書き足せば、次のレッスンで使える文が1つ増えます。
試験対策のための英語ノート
試験が目的なら、問題集で間違えた語や文法を中心にノートを作ります。
問題文をそのまま写すと時間がかかるので、間違えた箇所を含む1文だけを抜き出せば十分です。
試験の直前は、印が残っている行だけを見直せば足ります。
仕事で使うための英語ノート
仕事で英語を使うなら、メールや会議で実際に使う言い回しを集めます。
受け取った英文メールの中から、自分でも使えそうな1文を拾うのが手軽な方法です。
社名や個人名などの情報は書き写さず、言い回しの部分だけを残してください。
依頼・お礼・おわびのように、場面ごとに見出しを付けて並べておくと、メールを書くときにそのまま参照できます。
依頼の「Could you send me the file by Friday?」のように、場面と一緒に1文で残します。
英語ノートに書かないほうがいいもの
何でも書けるのがノートのよさですが、書かないほうが見直しの効率は上がります。
次の3つは、ノートに入れる前に一度考えてから書くかを決めます。
すでに言える単語や文
知っている単語まで書くと、ページが増えるだけで練習になりません。
ノートに書くのは、見て意味がわからなかったものか、言おうとして出てこなかったものに限ります。
長い英文の丸写し
教材の本文を丸ごと写す作業は、時間がかかる割に覚える量が増えません。
書き写すなら、知らない表現を含む1文だけ。
残りの部分は教材のページ番号をメモしておけば、必要なときに戻れます。
ノートは教材の代わりではなく、教材から抜き出した自分用の索引だと考えると書く量を絞れます。
意味のわからないままの訳
辞書の訳語をそのまま書いても、どの場面で使うのかがわからなければ使えません。
訳語より、その語が出てきた英文と場面を一緒に書くほうが思い出しやすくなります。
訳がしっくりこない語は、英英辞典の説明を短く写しておくのも1つの方法でしょう。
英語ノートの作り方のよくある質問
- 英語ノートは何冊に分けるべきですか?
-
最初は1冊で構いません。
ページの種類が増えて探しにくくなったら、単語・例文・間違いの3冊に分けます。
- 英単語は日本語訳だけ書けば足りますか?
-
訳だけでは文の中で使えないので、出会った英文の1文と一緒に書きます。
どの動詞や前置詞と組むかまで残すのが目安です。
- ノートは手書きとアプリのどちらがいいですか?
-
机で教材を進めるなら手書き、外出先で集めるならアプリが向いています。
どちらでも、片側を隠して思い出す形にしておくことが大切です。
- 英語ノートはどのくらいの間隔で見直せばいいですか?
-
書いた日・翌日・週末のように、少しずつ間隔を空けて見直します。
言えなかった行だけを次の週へ回すと、見直しの量が増えすぎません。
- 文法のまとめノートは作ったほうがいいですか?
-
参考書を写すだけのまとめノートは、時間の割に効果が出にくい形です。
自分が間違えた文法だけを間違いノートに書き、例文で覚えるほうが使える力になります。
- 英語ノートに書く素材は何がいいですか?
-
いま使っている教材・解いた問題・受けたレッスン・読んだ英文から、知らなかった表現だけを拾います。
ノートのためだけに新しい教材を増やす必要はありません。
英語ノートの作り方のまとめ
最後に、英語ノートの作り方で押さえる点をまとめます。
| 押さえる点 | 作り方 |
|---|---|
| 形 | 左に日本語・右に英語で片側を隠せるようにする |
| 単語 | 1語ではなく例文ごと書く |
| 例文 | 自分が言いたい文を短く区切って書く |
| 間違い | 間違えた文と直した文を並べ理由を一言添える |
| 復習 | 書いた日・翌日・週末に隠して思い出す |
| 続け方 | 書く量を絞り清書はしない |
ここまでそろえれば、英語ノートは書いて終わりの記録ではなく、毎日使える練習帳になります。
ノートの英文を使って書く力も伸ばしたい人は、英語のライティングを独学で伸ばす方法で練習法を確認できます。↓


自分で書いた英文を講師に添削してもらい、その英文で英会話レッスンを受けられるのがベストティーチャーです。
添削で直された英文は、そのまま間違いノートと例文ノートの材料になります。
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参考文献
- Cambridge Dictionary(Cambridge University Press & Assessment)
- オンライン英会話のベストティーチャー(ベストティーチャー公式サイト)










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