
えいごろうVersantが難しいのはなぜ?
受けたら全然できなかった…
Versantが難しいと感じるのは、音声を1回聞いて、数秒のうちに英語で話し始めなければならないテストだからです。
- 問題は音声で出され、Part Aの質問は1回しか聞けない
- 6〜8秒以内に話し始めないと次の問題へ進む
- 前の問題に戻れず、録り直しもできない
- 聞いた文をそのまま復唱する
- 聞いた話を30秒で言い換える
- 発音や流暢さなどの話し方も採点される
- 出題音声のアクセントがさまざま
つまり、英語の知識の量よりも聞いてすぐ口に出す速さが問われるテストです。
実際にVersantを3回受けた筆者が、Versant公式のSpeaking and ListeningのページとPearsonの受験者向けガイドを確かめてまとめました。


この記事を書いた人|高正熊生(たかまさくまお)(TOEIC920・英検準1級)
英語サービス選びの専門家|英語サービス60社以上を体験/取材
この記事を読めば、どこでつまずいているのかと、次の受験までに何を練習すればいいかが分かるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
Versantが難しいと感じても、スコアを最速で上げたい人は、Versant対策スクールを比べた記事も参考にしてください。↓



この記事を書いた人|高正熊生(たかまさくまお)(TOEIC920・英検準1級)
英語サービス選びの専門家|英語サービス60社以上を体験/取材
Versantが難しいのは即答を求められるから
Versantは、読む時間も考える時間もほとんど無いまま英語で答えるテストです。
1問ごとに答える時間が決まっていて、話し始めが遅いと次の問題へ進みます(出典:Pearsonの受験者向けガイド(Speaking and Listening・2024年版))。
しかも全パートがAll Levels(全レベル共通)の問題で、初級者用・上級者用のように難易度を選ぶことはできません。
全員が同じ形式の問題を受けて、10〜90点のスコアで英語力を測る仕組みです。
選択式のTOEICとの違いやスコアの対応は、VersantスコアとTOEICの換算表の記事で比べています。↓


何点ならすごいのか、日本人の平均はどれくらいかは、Versantのスコアの目安の記事にまとめています。↓


Versantが難しいと感じる7つの理由
公式の説明から、難しく感じる理由を7つに分けました。
質問は音声で1回だけ
Speaking and Listeningの問題は、画面の文章を読むのではなく音声で出されます。
最初のPart Aでは、質問は1回しか聞けません。
聞き逃した単語を確かめる手段がないので、一瞬でも集中が切れると答えられません。
6〜8秒で話し始める
Part AとPart Bは6秒以内、Part CとPart Dは8秒以内に話し始めないと、回答なしのまま次の問題へ進みます。
日本語で考えてから英語に直していると、訳しているうちに時間が切れます。
前の問題に戻れない
テストは前に進むだけで、前の問題に戻ることも録り直すこともできません。
1問うまく答えられなくても、気持ちを立て直す間もなく次の問題が始まります。
聞いた文をそのまま復唱
Part Bは16問あり、流れた英文をそのまま繰り返します。
繰り返すときは、聞いたときと同じリズム・間・抑揚で言うのがコツです。
文の意味が取れていないと語順を覚えきれないので、リスニング力と話す力が同時に問われるパートです。
聞いた話を30秒で言い換え
Part Eは、短い話を聞いたあと30秒で内容を話します。
聞いた文をそのまま繰り返すのではなく、自分の言葉で話します。
人の名前や場所、何が起きたかを覚えながら、同時に言い換えの英語を組み立てなければなりません。
話し方まで採点される
Speaking and Listeningは、スピーキング力50%とリスニング力50%で総合スコアを出します。
スピーキング力は、言った内容だけでなく流暢さ・発音・話の分かりやすさを合わせた「話し方」でも採点されます。
単語や文法が正しくても、詰まったり、聞き取りにくい発音だったりすると点が伸びにくい仕組みです。
アクセントがさまざま
今の形式では、多国籍な人々とのコミュニケーションを想定して、出題音声に英語アクセントのバリエーションが加わりました(出典:Versant公式のSpeaking and Listeningのページ)。
聞き慣れたアクセントの音声だけで練習していると、本番で戸惑うことがあります。
Versantが難しいパート別のつまずきどころ
Speaking and Listeningは約20分・40問で、6つのパートに分かれています。
各パートの問題の中身は、Versantとは?の記事で解説しています。↓


ここでは、どこでつまずきやすいかと、最初にやる練習を並べました。
| パート | やること | 難しく感じる所 | 最初にやる練習 |
|---|---|---|---|
| A(8問) | 短い質問に答える | 1回で聞き取る | ディクテーション |
| B(16問) | 文を復唱する | 語順を覚えきれない | リプロダクション |
| C(6問) | 会話の質問に答える | 誰が何をしたか | ディクテーション |
| D(6問) | 話の質問に3つ答える | 細部を覚えておく | シャドーイング |
| E(2問) | 話を30秒で言い換える | 覚えて組み立てる | 要約して話す練習 |
| F(2問) | 意見を40秒で話す | 話が続かない | 意見+理由の型 |
問題数が一番多いのはPart Bの16問で、リスニング力と話し方の両方を測るパートです。
Versantが難しいPart EとPart Fの答え方
Versantが難しいと感じる人が特に固まりやすいのは、自分で話を組み立てるPart EとPart Fです。
Pearsonの受験者向けガイドには、パートごとの答え方のコツが書かれているので、ここではその中身を日本語で整理します。
Part Eは5つの要素で組み立てる
Part Eでは短い話を聞いて、30秒で自分の言葉で話し直します。
ガイドのコツは、名前と場所と何が起きたかに集中して聞き、話す内容を次の5つで組み立てることです。
- だれが(who)
- 何を(what)
- いつ(when)
- どこで(where)
- どうなったか(the outcome)
もう1つのコツは、聞いた文をそのまま繰り返さず、自分の言葉で言うことです。
細かい言い回しを思い出そうとするより、5つの要素を順番に言うほうが、30秒の中で話を最後まで運びやすくなります。
完全な文と正しい文法で話すことも、ガイドのコツに入っています。
Part Fは立場と理由1〜2つ
Part Fは、意見や考えを聞かれて、40秒でできるだけ詳しく答えるパートです。
ガイドのコツは、先に自分の立場を決めて、それを支える理由を1〜2つ考えることです。
賛成か反対かで迷うと、それだけで時間が過ぎます。
本当の考えでなくても、理由を言いやすいほうの立場を選ぶと話が続きやすくなります。
Part Fはスピーキングの力を測るパートなので、内容の深さより、完全な文ではっきり話すことを優先してください。
Part AからDは短く答える
Part Aは、1語か短いフレーズで答えるパートです。
長く詳しく答える必要はなく、6秒以内に話し始めることを優先してください。
Part CとPart Dも、数語か短い1文で、はっきり答えるのがコツです。
丁寧に長く答えようとするほど、話し始めが遅れます。
聞かれたことだけを短く答えて、次の問題に気持ちを切り替えましょう。
Versantが難しい採点の仕組み
Versantが難しいと感じる理由には、採点の仕組みも関わっています。
点の出方を知っておくと、どこを伸ばせばいいかが分かります(出典:Versant公式サイトのスコアの見方・Speaking and Listeningのページ)。
総合スコアは10〜90点
Versantのスコアは、GSE(Global Scale of English)という10〜90点の物差しで出ます。
GSEは、言語の力を測る国際基準のCEFRに合わせて作られた指標で、CEFRを細かく分けて1点刻みで伸びを見られるのが特徴です。
総合点だけでなく、スピーキングやリスニングのサブスコアもすべて10〜90点で出ます。
スピーキングは内容と話し方
総合スコアは、スピーキング力50%とリスニング力50%で出しています。
スピーキング力は、言った内容と、どのように言ったかの「話し方」の両方で採点されます。
「話し方」は、流暢さ・発音・話の分かりやすさを合わせた点です。
ふつうの会話の速さで、言葉の間に余計なためらいや不自然な間がなく話せるかも、この点に入ります(出典:Pearson公式ガイド(PDF))。
英語の知識があっても、詰まりながら話すと点が伸びにくいのは、この仕組みのためです。
結果は数分後に出る
結果が見られるのは、テストが終わった数分後です。
ただし、サーバーや通信の状況によっては、スコアが出るまでに数時間かかることもあります。
スコアレポートには、総合と技能ごとの力のまとめに加えて、次のテストで点を上げるためのヒントも載っています(出典:Pearson公式ガイド(PDF))。
結果の見方は、Versantの結果の記事で画面ごとに解説しています。↓


Versantが難しくて全然できないときに見直すこと
全然できなかったと感じたら、英語力の前に、受け方で損をしていないかを確かめてください。
ここに並べたのは、どれも公式の受験者向けガイドにある受け方のコツです。
黙らずに答える
話し始めの時間を過ぎると、その問題は回答なしで次へ進みます。
一方で、時間内に言い終わらなくても、そこまでの回答は保存されて採点されます。
完璧な答えを待つより、聞き取れた部分だけでも口に出すほうが点につながります。
言い直さない
知らない単語も発音してみてかまいませんが、言い間違えても言い直さないのが公式のコツです。
言い直しを重ねると、話し方の点につながる流暢さを自分で下げてしまいます。
普通の速さと声で話す
急がず、ゆっくりすぎず、叫ばず、ささやかず、普通の速さと声の大きさで話します。
緊張して早口になっている人は、いつもの会話の速さを意識するだけで聞き取りやすさが変わります。
静かな部屋で受ける
回答はすべて録音されて採点されるので、周りの音が入ると正しく採点されにくくなります。
大きな扇風機やエアコンの音でも録音の妨げになるので、静かな部屋でヘッドセットをしっかりつないで受けてください。
音声とマイクの確認を飛ばさない
テストを始めると、最初にテストIDを入力し、音声とマイクが正しく動いて回答が録音されるかを確かめる手順があります。
ここで音量や声の入り方をきちんと確かめておかないと、本番で声が小さく録音されてしまうおそれがあります。
確認の画面は急いで進めず、ふだんの声の大きさで試すのが安全です。
サンプルテストで慣れる
Versantのスマホアプリには、本番の短縮版のサンプルテストがあります。
採点はされませんが、問題の流れと回答のテンポに慣れておくだけで、本番で固まる時間を減らせます。
Versantが難しいと感じる所別の練習
Versantが難しいと感じる所ごとに、合う練習を1つずつ並べました。
| 難しく感じる所 | 合う練習 | ねらい |
|---|---|---|
| 1回で聞き取れない | ディクテーション | 聞こえない音を見つける |
| 復唱で語順を覚えきれない | リプロダクション | 意味のかたまりで覚える |
| 話し始めが遅い | シャドーイング | 聞いてすぐ口を動かす |
| 30秒の言い換えが続かない | 聞いた話を要約して話す | 覚えて組み立てる |
| 意見が40秒もたない | 意見+理由の型で話す | 話す順番を決めておく |
聞き取りの穴を見つける練習は、ディクテーションの効果とやり方の記事で解説しています。↓


復唱に近い練習は、リプロダクションのやり方の記事にまとめています。↓


聞いてすぐ口を動かす練習は、シャドーイングのやり方の記事で紹介しています。↓


ただ、どのパートが弱いのかを自分だけで見つけて、毎日声に出す練習を続けるのは簡単ではありません。
Versantが難しいと感じても、次の受験でスコアを最短で伸ばしたい人は、話す練習をコーチに見てもらえるVersant対策スクールを比べた記事から選べます。↓


Versantが難しかった人が次に受けるまでの流れ
Versantが難しかったと感じた人が、次の受験で同じ失敗をしないための流れを5つの段階に分けました。
受験に必要なものは、Pearsonの受験者向けガイドにある項目をもとにしています。
総合点だけでなく、スピーキングとリスニングのどちらが低いかを確かめます。
レポートにある次に向けたヒントも読んでおきましょう。
Versantのアプリを開いて「Sample Test」へ進み、「Sign In」をタップすると短縮版のテストが始まります。
採点はされないので、問題の流れとテンポに慣れる目的で使います。
聞き取りが弱ければディクテーション、話し始めが遅ければシャドーイングのように、弱いパートに合う練習を毎日続けます。
必要なのは、マイクが口元に伸びるタイプのヘッドセット、静かな部屋、安定したネット回線の3つです。
スマホならVersantのアプリ、パソコンなら新しいウェブブラウザで受けます。
個人の受験料と申し込み先は、Versant公式サイトのSpeaking and Listeningのページで確かめられます。
当日はテストIDを入力したあと、音声とマイクの確認をしてから問題が始まります。
受験料を少しでも抑えたい人は、Versantのキャンペーン・割引の記事も確かめてから申し込んでください。↓


Versantが難しいと感じる人のよくある質問
- Versantは初心者には難しすぎますか?
-
難しく感じやすいテストです。
レベルを選べず、全員が同じ形式の問題を受けます。
ただしスコアは10点から出るので、今の力を知るために受けることはできます。
- 聞き取れなかった問題はどうすればいいですか?
-
黙らずに、聞き取れた部分だけでも答えてください。
話し始めの時間を過ぎると、その問題は回答なしで次へ進みます。
- 言い間違えたら言い直したほうがいいですか?
-
言い直さないでください。
Pearsonの公式ガイドのコツも「言い直さない」です。
- 時間内に言い終わらないと0点ですか?
-
0点にはなりません。
時間内に言い終わらなかった回答も、そこまでの部分が保存されて採点されます。
- 練習できる公式の問題はありますか?
-
日本語の公式サイトで用意されているのは、Versantのスマホアプリ(App Store/Google Play)のサンプルテストです。
採点はされませんが、本番の短縮版で形式に慣れられます。
- Versantの結果はいつ分かりますか?
-
テストが終わった数分後に見られます。
サーバーや通信の状況によっては、数時間かかることもあります。
- Versantを受けるのにヘッドセットは必要ですか?
-
必要です。マイクが口元に伸びるタイプのヘッドセットを用意してください(出典:Pearson公式ガイド(PDF))。
回答はすべて録音して採点されるので、声がはっきり録れる道具で受けてください。
- Part Eでうまく言い換えられないときはどうすればいいですか?
-
だれが・何を・いつ・どこで・どうなったかの5つを、順番に言うことを意識してください。
話す内容は、この5つに絞って組み立てるのがコツです(出典:Pearson公式ガイド(PDF))。
- TOEICの点数が高くてもVersantが難しいのはなぜですか?
-
TOEIC L&Rは、聞く力と読む力を測るテストで、話す力は測りません。
Versantの総合スコアは半分がスピーキング力なので、話す練習をしていないと点が伸びにくくなります。
- Versantはスマホで受けられますか?
-
Speaking and Listeningは、スマホアプリとウェブブラウザのどちらでも受けられます。
どちらで受けても、ヘッドセットと静かな部屋は用意してください。
- リスニングが難しく感じるのはなぜですか?
-
問題は音声だけで出され、Part Aの質問は1回しか聞けないうえに、出題音声には英語のさまざまなアクセントが入っているためです。
まとめ|Versantが難しいのは即答のテストだから
- 問題は音声で、Part Aの質問は1回しか聞けない
- 6〜8秒以内に話し始めないと次へ進む
- 前の問題に戻れず、録り直しもできない
- 内容に加えて、流暢さ・発音などの話し方も採点される
- 全然できないときは、黙らない・言い直さない・静かな部屋で受ける
知識を増やすより、聞いてすぐ英語を口に出す練習を積むほうがスコアに直結します。
Versantが難しいと感じても、スコアを最短で上げたい人は、受験回数や料金で比べたVersant対策スクールの記事から、自分に合う1校を選べます。↓


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あわせて読みたい関連記事です。
今の形式で何が変わったかは、Versant新形式の記事で旧形式と比べています。↓


Versantがどんなテストかは、Versantとは?の記事で確かめられます。↓


- Speaking and Listeningのテスト内容・受験料(Versant公式サイト・ピアソンと日本経済新聞社が運営)
- Versantのスコアとは? スコアの目安について(Versant公式サイト・ピアソンと日本経済新聞社が運営)
- 受験方法(Versant公式サイト・ピアソンと日本経済新聞社が運営)
- Versant by Pearson English Speaking and Listening Test Official Guide for Test-Takers(Pearson公式資料・PDF)










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