
えいごろうVersantは転職で使えるの?
外資系は何点を見ているの?
Versantは転職で英語を話す力を示すのに使えます。
Versantの公式の使い道には、「外資系など英語が必要な企業への転職」が入っています(出典:Versant公式サイトのスコアの見方)。
ただし何点なら合格という公式の一律の基準はありません。
目安は、公式の図の59点以上(ビジネスで英語が十分に使える上級者)と、職種ごとの公式データで確かめます。
実際にVersantを3回受けた筆者が、Versant公式サイトのスコアの見方と日本経済新聞社・Pearsonの公式資料を確かめてまとめました。


この記事を書いた人|高正熊生(たかまさくまお)(TOEIC920・英検準1級)
英語サービス選びの専門家|英語サービス60社以上を体験/取材
この記事を読めば、自分のVersantのスコアを転職先にどう見せればいいかが分かるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
転職に向けてVersantのスコアを最速で上げたい人は、Versant対策スクールを比べた記事も参考にしてください。↓



この記事を書いた人|高正熊生(たかまさくまお)(TOEIC920・英検準1級)
英語サービス選びの専門家|英語サービス60社以上を体験/取材
Versantは転職で使える?公式の答え
結論から言うと、Versantのスコアは転職で英語力を示す材料として使えます。
個人の使い道・企業の使い方・合格点の有無の3つに分けて見ていきます。
個人の使い道に転職がある
Versantのスコアの使い道は、次の3つです(出典:Versant公式サイトのスコアの見方)。
- 就職活動時の英語力の証明に
- 外資系など英語が必要な企業への転職に
- 海外勤務など社内のキャリアアップに
Versant公式サイトの個人向けページでも、Versantのスコアは「海外赴任や転職などの機会獲得に有効」という位置づけです。
企業は採用の基準に使う
Versantは、企業が「採用・昇進・海外派遣の基準」に使えるテストです(出典:Versant公式サイトの法人向けページ)。
導入している法人は、世界160ヵ国で2000社以上・国内で約500社です(Versant公式サイトの個人向けページ)。
Versantは、グローバル企業のほか、駐日米国大使館や米国防総省など政府機関の採用基準の一つにも使われています(出典:Versant公式サイトの特徴のページ)。
どの会社が導入しているかの一覧は、公式サイトの導入事例で確かめられます。
一律の合格点は無い
「転職なら何点以上」という公式の一律の合格点はありません。
採用でどの点を求めるかは、募集する会社と職種ごとに決まります。
ネット上の「外資系なら50点以上」などの数字も、公式の出典は見つかりませんでした。
そのため、次の章からは公式が出している目安だけで、転職で見られる点数を読んでいきます。
Versantで転職時に見られるスコアの目安
Versantの総合スコアは、GSEという物差しで10〜90点の1点刻みで出ます(Versant公式サイトのテスト内容)。
Versant公式サイトの図と日本経済新聞社のVersant法人向けページには、仕事で使う英語力の目印がいくつか載っています。
| 点数 | 公式の目印・仕事の場面 | 出どころ |
|---|---|---|
| 76点〜 | ほぼネイティブレベル/複雑な交渉で対立への解決策を示せる | Versant公式の図・日経 |
| 62点 | 短く簡単なビジネスレポートが書ける | 日経 |
| 59点〜 | ビジネスで英語が十分に使える上級者 | Versant公式の図 |
| 52点 | TOEIC900点台の人の平均スコア(日経調べ) | Versant公式の図 |
| 50点 | 製品やサービスの短く簡単なマーケティング文章が書ける | 日経 |
| 41点 | 電話でアポイントメントを取れる | 日経 |
公式の図の2本の線
転職で目安にしやすいのは、公式の図にある59点・76点の2本の線です。
なかでも59点以上は「ビジネスで英語が十分に使える上級者」とされていて、英語を使う仕事への転職で示しやすい線になります。
52点はTOEIC900点台の人の平均スコア(日経調べ)で、TOEICの点数と並べて説明するときに使えます。
それぞれの目印は意味が違うので、転職先に説明するときは公式の図の文言で伝えれば誤解がありません。
日経が示す仕事の場面
41点・50点・62点・76点には、それぞれ仕事でできることの例があります(出典:日本経済新聞社のVersant法人向けページ)。
応募する仕事が電話・メールの対応か、資料を書く仕事か、交渉かを当てはめると、自分の点数で足りるかの見当をつけるのは難しくありません。
スコアとCEFRの細かい対応や、日本人の平均との比べ方は、別の記事で扱います。
目的別の点数の目安は、Versantのスコアの目安の記事にまとめています。↓


Versant 転職の目安は職種で変わる
Versantを開発したPearsonは、「GSE Job Profiles」という職種ごとに必要な英語力のデータを出しています。
対応している職種は約1,400で、Versantと同じGSEの点数で「この職種ならこのくらい」という幅が示されています。
職種ごとの点数の幅
PearsonのGSE Job Profiles開発レポート(日本語サマリー)に載っている例を抜き出すと、次のとおりです。
| 職種 | 必要とされるGSEの幅 | 対象の技能 |
|---|---|---|
| 注文処理の担当者 | 35〜43 | 総合 |
| 電話受付オペレーター・人事担当アシスタント | 44〜52 | 総合 |
| 保険の窓口担当者 | 44〜52 | 話す |
| ヘルプデスク・マネージャー | 46〜54 | 話す |
| カスタマーサービスの窓口担当者 | 47〜55 | 話す |
| 宿泊施設のマネージャー | 53〜61 | 話す |
| 保険数理マネージャー | 59〜67 | 話す |
| 外交政策の担当者 | 62〜70 | 総合 |
同じ「英語を使う仕事」でも、窓口の担当とマネージャーでは10点以上の差があります。
Versantで測ったGSEの点数とGSE Job Profilesの点数は、よく一致しています(出典:Pearson「GSE Job Profiles」開発レポート 日本語サマリー)。
職位が上がると高くなる
GSE Job Profilesは、同じ職種でも若手・中堅・シニア・マネジメントの4段階に分けて幅を決めているのが特徴です。
職位が1段変わるごとに点数は平均4ポイント変わり、GSE Job Profilesはこの差で上下の職位の幅を決めています(出典:Pearson「GSE Job Profiles」開発レポート 日本語サマリー)。
つまり転職で求められる点数は、職種だけでなく、応募するポジションの高さでも変わるということです。
管理やリーダーシップが求められる職種では、上位職ほど高い英語力が必要という前提で幅が組まれています。
Can-Doで仕事の場面を伝える
Versantの総合スコアはGSEに基づく10〜90点で、スコアごとに「英語で何ができるか(Can-Do)」が4技能ごとに決まっています(出典:Versant公式サイトのスコアの見方)。
公式サイトは、「チームマネジメント」や「ミーティングの進行」のような仕事のスキルや、「HRマネージャーに求められるスキル」のような職務ごとに、必要な英語力を数字で表せるというのが公式の説明です。
転職の面接では、点数だけを伝えるより、その点数で英語を使ってできる仕事の場面まで添えるほうが相手に伝わりやすくなります。
Versant 転職で求人票を見るときの確かめ方
転職サイトには、応募条件にVersantを書いた求人があります。
ただし条件の点数は求人ごとに違うので、応募する求人の条件をそのまま確かめるのがいちばん確実です。
求人票でVersantの条件を見るときは、次の4つを確かめてください。
- テストの種類=Speaking and Listeningか、WritingやPlacement(4技能)か
- 点数の種類=総合スコアか、スピーキングなどのサブスコアか
- 点数の条件=「必須」か「歓迎」か、何点以上か
- ほかの試験との関係=TOEICなどとどちらか一方でよいか
Versant Speaking and Listeningは、総合スコアのほかにスピーキングとリスニングのサブスコアも10〜90点で出ます(Versant公式サイトのテスト内容)。
求人の条件が総合スコアでもサブスコアでも答えられるように、スコアレポートは手元に残しておきましょう。
Versantを使う転職先の会社の例
Versant公式サイトの導入事例には、Versantを採用の試験や社内の基準に使っている会社の例が載っています。
中途採用の例ではありませんが、会社がVersantのスコアをどう見ているかを知る手がかりになります。
資生堂は新卒採用の試験に
資生堂は、2023年の新卒採用の試験からVersantを取り入れました(出典:資生堂の導入事例)。
書類選考を通過したすべての学生が、通知から1週間以内にVersantを受けてから一次面接に進む流れです。
2024年の選考では、Versantを使う部門をさらに広げています。
東京海上日動システムズは応募の基準に
東京海上日動システムズは全社員に受験をすすめ、これまでに全社員の約半数が受けました(出典:東京海上日動システムズの導入事例)。
海外研修生の派遣などに応募するときの基準に、Versantのスコアを使っているのが特徴です。
DBJとENEOSは力の見える化に
日本政策投資銀行(DBJ)は、新人研修で実践的な話す力を重視して、2020年からVersantを選んでいます(出典:日本政策投資銀行(DBJ)の導入事例)。
ENEOSホールディングスは2024年度から受験の機会を設け、2026年度上期には約1,300人が受験しました(出典:ENEOSホールディングスの導入事例)。
管理職層を中心に、実践的な英語で話す力を見える形にするのがねらいです。
どの会社も、読み書きの知識より「英語で話せるか」を知るためにVersantを使っています。
英語で話す仕事への転職でVersantのスコアを出す意味は、ここにあります。
Versantと転職でのTOEICの使い分け
転職の書類では、TOEICとVersantは測っている力が違うと考えるのが分かりやすいです。
| 比べる点 | TOEIC L&R | Versant Speaking and Listening |
|---|---|---|
| 測る技能 | 聞く・読む | 話す・聞く |
| 時間と問題数 | 約2時間・200問 | 約20分・40問 |
| 点数 | 10〜990点 | 10〜90点(1点刻み) |
| 答え方 | マークシート | 声で答える |
IIBCのTOEIC L&Rの説明のとおり、TOEIC L&Rは聞く・読むのテストで、話す力は点数に入りません。
Versantは総合の50%がスピーキングなので、英語で話す仕事への転職では話す力の証明になります(Versant公式サイトのテスト内容)。
求人がTOEICを指定していればTOEICを出し、話す力も見せたいならVersantを並べて出すのが確実です。
TOEICの点数との対応は、VersantスコアとTOEICの換算表の記事にまとめています。↓


TOEICが転職でどう評価されるかは、TOEIC700点のレベルの記事で解説しています。↓


スコアのあとに控える英語面接は、英語面接でよく聞かれる質問の記事で準備できます。↓


Versant 転職のよくある質問
- Versantは転職で有利になりますか?
-
Versantのスコアの公式の使い道に、「外資系など英語が必要な企業への転職」が入っています(出典:Versant公式サイトのスコアの見方)。
企業が採用・昇進・海外派遣の基準に使えるテストでもあります(出典:Versant公式サイトの法人向けページ)。
有利になるかは、応募先がVersantを見るかどうかで決まります。
- 外資系企業はVersant何点以上を求めますか?
-
公式の一律の基準はありません。
59点以上は「ビジネスで英語が十分に使える上級者」の段階です(出典:Versant公式サイトのスコアの見方)。
実際の条件は応募する求人で確かめてください。
- 転職ではVersantとTOEICのどちらを出せばいいですか?
-
TOEIC L&Rは聞く・読む、Versantは話す・聞くを測ります。
求人がTOEICを指定していればTOEICを出し、話す力を見せたいときはVersantも並べて出すのが確実です。
- 職種によって必要なVersantの点数は違いますか?
-
違います。
注文処理の担当者は35〜43、外交政策の担当者は62〜70のように、職種ごとに幅が決まっています(出典:Pearson「GSE Job Profiles」開発レポート 日本語サマリー)。
同じ職種でも、職位が上がると必要な点数は高くなる仕組みです。
- Versantを採用試験に使っている会社はありますか?
-
資生堂は、2023年の新卒採用の試験からVersantを取り入れています(出典:資生堂の導入事例)。
中途採用で使うかどうかは、応募する会社の求人で確かめてください。
- 転職の締め切りが近くても間に合いますか?
-
Speaking and Listeningは約20分で受けられ、結果はテストが終わった数分後に見られます。
ただし、通信の状況などで数時間かかることもあるので、余裕を持って受けてください。
- 外資系以外の転職でもVersantは使えますか?
-
使えます。
公式サイトが挙げる使い道は、転職のほかに就職活動と社内のキャリアアップです。
国内でも約500社が導入しているテストなので、英語を使う仕事なら業種を問わず話す力の証明になります。
- 転職のためにはVersantのどのテストを受ければいいですか?
-
話す力を示したいなら、スピーキングとリスニングを測るSpeaking and Listening(約20分・40問)です。
求人がWritingや4技能を指定していれば、そのテストを受けてください。
Versantがどんなテストかを確かめたい人は、Versantとは?の記事もどうぞ。↓


Versantを転職前に伸ばす方法
転職の書類に書くスコアを上げたいなら、応募の前に何を準備するかを決めておきます。
ここでは、公式に用意されている練習の場と、話す力を伸ばす方法を順に紹介します。
サンプルテストで形式に慣れる
Speaking and Listeningは、Versantのスマホアプリで本番の短縮版のサンプルテストを受けられます(出典:Versant公式サイトのテスト内容)。
採点はされませんが、初めて受ける人が問題の流れに戸惑って点を落とすのを防げます。
本番の結果はテストが終わった数分後には見られるので、応募の締め切りが近くても受けてからスコアをそろえることができます。
公式の準備講座で型を学ぶ
Versant公式サイトの学習ツールには、日経ビジネススクールの「Versant準備講座」があります。
オンデマンドの動画講座で、9,900円(税込)・全6章・約2時間の内容です。
発音とリズム、質問に即座に答える瞬発力、プレゼンや報告の型、生成AIを使ったスピーキング練習の4つを学べます。
弱いサブスコアから練習する
Speaking and Listeningの総合スコアは、スピーキング力50%とリスニング力50%で出ます(出典:Versant公式サイトのテスト内容)。
スピーキング力は、言った内容と、流暢さ・発音・話の分かりやすさを合わせた「話し方」の両方で採点されます。
一度受けたら、スコアレポートでスピーキングとリスニングのどちらが低いかを見て、低いほうから練習を始めると伸ばしやすくなります。
英語で話す仕事への転職なら、特にスピーキングのサブスコアを上げておくと、面接で話す力を説明しやすいはずです。
話す力はスクールで伸ばす
ただ、動画や独学だけでは、自分の話し方のどこが点を下げているのかまでは分かりにくいものです。
転職に向けてVersantのスコアを最短で伸ばしたい人は、話す練習をコーチに見てもらえるVersant対策スクールを比べた記事から選べます。↓


まとめ|Versantは転職で話す力を示せる
- 公式の使い道に外資系など英語が必要な企業への転職が入っている
- 企業は採用・昇進・海外派遣の基準に使っている(国内約500社が導入)
- 何点なら合格という公式の一律の基準は無い
- 59点以上は「ビジネスで英語が十分に使える上級者」の段階
- 必要な点数は職種と職位で変わる(Pearson GSE Job Profiles)
- TOEIC L&Rは話す力を測らないので、話す仕事ならVersantを並べる
まずは応募したい求人の条件と、自分のスコアレポートの総合スコア・サブスコアを並べてみてください。
転職に向けてVersantのスコアを最短で上げたい人は、受験回数や料金で比べたVersant対策スクールの記事から、自分に合う1校を選べます。↓


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Versantを受ける価値があるかを先に確かめたい人は、Versantは意味ない?の記事もどうぞ。↓


- Versantのスコアとは? スコアの目安について(Versant公式サイト・ピアソンと日本経済新聞社が運営)
- 個人の方(Versant公式サイト・ピアソンと日本経済新聞社が運営)
- 法人・教育機関の方(Versant公式サイト・ピアソンと日本経済新聞社が運営)
- Versantとは(Versant公式サイト・ピアソンと日本経済新聞社が運営)
- Speaking and Listeningのテスト内容・受験料(Versant公式サイト・ピアソンと日本経済新聞社が運営)
- 導入事例(Versant公式サイト・ピアソンと日本経済新聞社が運営)
- 動画で学べる「Versant準備講座」のご紹介(Versant公式サイト・ピアソンと日本経済新聞社が運営)
- Versantのスコア(法人向け)(日本経済新聞社の公式サイト)
- GSE Job Profiles(Pearson公式サイト)
- GSE Job Profiles 開発レポート(日本語サマリー)(Pearson公式資料・PDF)
- TOEIC Listening & Reading Testとは(IIBC公式サイト)










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