
えいごろうVersantのGSEって何?
スコアレポートに書いてあるけど、CEFRとはどう違うのかも知りたい!
VersantのGSEは、ピアソンが作った10〜90点・1点刻みの英語の物差しです。
今のVersantは、総合スコアも技能ごとのスコアも、すべてGSEで表示されます。
GSEはCEFRに準拠していて、たとえば43〜50点はB1、59〜66点はB2に当たります。
実際にVersantを3回受けた筆者が、Versant公式サイトのスコアの見方とピアソンの公式ページを確かめてまとめました。


この記事を書いた人|高正熊生(たかまさくまお)(TOEIC920・英検準1級)
英語サービス選びの専門家|英語サービス60社以上を体験/取材
この記事を読めば、Versantの点数が何を表していて、そこから何が読み取れるかが分かります。
VersantのGSEの点を最速で上げたい人は、Versant対策におすすめのスクールを比べた記事も参考にしてください。↓



この記事を書いた人|高正熊生(たかまさくまお)(TOEIC920・英検準1級)
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VersantのGSEとは|10〜90点の英語の物差し
GSEはGlobal Scale of English(グローバル・スケール・オブ・イングリッシュ)の略です。
Versantを作っている英国の教育会社ピアソンが開発した、英語の技能を測る指標です(ピアソン・ジャパンの発表・2023年10月31日)。
GSEの特徴は、次の4つです。
- 10点〜90点の範囲で、1点刻みで表示する
- ピアソンの英語教材とテストは、GSEを基準に設計されている
- ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)に準拠している
- 学習者が言語を身につけていく過程を見える形にする
GSEは、読む・書く・聞く・話すの4技能を、この10〜90のシンプルな物差しで正確につかめる指標です(出典:ピアソンのGSEのページ)。
物差しの1点ごとに、細かい学習目標が決められているのも特徴です。
つまりGSEは、Versantだけの独自の点数ではなく、ピアソンの英語の教材とテストに共通する物差しです。
VersantのスコアとGSEの関係
Versantのスコアは、CEFRに準拠したGSEで表示されます(出典:Versant公式サイトのスコアの見方)。
総合スコア・技能ごとのスコア・テストの種類の3つに分けて見ていきます。
GSEで出る総合スコア
Versantの総合スコアは、GSEに基づく10〜90点で出ます。
主力の Speaking and Listening Test では、スピーキング力50%とリスニング力50%から総合スコアを出しています(Versant公式サイトのテストのページ)。
10点が一番下で、90点が満点です。
GSEで出るサブスコア
技能ごとのスコア(サブスコア)も、総合スコアと同じ10〜90点のGSEで採点されます(Versant公式サイトのテストのページ)。
総合もサブスコアも同じ物差しなので、どの技能が総合を引き下げているかを、点数どうしで比べられます。
スコアレポートには、GSEとCEFRの両方で結果が出ます(出典:Pearsonの受験者向け公式ガイド)。
スコアレポートの見方や結果が出るまでの時間は、Versantの結果はいつわかるかの記事で解説しています。↓


GSEで測るテストの種類
Versantの主なテストは、どれも同じGSE 10〜90点で採点されます(Versant公式サイトの法人向け価格ページ)。
| テスト | 採点のしかた |
|---|---|
| Speaking and Listening | GSE 10〜90(CEFRと完全準拠) |
| Writing | GSE 10〜90(CEFRと完全準拠) |
| 4-Skills(Placement) | GSE 10〜90(CEFRと完全準拠) |
4-Skills(Placement)の総合点は、読む・書く・聞く・話すの4つのスコアの加重平均で決まります。
Versantがどんなテストかの全体像は、次の記事にまとめています。
Versantの基本は、Versantとは?の記事で解説しています。↓


Versant GSEとCEFRの対応表
Versantの総合スコア(GSE)とCEFRの対応は、Versant公式サイトのスコアの見方の相関図のとおりです。
| CEFR | Versantの総合スコア(GSE) |
|---|---|
| C2 | 85〜90点 |
| C1 | 76〜84点 |
| B2+ | 67〜75点 |
| B2 | 59〜66点 |
| B1+ | 51〜58点 |
| B1 | 43〜50点 |
| A2+ | 36〜42点 |
| A2 | 30〜35点 |
| A1 | 22〜29点 |
| A1未満 | 10〜21点 |
CEFRはA1〜C2の大きく6段階ですが、GSEはそれをさらに細かく分けた物差しです。
そのためVersantの表では、A2・B1・B2に「+」の段階が入り、A1の下も分けて、全部で10の段階になっています。
同じB1の中の43点と50点の差まで1点ずつ見分けられるのが、GSEの強みです。
CEFRの段階ごとの「できること」は、公式の相関図に1段階ずつ書かれています。
Versant GSEで分かること
GSEの点からは、主に4つのことが読み取れます。
GSEで分かる英語でできること
GSEでは、点数ごとに「英語で何ができるか(Can-Do)」が4技能ごとに決められています(Versant公式サイトのスコアの見方)。
GSEなら、たとえば「チームマネジメント」や「ミーティングの進行」のような、仕事の場面ごとに要る英語力を点数で表せます。
点数を見れば、今の自分が英語で何をこなせるかを具体的に確かめられます。
GSEの1点刻みの伸び
GSEは1点刻みなので、CEFRの段階が変わる前の小さな伸びも数字で追えます(Versant公式サイトの個人向けページ)。
たとえばB1は43〜50点の8点の幅があるので、同じB1のままでも、43点から50点までの伸びを1点ずつ確かめられます。
CEFRの段階が変わるのを待たずに、手ごたえを数字で見られるということです。
点数から次の目標を決める方法は、このあとの「GSEの点から次の目標を決める方法」で紹介します。
GSEで見る仕事の英語力
職種ごとに必要な英語力をGSEの点で表したのが、ピアソンのGSE Job Profilesという資料です(出典:Versant公式サイトのスコアの見方)。
GSEなら、「HRマネージャーに求められるスキル」のように、職務ごとに必要な英語力を数字にできます。
会社が採用や研修の目標を決めるときにも、同じGSEの点数を使えます。
GSEで見る他の試験との位置
Versant公式サイトには、各資格・検定試験とVersantのスコアをCEFRでつないだ対照表も載っています。
ただし、この表は各テストのスコア間の相関を保証するものではありません(出典:Versant公式サイトのスコアの見方)。
TOEICの点数とのおおまかな対応を知りたい人は、次の記事を見てください。
TOEICとの対応は、VersantスコアとTOEICの換算表の記事にまとめています。↓


Versant GSEの日本人平均は40点
Versantの日本人平均は、GSEで40点です。
- 日本人平均=40点
- 海外ビジネス初級(海外赴任の目安)=43点
- グローバル企業の採用基準=59点
40点は、CEFRではA2+(36〜42点)の帯に入ります。
海外ビジネス初級の43点はB1のいちばん下の点なので、日本人平均からあと3点で届く計算です。
52点はTOEIC900点台の平均です(日経調べ・出典:Versant公式サイトのスコアの見方)。
旧テストのころの日本人平均は、38点(2018年・ピアソン調べ)でした(出典:旧テストのころのVersant公式サイトのスコアのページ)。
旧テストは20〜80点の物差しで、今のGSEの10〜90点とは目盛りが違います。
そのため、旧テストの38点と今の40点を並べて比べることはできません。
点数の目安をもっと知りたい人は、次の記事を見てください。
何点ならどのくらいのレベルかは、Versantのスコアの目安の記事で解説しています。↓


Versant GSEを見るときの注意
GSEの点を読むときに、間違えやすい点が2つあります。
旧テストの点とGSE
2023年までの旧テストのスコアは、20〜80点で表示されていました(2023年12月時点の公式FAQ)。
2024年1月に Speaking and Listening Test へ刷新され、採点スコアはGSEの10〜90点で表示するようになりました(ピアソン・ジャパンの発表)。
旧テストのころから、VersantスコアはGSEと連関していました(出典:日本経済新聞社「英語スピーキング・チャレンジ 2020年秋 VERSANTスコア分析リポート」)。
それでも表示の物差しは違うので、旧テストの点と今の点は並べて比べないようにしましょう。
GSEの段階の呼び名
GSEには、10点ごとに区切った8つの呼び名もあります(出典:ピアソンの公式ブログ・2024年11月1日)。
| GSEの点 | ブログの呼び名 |
|---|---|
| 10〜19点 | Starter |
| 20〜29点 | Beginner |
| 30〜39点 | Pre-intermediate |
| 40〜49点 | Intermediate |
| 50〜59点 | High intermediate |
| 60〜69点 | Pre-advanced |
| 70〜79点 | Advanced |
| 80〜90点 | Expert |
この区切りは、Versantの相関図にあるCEFRの区切りとは別のものです。
たとえばブログでは40〜49点が「Intermediate」ですが、Versantの相関図では43〜50点がB1(中級者)です。
VersantのスコアをCEFRの段階に当てはめるときは、上のVersantの相関図の数字を使いましょう。
Versant GSEの点のぶれと信頼性
GSEの点は1点刻みで出ますが、1点の違いがそのまま実力の違いとは限りません。
総合スコアの測定の誤差(SEM)は4.09点です(出典:開発元のPearsonの検証レポート)。
同じ力の人が受け直しても、この程度は点が上下しうるという目安の数字です。
同じレポートには、テストを半分に分けて結果を比べた信頼性の係数も載っています。
| スコア | 信頼性の係数 |
|---|---|
| 総合 | 0.96 |
| スピーキング | 0.90 |
| リスニング | 0.92 |
| 話し方 | 0.95 |
係数は1に近いほど、同じ力の人に同じような点が出やすいことを表します。
どのスコアも0.9以上なので、GSEの点は目安として安定していると読めます。
それでも1〜2点の上下で一喜一憂するより、何回か受けた点の流れや、CEFRの段階が変わったかで伸びを見るほうが確かです。
Versant GSEの点から次の目標を決める方法
GSEの点が分かったら、次は「あと何点で、英語で何ができるようになるか」を決めると、学習の中身がはっきりします。
そのための道具が、ピアソンが無料で公開しているオンラインツール「GSE Teacher Toolkit」です。
使い方は、Versant公式サイトで配られているスコア活用BOOK(GSE Teacher Toolkit 活用ガイド)に画面つきでまとめられています。
GSEの学習目標を探す手順
STEP1〜3で触るのは、画面の赤枠の3か所です。


英語でできるようになりたいことから、必要なレベルとスキルを調べるタブです。
一般的な英語ならAdult Learners、仕事の英語ならProfessional Learnersを選びます。
Professional Learnersには、Adult Learners向けの目標も入っています。
スライダーでGSEとCEFRの範囲を選ぶと、その範囲のCan-Doだけが一覧で出ます。
検索結果は、ExcelかPDFの形でダウンロードできます。
ツールの表示は英語だけですが、ブラウザの翻訳機能を使えば日本語で読めます。
GSE 38点から43点を目指す例
点数から次の目標を決める例を1つ見てみましょう(出典:スコア活用BOOK(GSE Teacher Toolkit 活用ガイド))。
GSE 38点(A2+)の人は、スピーキングで「なじみのある話題について、簡単で短い要約を話せる」段階です。
そこから43点(B1)を目指すなら、なじみのある話題について、事実に基づく状況説明を言い換えて表現することを目標にする、という使い方になります。
点数を「できること」に置き換えると、次に練習することが1つに絞れます。
GSEで職種の目標を決める
仕事の英語なら、Professional Learnersを選ぶと職務(Job Role)から探せます。
職務の分類は全15種類で、職種の名前が分からないときは検索ボックスで候補を出せるのも便利な点です。
職務の目標レベルは、出た目標をCEFRの段階ごとに数えて、いちばん多い段階に決めます。
カスタマーサービス担当なら、いちばん多いB1+(23項目)が目標レベルです(出典:スコア活用BOOK(GSE Teacher Toolkit 活用ガイド))。
B1+は、Versantの相関図では51〜58点です。
Can-Doの目標に向けてVersantのGSEの点を上げたい人は、受験回数や料金で比べたVersant対策におすすめのスクールの記事から、自分に合う1校を選べます。↓


Versant GSEのよくある質問
最後に、VersantのGSEについてよく聞かれることをまとめます。
- GSEは何の略ですか?
-
Global Scale of English(グローバル・スケール・オブ・イングリッシュ)の略です。
ピアソンが開発した英語の技能を測る指標です。
- VersantのGSEは何点満点ですか?
-
90点満点です。
一番下は10点で、1点刻みで表示されます。
- GSEとCEFRの違いは何ですか?
-
CEFRはA1〜C2の大きく6段階、GSEはそれを細かく分けた10〜90点の物差しです。
GSEはCEFRに準拠しているので、GSEの点からCEFRの段階が分かります。
- VersantのサブスコアもGSEですか?
-
はい。
総合スコアもサブスコアも、すべて10〜90点のGSEで採点されます。
- WritingやPlacementのテストもGSEですか?
-
はい。
Writing テストも4-Skills(Placement)テストも、GSEの10〜90点でCEFRに準拠しています。
- GSEでB1は何点ですか?
-
Versantの相関図では43〜50点です。
51〜58点はB1+です。
- GSEでB2は何点ですか?
-
Versantの相関図では59〜66点です。
67〜75点はB2+です。
- Versantの日本人平均はGSEで40点ですか?
-
はい、Versantの日本人平均はGSEで40点です(出典:日本経済新聞社のVersant法人向けページ)。
旧テスト(20〜80点)のころの日本人平均は38点でしたが、物差しが違うので今の点とは比べられません。
- 旧テストの点をGSEに置き換えられますか?
-
今回確かめた公式の資料には、旧テストの点をGSEに置き換える換算表は見つかりませんでした。
旧テストは20〜80点で表示の物差しが違うので、今の点と並べて比べないようにしましょう。
- GSEはVersant以外でも使われていますか?
-
ピアソンの英語教材とテストは、GSEを基準に設計されています(出典:ピアソン・ジャパンの発表)。
GSEは、Versantだけの独自の点数ではありません。
- GSEの1点の差は大きいですか?
-
Pearsonの検証レポートでは、総合スコアの測定の誤差は4.09点です。
1〜2点の差は受けた日のぶれの範囲に入ることがあるので、何回かの点の流れで見るのが確かです。
- GSEの点で何ができるかはどこで調べられますか?
-
ピアソンの無料ツール「GSE Teacher Toolkit」で、点数ごとのCan-Doを調べられます。
表示は英語ですが、ブラウザの翻訳機能で日本語にして読めます。
まとめ|VersantのGSE
- GSEはピアソンが作った10〜90点・1点刻みの英語の物差し
- Versantの総合スコアもサブスコアも、すべてGSEで表示
- GSEはCEFRに準拠=B1は43〜50点、B2は59〜66点、C1は76〜84点
- 点数ごとに「英語でできること」が決まっている
- 日本人平均はGSEで40点、海外ビジネス初級の目安は43点
まずは自分の総合スコアとサブスコアを見比べて、どの技能が伸びしろかを確かめてみてください。
VersantのGSEの点をもう一段上げたい人は、受験回数や料金で比べたVersant対策におすすめのスクールの記事から、自分に合う1校を選べます。↓


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Versantそのものをもう一度おさらいしたい人は、Versantとは?の記事もどうぞ。↓


- Versantのスコアとは? スコアの目安について(Versant公式サイト・ピアソンと日本経済新聞社が運営)
- ピアソン・ジャパンのプレスリリース(Versantのリニューアル発表)(共同通信PRワイヤー)
- Global Scale of English(GSE)(Pearson公式サイト)
- Versant by Pearson English Speaking & Listening Test: Official Guide(Pearson公式資料・PDF・英語)
- Understanding GSE scores(Pearson公式ブログ・英語)
- Versant by Pearson English Speaking and Listening Test Validation Report(Pearson公式資料・PDF・英語)
- GSE Teacher Toolkit(Learning Objectives)(Pearson公式ツール・英語)
- GSE Teacher Toolkit 活用ガイド(スコア活用BOOK)(Versant公式サイト・ピアソンと日本経済新聞社が運営・PDF)










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