
質問50代から英語を勉強したいけど、どんな勉強法がいいの?
今さら始めても遅くない?
50代の英語勉強法は、目的を1つに決めて、1日30分を「聞く→まねして言う→使う」の順で回すのがいちばん続きます。
中学の単語や文法は全部をやり直さなくてよく、つまずいた所だけを埋めれば十分です。
遅いかどうかより、やらずに60代を迎えるほうが後悔は大きいと私は考えています。
TOEIC920点・海外在住歴があり、英語学習サービスの取材を続けてきた私が、文部科学省と英検の公式サイトを2026年9月24日に確かめてまとめました。
書いているのは、english-agent.jp を運営するくまお(高正熊生)です。
この記事を読めば、50代の英語の勉強を今日から何分・何をやればいいかまで分かるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
50代で英語を始めないと後悔しやすい理由
50代の英語勉強法を考える前に、まず「なぜ今なのか」をはっきりさせておきます。
理由がはっきりしていると、忙しい週や気分が乗らない日にも、勉強に戻ってきやすくなるからです。



でも、50代で英語を始めても、使う場面がないかもしれない…



使う場面は、あとから増えることが多いんです。
旅行・孫・趣味・仕事の4つで考えてみましょう。
- 旅行=体力と時間に余裕がある今のうちに、海外旅行を自分の言葉で楽しみたい
- 家族=子どもや孫が英語を学んでいて、一緒に話したい・宿題を見てあげたい
- 趣味=洋画・洋楽・海外ドラマを字幕なしで少しでも分かるようになりたい
- 仕事=定年の前後で、英語を使う仕事や学び直しの選択肢を残しておきたい
どれも、「いつかやろう」と先送りするほど、使える期間が短くなるという共通点があります。
英語は、覚えてすぐ役に立つというより、少しずつ積み上がって、ある日ふっと通じる経験が来るものです。
だからこそ、始めるのが1年遅れると、その「通じた」を味わえる時間も1年短くなります。
「若い人より覚えが悪いから」とあきらめる必要はありません。
50代には、仕事や生活で積み上げた知識があり、英語の文章の中身を推測する力は若い人より強いことが多いからです。
50代の英語勉強法を始める前に決める3つのこと
50代の英語勉強法で最初にやるのは、教材選びではなく、目的・時間・目安の3つを決めることです。
ここがあいまいなまま教材を買うと、途中で「何のためにやっているのか」が分からなくなります。
1. 英語を使う場面を1つだけ決める
最初の目的は1つに絞ります。
「旅行でレストランの注文ができる」「孫に英語の絵本を読める」のように、場面が目に浮かぶ形にすると、勉強する中身も自然に決まります。
反対に「ペラペラになる」は、ゴールが見えないので、最初の目的には向きません。
2. 1日の時間を生活の側から決める
時間は「できれば1時間」ではなく、毎日かならず空く時間から決めます。
朝のコーヒーの15分、通勤や散歩の15分など、生活の中にすでにある時間に英語を重ねると、特別な努力がいりません。
この記事では、平日30分・休日60分を基本の形として話を進めます。
3. 今のレベルと目標の目安を英検で決める
自分の位置を知るには、英検の級の目安がわかりやすい物差しになります。
英検公式「各級の目安」では、各級のレベルを次のように示しています。
| 級 | 公式の目安 | 50代の目標の例 |
|---|---|---|
| 5級 | 中学初級程度 | 中学1年の単語と文を思い出す |
| 4級 | 中学中級程度 | 簡単なあいさつと自己紹介ができる |
| 3級 | 中学卒業程度 | 旅行の基本のやり取りに困らない |
| 準2級 | 高校中級程度 | 身近な話題を英語で説明できる |
| 2級 | 高校卒業程度 | 社会的な話題の文章や話を理解できる |
学生のころに英語が得意だった人でも、何十年も使っていなければ、まずは3級あたりを目安に始めると無理がありません。
試験を受けるかどうかは自由ですが、目安があると「今どこまで来たか」を自分で確かめられます。
50代の英語勉強法5ステップ|聞く→まねする→使うの順で回す
50代の英語勉強法は、次の5つのステップを順番に回すのが基本です。
最初は、書けなくても聞いて意味が分かれば合格にします。
全部をやり直すのではなく、分からない所だけを調べます。
1日10分、短い英文を声に出してまねします。
独り言や練習相手を使って、場面の英語を話します。
英検の過去問などで、進み具合を確かめます。
ステップ1|単語は「聞いて分かる」を先にする
単語を覚えるとき、最初から「書ける・言える」を目指さないのがコツです。
文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語編」では、聞いたり読んだりして意味が分かる語彙(受容語彙)と、話したり書いたりして表現できる語彙(発信語彙)を分けて考えています。
同じ解説によると、中学校で扱う「1600〜1800語程度」の全てを生徒が話したり書いたりできる必要はありません。
大人の学び直しも同じで、まずは聞いて分かる単語を増やし、そのうち自分がよく使うものだけを「言える単語」にしていけば十分です。
単語帳は、音声が付いているものを選ぶと、この順番で覚えやすくなります。
覚え方は、1つの単語を長く見つめるより、短い時間で何度も目と耳に触れるほうが効率的です。
たとえば1日に20語を見るなら、朝に1回・昼に1回・夜に1回と、同じ20語を3回くり返して聞く形にします。
1週間たったら、覚えていなかった単語だけを次の週にも残し、覚えた単語は外すのがコツです。
こうすると、単語帳の後半に進むほど、自分が本当に苦手な単語だけが手元に残ります。
ステップ2|中学文法は穴だけを埋める
文法は、中学の範囲だけで日常の会話の多くをカバーできるので、まずはそこに戻ります。
ただし、参考書を1ページ目から全部やり直すと、途中で止まりやすいです。
英文を読んだり話したりしていて「ここが分からない」と感じた所だけを、その都度調べるほうが続きます。
中学英文法の範囲を学年別に確かめたい人は、こちらの記事にまとめています。中学英文法のやり直しは何から始める?大人のための勉強法3ステップ


ステップ3|音読とまねで英語の音を口に覚えさせる
英語を話せるようになるには、自分の口で英語の音を出した回数が効いてきます。
おすすめは、音声付きの短い英文を聞いて、すぐあとに同じように声に出してまねする練習です。
1日10分でも、毎日続けると、口が英語の音の並びに慣れていきます。
発音はネイティブと同じでなくてかまいません。
相手に伝わるかどうかを目安に、はっきり・ゆっくり言うことを意識してください。
やり方は次の3段階です。
- 1回目=英文を見ながら音声を聞き、意味を確かめる
- 2回目=英文を見ながら、音声に少し遅れて声に出す
- 3回目=英文を見ずに、音声だけを聞いてまねする
3回目が難しいうちは、2回目までで止めてもかまいません。
同じ英文を1週間くり返すと、最初は追いつけなかった速さにも、口がついていけるようになってきます。
ステップ4|決めた場面の英語を実際に使う
知っている英語を使える英語に変えるには、実際に口に出して使う時間が必要です。
文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語編」でも、中学校の英語は「聞くこと」「読むこと」「話すこと[やり取り]」「話すこと[発表]」「書くこと」の五つの領域で目標を立てています。
大人の勉強法でも、読む・聞くだけで終わらせず、話す時間を少しでも入れると伸び方が変わります。
最初は、今日あったことを英語でひとこと独り言で言うだけでも十分です。
慣れてきたら、オンライン英会話など相手のいる練習に進みます。
相手のいる練習に進むときは、こちらの記事で50代に合うオンライン英会話を比べています。50代におすすめのオンライン英会話8選【英会話初心者向け】43社体験済のアラフィフが厳選!


ステップ5|1〜3か月ごとに進み具合を測る
勉強を続けるには、伸びた実感が欠かせません。
英検公式「3級の過去問・試験内容」では、3級の試験内容と過去1年(3回分)の過去問を紹介しています。
1〜3か月に1回、同じ級の過去問を解いてみると、前は分からなかった問題が解けるようになったことに気づけます。
点数が伸びていないときは、勉強法ではなく、時間の取り方や教材のレベルを見直す合図です。
50代の英語勉強法|目的別に何から始めるか
50代の英語勉強法は、目的によって力を入れる所が変わります。
最初に決めた目的に合わせて、次の表で優先順位を確かめてください。
| 目的 | 最初に力を入れること | おすすめの練習 |
|---|---|---|
| 海外旅行 | 場面ごとの決まった言い方 | 空港・ホテル・レストランの言い方を音読する |
| 孫・家族 | やさしい英語を聞いて分かる力 | 英語の絵本や子ども向けの歌を一緒に聞く |
| 洋画・海外ドラマ | 聞き取りと語彙 | 好きな作品の短い場面をくり返し見る |
| 仕事 | 読む・書くの正確さ | メールや資料の定型の言い方を集める |
| 資格・試験 | 出題形式に慣れること | 英検やTOEICの公式の問題を解く |
たとえば旅行が目的なら、文法書を1冊終わらせるより、よく使う言い方を口に出せるようにするほうが、次の旅行で役に立ちます。
仕事が目的なら、読む・書くの比重を高くして、英語のメールで使う言い方を少しずつためていきます。
孫や家族と英語を楽しみたい人は、難しい教材より、子ども向けのやさしい英語から入るほうが近道です。
英語の絵本は短い文がくり返し出てくるので、声に出して読むだけで、基本の言い方が自然と口に残ります。
洋画や海外ドラマが目的なら、1本を通して見るより、気に入った5分の場面を何度も見るほうが聞き取りの力がつきます。
最初は日本語の字幕で内容をつかみ、次に英語の字幕、最後に字幕なしで見る順にすると、聞こえる言葉が少しずつ増えていく実感を持てるはずです。



目的が決まると、今日やることも決まるんですね!
50代の英語勉強法|1日30分の時間割の例
50代の英語勉強法を毎日の生活に入れるための、時間割の例を紹介します。
| 時間 | 平日(30分) | 休日(60分) |
|---|---|---|
| 朝 | 単語を音声で聞く(10分) | 単語を音声で聞く(15分) |
| 昼・移動中 | 前の日の英文を聞き流す(10分) | 英検の過去問を1回分の一部だけ解く(20分) |
| 夜 | 短い英文を音読してまねする(10分) | 音読(10分)+英語でひとこと日記(15分) |
ポイントは、1回の時間を短く、回数を多くすることです。
まとまった時間を取ろうとすると、予定が入った日にゼロになり、そのまま止まりやすくなります。
反対に10分×3回なら、1回できなくても残りの2回でつなげます。
時間帯は、すでに毎日やっている習慣のすぐあとに置くと忘れにくくなります。
たとえば「朝の歯みがきのあとに単語」「夕食の片づけのあとに音読」のように、決まった行動と英語をセットにします。
休日の60分は、平日に聞いた英文の復習と、英語でひとこと日記のような「使う練習」に回すのがおすすめです。
無料で使える公式の教材
教材にお金をかける前に、無料で使える公式の教材から試すのもおすすめです。
NHKゴガク公式のアプリ紹介ページによると、NHKゴガクのアプリはサービスの利用に料金はかからず、通信費だけが自己負担です。
ただし、ストリーミングは日本国内限定なので、海外に住んでいる人は注意してください。
英検の過去問も、英検公式「3級の過去問・試験内容」のように公式サイトで確認できます。
50代の英語勉強法|独学・アプリ・オンライン英会話の使い分け
50代の英語勉強法は、1つの方法だけで完結させる必要はありません。
それぞれの学び方には得意なことと苦手なことがあるので、組み合わせて使うのが現実的です。
| 学び方 | 向いていること | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 独学(本・音声) | 単語・文法の土台づくり | 話す練習が足りなくなりやすい |
| アプリ | すき間時間の単語・聞き取り | 有料プランの範囲を確かめてから使う |
| オンライン英会話 | 話す練習・やり取りの練習 | 予約とレッスンの習慣が必要 |
| 通学のスクール | 決まった時間に通う仕組み | 費用と通う時間がかかる |
始めたばかりのころは、独学とアプリで単語と文法の土台をつくるのがおすすめです。
中学レベルの単語と文がある程度分かるようになってきたら、話す練習のためにオンライン英会話を足します。
話す練習を後回しにしすぎると、「分かるのに言えない」状態が長く続いてしまいます。
目安としては、勉強を始めて1〜3か月たったころに、相手のいる練習を1回試してみてください。
アプリを選ぶときの見方
英語のアプリは、無料で始められても、途中から有料プランへの切り替えをすすめられるものがあります。
始める前に、無料で使える範囲と、お金がかかる境目をアプリストアの説明で確かめておくと安心です。
年齢を重ねてから始める人にとっては、文字の大きさや操作のしやすさも続けやすさに直結します。
無料で使える英語アプリは、こちらの記事でまとめて紹介しています。60代から始める英語の無料アプリ10選!シニアの英会話初心者に人気なのは?


50代の英語勉強法でつまずきやすい4つのこと
50代の英語勉強法で途中で止まってしまう人には、共通するつまずき方があります。
1. 教材を増やしすぎる
本やアプリを次々に買うと、どれも途中のままになりがちです。
教材は単語1つ・文法1つ・音声付きの英文1つの3つまでに絞ります。
2. 完璧に覚えてから話そうとする
全部覚えてから話そうとすると、話す日がいつまでも来ません。
知っている単語だけで言い換える練習を早いうちから始めてください。
3. 若いころの自分と比べる
学生のころの記憶力と比べて落ち込むと、勉強そのものがつらくなります。
比べる相手は、1か月前の自分だけにします。
4. 伸びが見えず、やめてしまう
英語の力は、変化が見えない時期のあとに伸びることが少なくありません。
記録ノートに「今日やったこと」を1行書くだけでも、続けた事実が目に見えて、やめにくくなります。
カレンダーに印をつけるだけでもかまいません。
印が10個、20個とたまっていくと、「ここまで続けたのだから」という気持ちが次の日の後押しになります。
やる気が続かないときの工夫は、こちらの記事でも詳しく紹介しています。英語の独学のモチベーション管理の方法5選!100%挫折しない究極の方法とは?





やめてしまっても、また始めればいいんです。
いちばんの後悔は、始めなかったことです。
50代の英語勉強法でよくある質問
50代の英語勉強法について、よく聞かれる質問に答えます。
- 50代から英語を始めても遅くありませんか?
-
遅すぎることはありません。
目的を1つに絞って、毎日少しずつ続ければ、できることは確実に増えていきます。
- 中学英語もほとんど忘れています。どこから始めればいいですか?
-
英検5級〜4級の目安である中学初級〜中級の単語と文から始めるのがおすすめです。
文法は全部をやり直さず、分からない所だけを調べて埋めてください。
- 1日にどれくらい勉強すればいいですか?
-
まずは平日30分・休日60分を目安にしてください。
1回10分を1日3回に分けると、忙しい日でも続けやすくなります。
- 独学とスクール、どちらがいいですか?
-
単語と文法は独学でも進められます。
話す練習は相手がいるほうが進みやすいので、慣れてきたらオンライン英会話などを組み合わせてください。
- 記憶力に自信がありません。単語が覚えられるか心配です。
-
1回で覚えようとせず、同じ単語を1日に何度も短く聞くやり方にしてください。
覚えられなかった単語だけを翌週に残していけば、少しずつ手元の単語が入れ替わっていきます。
- 英検は受けたほうがいいですか?
-
受けなくても勉強は進められますが、目標の日付があると続けやすくなります。
まずは過去問で今の力を測り、受けるかどうかはそのあとで決めてもかまいません。
- 発音が悪くて恥ずかしいのですが、直すべきですか?
-
ネイティブと同じ発音を目指す必要はありません。
相手に伝わることを目安に、はっきり・ゆっくり話す練習をしてください。
独学で続かなかった50代が次に試せること
50代の英語勉強法を独学で試して、それでも続かなかった人は、一人で頑張る形そのものを変えるのも手です。
英語の学び方は、独学・オンライン英会話・スクール・セミナーなど、いくつも選べます。
英語脳速習ウェブセミナーで学び方そのものを見直す
学生のころに英語で挫折した経験がある人には、英語脳速習ウェブセミナーという無料のオンラインセミナーがあります。
英文法や単語の暗記から入るのではなく、よく使うフレーズから英語を話す考え方を紹介しているセミナーです。
詳しい中身は、セミナーに参加して自分の目で確かめてください。
自宅からオンラインで参加できるので、今の勉強法を続けるか変えるかを決める材料にできます。
\もう英語で失敗したくない人へ/
今の勉強法を見直すきっかけに
英語で挫折した経験がある人向けの無料セミナー
まとめ|50代の英語勉強法は、やらずに後悔しないために今日30分から
50代の英語勉強法のポイントを振り返ります。
- 最初に、英語を使う場面・毎日の時間・英検の目安の3つを決める
- 単語は「聞いて分かる」から、文法は分からない所だけを埋める
- 音読とまねで口を慣らし、決めた場面の英語を実際に使う
- 1〜3か月ごとに英検の過去問などで進み具合を測る
- 教材は3つまで、時間は1回10分を1日3回から
英語は、始めた日からしか積み上がらないものです。
「あのとき始めていれば」と思わないために、今日の30分から始めてみてください。



まずは今日、単語の音声を10分聞いてみます!
\英語で挫折した経験がある人へ/
自宅からオンラインで参加できる
参加費は無料
あわせて読みたい:50歳・50代から英会話はできる?始め方と続け方














役立つサイトにするので気軽に感想や口コミの投稿をお願いします!