
えいごろう英語のことわざって、有名なやつ以外に何があるんですか?



定番からかっこいい短い表現まで、114個ぜんぶ日本語の対応表現つきで並べました。
英語のことわざは、覚えると会話の締めくくりが一気にうまくなります。
ただ、日本語のサイトに載っている英語のことわざは「英文と訳だけ」で終わっていることが多く、いつ、誰に向かって言うのかが分かりません。
その状態で暗記しても、実際の会話では一度も出てきません。
そこでこの記事では、英語のことわざ114個を8つのテーマに分け、英文・読み方の要点・直訳・意味・日本語の対応表現・使う場面の6点まで1つずつ書きました。
さらに、他ではあまり触れられていない「日本のことわざと似ているのに意味がズレるもの」も1章まるごと使ってまとめています。
有名な英語のことわざ20個と、対応する日本のことわざ
テーマ別(努力・失敗・お金・人間関係・恋愛・時間・短い表現)の全114個
日本語のことわざと似ているのに、使う場面がズレる10組
会話でことわざを言うときに、やりがちな失敗と直し方
この記事は、由来がはっきりしない言い回しを「◯◯のことわざ」と断定せず、伝わり方に諸説あるものはその旨をその場に書いています。
有名な英語のことわざ20選【一覧表】
まずは、英語圏で今も日常的に使われている定番の20個を一覧にしました。
対応する日本のことわざを並べているので、意味の見当をつけながら読み進められます。
| 英語のことわざ | 直訳 | 対応する日本のことわざ |
|---|---|---|
| When in Rome, do as the Romans do. | ローマにいるときは、ローマ人がするようにせよ | 郷に入っては郷に従え |
| Practice makes perfect. | 練習が完璧を作る | 習うより慣れよ |
| Time flies. | 時は飛ぶ | 光陰矢のごとし |
| Better late than never. | 遅いほうが、まったくないよりまし | やらぬは遅れるに劣る(近い言い回しがない) |
| The early bird catches the worm. | 早起きの鳥が虫を捕まえる | 早起きは三文の徳 |
| Actions speak louder than words. | 行動は言葉より大きな声で語る | 不言実行 |
| Don't judge a book by its cover. | 本を表紙で判断するな | 人は見かけによらぬもの |
| Two heads are better than one. | 2つの頭は1つより良い | 三人寄れば文殊の知恵 |
| Where there's a will, there's a way. | 意志があるところに、道がある | 為せば成る |
| Rome wasn't built in a day. | ローマは1日にして建てられなかった | ローマは一日にして成らず |
| Look before you leap. | 跳ぶ前に見よ | 転ばぬ先の杖 |
| Haste makes waste. | 急ぎは無駄を作る | 急がば回れ |
| It's no use crying over spilt milk. | こぼれたミルクのことで泣いても無駄だ | 覆水盆に返らず |
| Every cloud has a silver lining. | どの雲にも銀色の裏地がある | 苦あれば楽あり |
| Birds of a feather flock together. | 同じ羽の鳥は群れる | 類は友を呼ぶ |
| Don't count your chickens before they hatch. | 卵がかえる前にヒヨコを数えるな | 捕らぬ狸の皮算用 |
| Kill two birds with one stone. | 1つの石で2羽の鳥を殺す | 一石二鳥 |
| Seeing is believing. | 見ることは信じること | 百聞は一見にしかず |
| Honesty is the best policy. | 正直が最良の方針である | 正直の頭に神宿る |
| All's well that ends well. | 終わりが良ければ、すべて良い | 終わりよければすべてよし |
この20個は、英語圏の学校教育や新聞のコラムでも当たり前に出てくるものです。
まずはこの表の左側を声に出して読めるようにするところから始めると、あとの100個が一気に楽になります。



対応する日本のことわざが分かると、意味が頭に入りやすいですね。



そのぶん「似ているけど実は違う」ものに引っかかりやすいので、それは後半でまとめて潰します。
定番20個の意味と使う場面を1つずつ解説
ここでは、先ほどの20個を6つの項目で細かく見ていきます。
特に「使う場面」の列は、暗記しただけでは絶対に分からない部分なので、そこだけでも目を通してください。
| 英語のことわざ | 読み方の要点 | 直訳 | 意味 | 日本語の対応表現 | 使う場面 |
|---|---|---|---|---|---|
| When in Rome, do as the Romans do. | Rome は「ロウム」、Romans は「ロウマンズ」。カタカナの「ローマ」で読むと通じにくい | ローマにいるときは、ローマ人がするようにせよ | その土地・その集団のやり方に合わせるのが賢い | 郷に入っては郷に従え | 留学先や転職先で「ここのやり方が独特で戸惑う」と言われたときの返し |
| Practice makes perfect. | perfect は「パーフェクト」より「パーフィクト」に近い。後半の e があいまい母音になる | 練習が完璧を作る | 繰り返し練習すれば必ず上達していく | 習うより慣れよ | 伸び悩んでいる相手を励ますとき。学習系でいちばん使われる型 |
| Time flies. | flies の s は濁って「フライズ」。fly の3人称単数形 | 時は飛ぶ | 時間が経つのはあっという間だ | 光陰矢のごとし | 久しぶりに会った相手に「もう1年か」と言うとき。2語で完結するので会話に挟みやすい |
| Better late than never. | better の tt はアメリカ英語では軽い d 音になり「ベラー」に近づく | 遅いほうが、まったくないよりまし | 遅れてでもやったほうが、やらないよりずっといい | やらぬは遅れるに劣る(近い言い回しがない) | 締切に遅れた相手をフォローするとき。自分が遅れた言い訳にも使える |
| The early bird catches the worm. | worm は「ワーム」。warm(ウォーム)とは母音が違う別の語 | 早起きの鳥が虫を捕まえる | 先に動いた人が良いものを手に入れる | 早起きは三文の徳 | 予約や先着の話題で。ビジネスでは「先に動いた者勝ち」の意味で使われる |
| Actions speak louder than words. | louder の d も軽く弾いて「ラウダー」。actions の ct は「クシュ」ではなく「クシャンズ」 | 行動は言葉より大きな声で語る | 口で言うより、実際にやって見せたほうが伝わる | 不言実行 | 口だけの相手にやんわり釘を刺すとき。かなり強い批判にも聞こえるので相手を選ぶ |
| Don't judge a book by its cover. | judge a が繋がって「ジャッジャ」。by its は「バイイッツ」ではなく「バイイツ」と軽く | 本を表紙で判断するな | 見た目だけで中身を決めつけてはいけない | 人は見かけによらぬもの | 第一印象で決めつけている相手に。日常会話でとてもよく使う |
| Two heads are better than one. | heads are が繋がって「ヘッザー」。two の w は読まない | 2つの頭は1つより良い | 1人で抱えるより、誰かと一緒に考えたほうがいい | 三人寄れば文殊の知恵 | 相談に乗るとき「一緒に考えよう」の代わりに言える |
| Where there's a will, there's a way. | where と were を混同しない。there's a は「ゼアザ」と一息で | 意志があるところに、道がある | 本気でやる気があれば、方法は見つかる | 為せば成る | 無理だと言っている相手を後押しするとき。やや熱い言い回し |
| Rome wasn't built in a day. | built は「ビルト」。build の過去分詞で発音が変わる | ローマは1日にして建てられなかった | 大きなものは短期間では出来上がらない | ローマは一日にして成らず | 成果が出ないと焦っている相手へ。日本語とほぼ同じ形で覚えやすい |
| Look before you leap. | leap は「リープ」と長く伸ばす。lip(リップ)と区別する | 跳ぶ前に見よ | 動き出す前に、まず確かめよう | 転ばぬ先の杖 | 勢いで決めようとしている相手を止めるとき |
| Haste makes waste. | haste「ヘイスト」と waste「ウェイスト」で韻を踏む。この響きが定着した理由 | 急ぎは無駄を作る | 慌てると、かえって手戻りが増える | 急がば回れ | 締切前に雑になっている場面で。短いので注意として言いやすい |
| It's no use crying over spilt milk. | spilt はイギリス寄りの過去分詞。アメリカでは spilled も普通に使う | こぼれたミルクのことで泣いても無駄だ | 終わってしまったことを嘆いても始まらない | 覆水盆に返らず | 失敗を引きずっている相手へ。慰めというより「切り替えよう」の合図 |
| Every cloud has a silver lining. | lining は「ライニング」。line(線)ではなく「裏地」の意味 | どの雲にも銀色の裏地がある | つらい状況にも、必ず良い面がある | 苦あれば楽あり | 落ち込んでいる相手を励ますとき。英語圏の定番の慰め文句 |
| Birds of a feather flock together. | feather は「フェザー」で母音が短い。father(ファーザー)とは別の語 | 同じ羽の鳥は群れる | 似た者同士は自然と集まる | 類は友を呼ぶ | 仲の良いグループを見て言うとき。少し皮肉っぽく使うこともある |
| Don't count your chickens before they hatch. | hatch は「ハッチ」。卵がかえる、の意味の動詞 | 卵がかえる前にヒヨコを数えるな | 結果が出る前から皮算用をするな | 捕らぬ狸の皮算用 | 気が早い相手をたしなめるとき。日本語と発想がそっくり |
| Kill two birds with one stone. | birds の -rds は「バーヅ」とまとめる。ここが日本人には言いにくい | 1つの石で2羽の鳥を殺す | 1つの行動で2つの得をする | 一石二鳥 | 予定をまとめたときなどに。日本語の一石二鳥はこの英語からの訳語という説がある |
| Seeing is believing. | believing の lie は「リー」と伸ばす。「ビリービング」 | 見ることは信じること | 自分の目で見れば納得できる | 百聞は一見にしかず | 写真や現物を見せる前置きとして使いやすい |
| Honesty is the best policy. | honesty の h は読まない。「オネスティ」から始まる | 正直が最良の方針である | 結局は正直でいるのがいちばん得をする | 正直の頭に神宿る | ごまかそうとしている相手へ。ビジネスの場面でも使われる |
| All's well that ends well. | All's は All is の短縮。「オールズウェル」と繋げる | 終わりが良ければ、すべて良い | 結果が良ければ途中の苦労は問題ではない | 終わりよければすべてよし | トラブルが解決したあとの締めくくりに |
読み方の要点には日本人が実際につまずきやすい音だけを書いているので、発音記号を覚えなくてもその1点だけ直せば通じます。
努力・成功にまつわる英語のことわざ14選
ここでは、努力や挑戦を後押しする英語のことわざを集めました。
スピーチや自己紹介で引用されることが多い区分です。
| 英語のことわざ | 読み方の要点 | 直訳 | 意味 | 日本語の対応表現 | 使う場面 |
|---|---|---|---|---|---|
| No pain, no gain. | pain と gain で韻を踏む。gain は「ゲイン」 | 痛みなくして、得るものなし | つらい思いをした分だけ手に入る | 苦は楽の種 | 筋トレや資格勉強の場面で。今の英語圏ではジムの決まり文句 |
| Slow and steady wins the race. | steady は「ステディ」。study(スタディ)と混同しやすい | ゆっくり着実な者がレースに勝つ | 焦らず続けたほうが最後は勝つ | 急がば回れ | イソップ寓話のウサギとカメが元。地道な努力を肯定するとき |
| If at first you don't succeed, try, try again. | succeed の cc は「クス」ではなく「クスィード」 | 最初にうまくいかなくても、何度でもやってみよ | 1回の失敗でやめるな | 七転び八起き | 子どもや初心者への励ましとして定番。少し説教くさく響くこともある |
| Well begun is half done. | begun は begin の過去分詞。「ビガン」 | よく始められたものは半分終わっている | 出だしを丁寧にやれば、あとが楽になる | 始めが大事 | 企画の立ち上げやプロジェクト初日に |
| A journey of a thousand miles begins with a single step. | thousand の th は舌先を軽く噛む。「サウザンド」ではなく息の音 | 千マイルの旅も一歩から始まる | どんな大きな目標も最初の一歩から | 千里の道も一歩から | もとは中国の古典に由来するとされるが、英語圏でも完全に定着した言い回し |
| Fortune favors the bold. | favors はアメリカ綴り。イギリスでは favours | 幸運は大胆な者を好む | 思い切って動いた人にチャンスが来る | 運は勇者に味方する | ラテン語のことわざが元。挑戦を後押しするとき |
| Nothing ventured, nothing gained. | ventured は「ヴェンチャード」。動詞の venture(思い切ってやる) | 何も賭けなければ、何も得られない | リスクを取らないと何も手に入らない | 虎穴に入らずんば虎子を得ず | 応募や交渉をためらっている相手へ |
| Practice what you preach. | preach は「プリーチ」。peach(ピーチ)と区別する | 自分が説くことを実践せよ | 人に言っていることを、自分でもやりなさい | 言行一致 | 言うだけの相手への指摘。かなり厳しい響きになる |
| God helps those who help themselves. | those who は「ゾウズフー」と繋げる | 神は自ら助ける者を助ける | 人任せにせず、自分から動いた人に道が開ける | 天は自ら助くる者を助く | 聖書の言葉だと思われがちだが、聖書にこの文はない。由来には諸説ある |
| Necessity is the mother of invention. | necessity は「ネセシティ」。アクセントは ces の位置 | 必要は発明の母である | 困って初めて工夫が生まれる | 窮すれば通ず | 不便をきっかけに何かを作った話をするとき |
| The pen is mightier than the sword. | sword の w は読まない。「ソード」 | ペンは剣より強い | 言葉や情報のほうが暴力より力を持つ | ペンは剣よりも強し | 19世紀の戯曲の一節が広まったとされる。由来には諸説ある |
| Learn to walk before you run. | before you が繋がって「ビフォーユ」と軽くなる | 走る前に歩くことを覚えよ | 基礎を飛ばして応用に行くな | 一足飛びには行かない | 初心者が難しい教材に手を出しているとき |
| Knowledge is power. | knowledge の k は読まない。「ナリッジ」 | 知識は力である | 知っていること自体が武器になる | 知は力なり | 学び直しの動機づけとして。由来には諸説ある |
| A stitch in time saves nine. | stitch は「スティッチ」。裁縫のひと針 | 時宜を得た一針は九針を省く | 早めに手を打てば、あとの手間が9倍減る | 転ばぬ先の杖 | 小さな不具合を放置している相手へ。やや古風で書き言葉寄り |
この区分は、相手に向けて言うと説教に聞こえるものが多いという点に注意してください。
自分について語るときに使うぶんには、どれも角が立ちません。



人に向けて言うと押しつけがましくなるんですね。



主語を I にして自分の話にすれば、同じことわざでも印象がまったく変わります。
失敗・逆境にまつわる英語のことわざ14選
ここでは、うまくいかなかったときに使える英語のことわざをまとめました。
落ち込んでいる相手にかける言葉としても、自分を立て直す言葉としても使えます。
| 英語のことわざ | 読み方の要点 | 直訳 | 意味 | 日本語の対応表現 | 使う場面 |
|---|---|---|---|---|---|
| To err is human. | err は「アー」に近い。error(エラー)とは発音が離れている | 誤ることは人間的である | 間違えるのが人間だ | 過ちは人の常 | 自分や相手のミスを許すとき。18世紀の詩の一節が広まったとされ、由来には諸説ある |
| Live and learn. | 2語とも短いが、learn の -rn は舌を巻いて「ラーン」 | 生きて、そして学べ | 失敗してひとつ賢くなった | 失敗は成功のもと | やらかしたあとの自虐として。会話でとても軽く使える |
| Once bitten, twice shy. | bitten は bite の過去分詞。「バイトゥン」ではなく「ビトゥン」 | 一度噛まれると、二度目は臆病になる | 痛い目に遭うと慎重になりすぎる | 羹に懲りて膾を吹く | 過去の失敗で動けない相手の心情を説明するとき |
| Out of the frying pan into the fire. | frying pan は「フライパン」ではなく「フラインパン」と繋がる | フライパンから出て火の中へ | 逃げた先がもっとひどかった | 一難去ってまた一難 | 転職や引っ越しで状況が悪化した話に |
| It never rains but it pours. | pours は「ポアズ」。pour(注ぐ)の3人称単数形 | 雨が降るときは必ず土砂降りになる | 悪いことは重なって起きる | 泣きっ面に蜂 | 不運が続いた相手への相槌として |
| Every dog has its day. | its に アポストロフィは付かない。it's(it is)と書き間違えやすい | どんな犬にも自分の日がある | 誰にでも良い日が巡ってくる | 待てば海路の日和あり | うまくいっていない相手を励ますとき |
| The bigger they are, the harder they fall. | the 比較級, the 比較級 の型。前半を上げて後半を下げると自然 | 大きいものほど、激しく落ちる | 力を持つ者ほど失敗したときの落差が大きい | 驕る平家は久しからず | 強敵と当たる前の景気づけにも使われる |
| Two wrongs don't make a right. | wrongs の wr は w を読まない。「ロングズ」 | 2つの間違いは1つの正しさにならない | やられたからやり返す、では解決しない | 目には目を、では終わらない | 仕返しをしようとしている相手を止めるとき |
| Let sleeping dogs lie. | lie は「横たわる」の意味。lay と混同しやすい | 眠っている犬は寝かせておけ | わざわざ問題を掘り起こすな | 触らぬ神に祟りなし | 蒸し返そうとしている相手へ |
| Better safe than sorry. | sorry はアメリカでは「サーリー」、イギリスでは「ソリー」寄り | 後悔するより安全なほうがいい | 念のため用心しておこう | 備えあれば憂いなし | 傘を持つか迷っているような日常の小さな判断に |
| What's done is done. | done は「ダン」。do の過去分詞 | 済んだことは済んだこと | もう戻らないのだから考えても仕方ない | 過ぎたことは仕方がない | 自分に言い聞かせる形でよく使う |
| Misery loves company. | misery は「ミゼリー」。アクセントは頭 | 不幸は仲間を欲しがる | つらいときは、同じ境遇の人といると楽になる | 同病相憐れむ | 愚痴を言い合う場面を説明するとき。皮肉として使われることも多い |
| Don't cross that bridge until you come to it. | until は「アンティル」。till に置き換えても意味は同じ | その橋に着くまで渡るな | 起きてもいないことを今から心配するな | 取り越し苦労はするな | 先の心配で動けない相手へ |
| Hindsight is twenty-twenty. | twenty-twenty は視力の表記。数字で 20/20 と書くことも多い | 後から振り返れば視力は完璧だ | 終わってから見れば何が正解か分かる | 後知恵 | 結果論で責められたときの反論として使える |
この区分でいちばん出番が多いのは Live and learn. です。
2語しかないうえ、自分の失敗を軽く笑い飛ばす形になるので、相手に気をつかわせません。



失敗した直後に何て言えばいいか、いつも黙ってしまいます。



Live and learn. とだけ言えば、場の空気が固まりません。
お金・仕事にまつわる英語のことわざ15選
ここでは、お金や働き方に関する英語のことわざを扱います。
ビジネスの会話やニュース記事でそのまま出てくるものばかりです。
| 英語のことわざ | 読み方の要点 | 直訳 | 意味 | 日本語の対応表現 | 使う場面 |
|---|---|---|---|---|---|
| Time is money. | money の o は「オ」ではなく「マニー」に近い | 時は金なり | 時間には金銭と同じ価値がある | 時は金なり | 18世紀の随筆で広まったとされる。由来には諸説ある |
| Money talks. | talks の l は読まない。「トークス」 | 金が物を言う | 金を持っている側の意見が通る | 地獄の沙汰も金次第 | 現実の厳しさを説明するとき。皮肉として使うことが多い |
| Money doesn't grow on trees. | doesn't grow が繋がって「ダズングロウ」 | 金は木に生えてこない | 金は勝手に湧いてこない | 金のなる木はない | 親が子どもに言う定番の一言 |
| A fool and his money are soon parted. | parted は「パーティッド」。part(分かれる)の過去分詞 | 愚か者とその金はすぐ別れる | 考えずに使う人の手元に金は残らない | 悪銭身に付かず | 衝動買いを止めるとき。相手に直接言うと失礼になる |
| Don't put all your eggs in one basket. | basket はアメリカでは「バスキット」、イギリスでは「バースキット」 | すべての卵を1つの籠に入れるな | 1か所に賭けず、分散させよ | 一つの籠に卵を盛るな | 投資や進路の話で。分散の説明としてそのまま通じる |
| A bird in the hand is worth two in the bush. | worth は「ワース」。th を息で出す | 手の中の1羽は、藪の中の2羽の価値がある | 確実な今の1つのほうが、当てにならない2つより良い | 明日の百より今日の五十 | 条件の良い先を待つか、今の話を受けるか迷っている相手へ |
| There's no such thing as a free lunch. | such thing が繋がって「サッチング」に近くなる | 無料の昼食などというものはない | タダに見えるものにも必ず対価がある | ただより高いものはない | 無料サービスの裏側を説明するとき |
| Too many cooks spoil the broth. | broth は「ブロス」。スープの意味。アメリカでは soup に置き換えることもある | 料理人が多すぎるとスープが台無しになる | 口を出す人が多いと、かえってまとまらない | 船頭多くして船山に上る | 会議の参加者が多すぎるとき |
| Many hands make light work. | light は「軽い」の意味。「明るい」ではない | 手が多ければ仕事は軽くなる | 人数が増えれば1人あたりの負担が減る | (対応することわざはない) | 片付けや引っ越しを手伝うとき。上の Too many cooks と正反対の内容 |
| The squeaky wheel gets the grease. | squeaky は「スクイーキー」。grease は「グリース」で s は濁らない | きしむ車輪が油をもらえる | 声を上げた人が対応してもらえる | (対応することわざはない) | アメリカでよく使う。日本の「出る杭は打たれる」とは価値観が逆 |
| Strike while the iron is hot. | iron の r は読まず「アイアン」。綴りにつられない | 鉄が熱いうちに打て | 機会があるうちに動け | 鉄は熱いうちに打て | 返事を保留している相手の背中を押すとき |
| Make hay while the sun shines. | hay は「ヘイ」。干し草の意味 | 日が照っているうちに干し草を作れ | 条件が良いうちに稼いでおけ | (対応することわざはない) | 繁忙期に売上を作る話などで |
| If it ain't broke, don't fix it. | ain't は isn't のくだけた形。この形で固定されている | 壊れていないなら直すな | うまく回っているものに手を出すな | (対応することわざはない) | 比較的新しい言い回し。仕様変更を止めるときによく使う |
| The devil is in the details. | devil は「デヴィル」。details のアクセントは後ろ寄り | 悪魔は細部に宿る | 細かいところに落とし穴がある | (対応することわざはない) | 契約書や見積もりの確認を促すとき |
| Business before pleasure. | pleasure の s は「ジャ」の音。「プレジャー」 | 娯楽より先に仕事 | 遊ぶ前にやることを済ませよ | (対応することわざはない) | 誘いを断る言い訳としても使える |
表の中の Too many cooks spoil the broth. と Many hands make light work. は、書いてあることが正反対です。
英語のことわざには、こうした矛盾する組が普通に共存しています。
「どちらが正しいか」ではなく、その場の言い分を補強するために選ぶものと考えてください。



反対のことを言うことわざが両方あるって、めちゃくちゃですね。



日本語でも「善は急げ」と「急がば回れ」が両立しています。ことわざはそういうものです。
人間関係・友情にまつわる英語のことわざ13選
ここでは、友人や同僚との関係を表す英語のことわざを並べます。
相手を批判する側に回る表現が混ざるので、使う相手には注意してください。
| 英語のことわざ | 読み方の要点 | 直訳 | 意味 | 日本語の対応表現 | 使う場面 |
|---|---|---|---|---|---|
| A friend in need is a friend indeed. | need と indeed で韻を踏む。indeed は「インディード」 | 困っているときの友こそ、本当の友 | 苦しいときに助けてくれる人が本物の友人 | まさかの友こそ真の友 | 助けてもらった相手にお礼を言うとき |
| Blood is thicker than water. | thicker の th は息の音。「シッカー」とは違う | 血は水より濃い | 家族の結びつきは他人より強い | 血は水よりも濃い | 家族を優先した選択を説明するとき |
| A man is known by the company he keeps. | company は「会社」ではなく「付き合う仲間」の意味 | 人は付き合う仲間で分かる | 誰と一緒にいるかでその人が判断される | 朱に交われば赤くなる | 付き合う相手を選べと言いたいとき |
| Familiarity breeds contempt. | contempt は「コンテンプト」。軽蔑の意味 | 慣れ親しみは軽蔑を生む | 近すぎると相手をぞんざいに扱いがちになる | 親しき仲にも礼儀あり | 距離感の話をするとき。やや硬い言い回し |
| Do unto others as you would have them do unto you. | unto は to の古い形。この文でだけ生き残っている | 自分がしてほしいように、人にもせよ | 自分がされたくないことは人にもするな | 己の欲せざる所は人に施すなかれ | 黄金律と呼ばれる。道徳の話で引用される |
| People who live in glass houses shouldn't throw stones. | shouldn't は「シュドゥント」。l は読まない | ガラスの家に住む人は石を投げるべきではない | 自分に同じ欠点があるなら人を責められない | 目くそ鼻くそを笑う | 批判している相手にやり返すとき。強い言葉なので使いどころに注意 |
| Speak of the devil. | 会話では文の後半を省いて2語だけで言うのが普通 | 悪魔の話をすれば | 噂をしていた本人が現れた | 噂をすれば影 | 本人が来た瞬間に言う。悪口を言っていた場合は気まずくなる |
| Don't bite the hand that feeds you. | feeds you が繋がって「フィーヂュ」 | 餌をくれる手を噛むな | 世話になっている相手に仇で返すな | 恩を仇で返すな | かなり厳しい非難になる。冗談めかして言うことが多い |
| One good turn deserves another. | deserves は「ディザーヴズ」。s が濁る | 1つの親切は、もう1つの親切に値する | 親切にしてもらったら返そう | (近いのは情けは人の為ならず。ただし方向が違う) | お礼をするとき。日本語の情けは人の為ならずは自分に返ってくる話で、視点が逆になる |
| Great minds think alike. | alike は「アライク」。like(好き)ではない | 偉大な頭脳は同じことを考える | 考えることが同じだね | 以心伝心 | 相手と発想がかぶったときの決まり文句。ほぼ冗談として使う |
| When the cat's away, the mice will play. | mice は mouse の複数形。「マイス」 | 猫がいないとネズミが遊ぶ | 監督する人がいないと羽を伸ばす | 鬼の居ぬ間に洗濯 | 上司の出張中などに。日本語と発想がそっくり |
| Still waters run deep. | still は「静かな」の意味。「まだ」ではない | 静かな水は深く流れる | 無口な人ほど内に深いものを持っている | 能ある鷹は爪を隠す | おとなしい人を評価するとき |
| Give someone an inch and they'll take a mile. | they'll は「ゼイル」と一息で | 1インチ与えると1マイル取られる | 少し譲るとどんどん要求される | 庇を貸して母屋を取られる | 値引き交渉や譲歩の限界を話すとき |
Don't bite the hand that feeds you. と Practice what you preach. は、日本語にすると穏やかに見えますが、英語では相当きつい指摘です。
冗談めかした口調でないかぎり、目上や取引先には向きません。



英語のことわざのほうが、言い方がストレートなんですね。



強い表現ほど覚えやすいので、意味を知ったうえで自分では使わない、が正解です。
恋愛にまつわる英語のことわざ11選
ここでは、恋愛に関する英語のことわざをまとめました。
映画や小説の紹介文でよく引用される区分です。
| 英語のことわざ | 読み方の要点 | 直訳 | 意味 | 日本語の対応表現 | 使う場面 |
|---|---|---|---|---|---|
| Love is blind. | blind は「ブラインド」。3語で完結する短い型 | 愛は盲目である | 恋をすると相手の欠点が見えなくなる | 恋は盲目 | 友人の恋愛を見ていて思わず言うとき |
| Absence makes the heart grow fonder. | fonder は fond(好き)の比較級。「ファンダー」 | 不在は心をより恋しくさせる | 離れているほど相手を想う気持ちが強くなる | 会えない時間が愛を育てる | 遠距離恋愛や単身赴任の話で |
| Out of sight, out of mind. | sight と site は同じ発音。綴りだけが違う | 視界から消えれば、心からも消える | 会わなくなると気持ちも薄れる | 去る者は日々に疎し | 上の Absence makes… と正反対。どちらを言うかで立場が分かれる |
| Beauty is in the eye of the beholder. | beholder は「ビホウルダー」。見る人、の意味 | 美は見る人の目の中にある | 何を美しいと思うかは人それぞれ | 蓼食う虫も好き好き | 趣味が合わない相手を否定しないための一言 |
| Faint heart never won fair lady. | faint は「フェイント」。弱い、かすかな、の意味 | 臆病な心が美しい女性を勝ち取ったことはない | ためらっていては何も手に入らない | 当たって砕けろ | かなり古風で、今の会話ではほとんど使われない |
| There are plenty more fish in the sea. | fish は単複同形。fishes とは言わない | 海にはもっとたくさん魚がいる | 相手はその人だけではない | (対応することわざはない) | 失恋した相手を慰める定番の言い方 |
| Love me, love my dog. | 命令形が2つ並ぶ古い型。今は書き言葉寄り | 私を愛するなら、私の犬も愛せ | 自分を受け入れるなら欠点ごと受け入れて | 坊主憎けりゃ袈裟まで憎い(の裏返し) | 丸ごと受け入れることを求める場面で |
| Marry in haste, repent at leisure. | repent は「リペント」。後悔する、の意味 | 急いで結婚し、暇なときに後悔する | 勢いで決めた結婚は長く悔やむことになる | (対応することわざはない) | スピード婚の話題で。冗談として言うことが多い |
| All's fair in love and war. | All's は All is の短縮。「オールズフェア」 | 恋と戦争ではすべてが正当である | 恋愛では多少のことは許される | (対応することわざはない) | 自分の強引な行動を正当化するときの決まり文句 |
| The course of true love never did run smooth. | did を入れるのは古い強調の形。現代英語では普通は入れない | 真実の愛の道は決してなめらかには進まなかった | 本気の恋ほど障害がある | (対応することわざはない) | シェイクスピアの戯曲の一節が広まったもの |
| Opposites attract. | attract は「アトラクト」。アクセントは後ろ | 正反対のものは引き合う | 性格が逆の2人ほど惹かれ合う | 割れ鍋に綴じ蓋(近い) | 似ていないカップルを説明するとき |
Absence makes the heart grow fonder. と Out of sight, out of mind. は、まったく逆のことを言っています。
遠距離恋愛の相談では、どちらを口にするかで立場がはっきり分かれます。



同じ状況なのに、真逆の結論が用意されているんですね。



だから会話では、自分が言いたいほうを選んで引用します。
時間にまつわる英語のことわざ12選
ここでは、時間や機会について語る英語のことわざを扱います。
仕事の場面でそのまま使えるものが多い区分です。
| 英語のことわざ | 読み方の要点 | 直訳 | 意味 | 日本語の対応表現 | 使う場面 |
|---|---|---|---|---|---|
| There's no time like the present. | present は「現在」の意味。「プレゼント」の意味ではない | 今ほど良い時はない | やるなら今だ | 思い立ったが吉日 | 先延ばしにしている相手の背中を押すとき |
| Never put off till tomorrow what you can do today. | put off は「先延ばしにする」。till は until の短い形 | 今日できることを明日に延ばすな | 先送りせずに今日中に片付けよ | 今日の一針、明日の十針 | 長いので、前半だけ言って止めることも多い |
| A watched pot never boils. | boils は「ボイルズ」。pot は「ポット」ではなく「パット」に近い | 見つめている鍋は決して沸かない | 待っている時間ほど長く感じる | 待つ身は長い | 結果待ちでそわそわしている相手へ |
| First come, first served. | served は受け身。「先に来た人が先に給仕される」の形 | 先に来た者が先に給仕される | 早い者勝ち | 早い者勝ち | 予約や整理券の案内でそのまま使える定型句 |
| Time heals all wounds. | wounds は「ウーンズ」。wound(傷)の複数形 | 時はすべての傷を癒す | 時間が経てば苦しみは和らぐ | 日にち薬 | 落ち込んでいる相手への慰め |
| Opportunity knocks but once. | knocks の k は読まない。「ノックス」 | 好機がノックするのは一度きり | チャンスは何度も来ない | 好機逸すべからず | 決断を迫るとき。少し大げさな響き |
| Tomorrow never comes. | never comes が繋がって「ネヴァカムズ」 | 明日という日は決して来ない | 明日やると言った人は結局やらない | 明日ありと思う心の仇桜 | 先延ばしを指摘するとき |
| Patience is a virtue. | patience は「ペイシェンス」。patient(患者)と同じ綴りの派生 | 忍耐は美徳である | 待てることは立派なことだ | 急がば回れ | 苛立っている相手をなだめるとき |
| All good things must come to an end. | come to an end で「終わる」。3語で1つの意味 | 良いことはすべて終わりを迎える | 楽しい時間もいつかは終わる | 盛者必衰 | 旅行や休暇の最終日に |
| Old habits die hard. | die hard は「なかなか消えない」。ハイフンは付けない | 古い習慣はなかなか死なない | 昔からの癖は簡単には抜けない | 三つ子の魂百まで | 自分の悪癖を認めるときにも使える |
| Everything comes to those who wait. | those who が繋がって「ゾウズフー」 | 待つ者にすべては訪れる | 焦らず待っていれば良いことがある | 待てば海路の日和あり | 結果が出るまで時間がかかる相手へ |
| Time and tide wait for no man. | tide は「潮」。time と韻を踏むために置かれている | 時と潮は誰も待ってくれない | 時間は人の都合を待たない | 歳月人を待たず | やや古風で、演説や書き言葉で使われる |
First come, first served. は、案内文にそのまま書ける定型句です。
予約ページや店頭の掲示で、日本語の「先着順」に当たる表現として通用します。



掲示にそのまま書ける英語のことわざもあるんですね。



この形はことわざというより決まり文句として定着しています。
短くてかっこいい英語のことわざ15選
ここでは、2語から4語で言い切れる短い英語のことわざを集めました。
プロフィール文やSNSの一言に使いやすいものを選んでいます。
| 英語のことわざ | 読み方の要点 | 直訳 | 意味 | 日本語の対応表現 | 使う場面 |
|---|---|---|---|---|---|
| Easy come, easy go. | 4語すべて短く切る。カンマで一拍置く | 簡単に来て、簡単に去る | 楽に手に入れたものは楽に消える | 悪銭身に付かず | 負けを笑い飛ばすときに |
| Silence is golden. | golden は「ゴウルドゥン」。gold の形容詞 | 沈黙は金である | 黙っていたほうが良いこともある | 沈黙は金、雄弁は銀 | 言い返したくなったときの自制の言葉 |
| Live and let live. | live が2回出るが、どちらも「リヴ」 | 生きよ、そして生かせ | 自分も生き、相手のやり方も認める | お互い様 | 価値観の違いを受け流すとき |
| First things first. | things の th は息の音。「ファーストシングズファースト」 | 大事なことから先に | 優先順位の高いものから片付けよう | (対応することわざはない) | 会議やタスク整理の切り出しに |
| Like father, like son. | like は「〜のような」。動詞の「好き」ではない | 父のごとく、息子もまた | 親子はよく似る | 蛙の子は蛙 | 親子の共通点を見つけたときに |
| Boys will be boys. | will は「〜するものだ」という性質を表す用法 | 男の子は男の子でしかない | 男の子はやんちゃなものだ | (対応することわざはない) | 子どものいたずらを大目に見るとき |
| To each his own. | each は「イーチ」。所有格 his が入る古い形 | それぞれに、それぞれのものを | 人それぞれでいい | 十人十色 | 趣味が合わないときの穏やかな返し |
| Waste not, want not. | want は古い意味で「不足する」。「欲しい」ではない | 無駄にしなければ、不足しない | 無駄をなくせば足りなくならない | 始末に困らぬ | 食べ残しや節約の話で |
| Seek and you shall find. | shall は古い助動詞。現代英語では will に置き換わる | 求めよ、さらば見つかる | 探し続ければ見つかる | 求めよさらば与えられん | 聖書の一節が元になった言い回し |
| What goes around comes around. | goes around と comes around で対になる。リズムで覚える | 巡ったものは巡って戻る | やったことは自分に返ってくる | 因果応報 | 悪いことをした相手について言うことが多い |
| You reap what you sow. | sow は「ソウ」。種をまく、の意味。saw(見た)と混同しない | まいた種を刈り取る | 自分のやったことの結果を受け取る | 自業自得 | 良い意味でも悪い意味でも使える |
| Curiosity killed the cat. | curiosity は「キュリオシティ」。アクセントは os の位置 | 好奇心が猫を殺した | 詮索しすぎると痛い目に遭う | 好奇心は身を滅ぼす | 聞いてほしくないことを聞かれたときの返し |
| Beggars can't be choosers. | beggars は「ベガーズ」。choosers は「チューザーズ」 | 物乞いは選ぶ側になれない | もらう立場なら文句は言えない | 背に腹は代えられぬ | 条件に不満を言っている相手へ |
| Least said, soonest mended. | least は little の最上級。「リースト」 | 言葉が少ないほど、早く修復される | 余計なことを言わないほうが早く収まる | 口は災いの元 | もめ事のあとで。かなり古風な言い回し |
| Better the devil you know. | 後半の than the devil you don't は省略されることが多い | 知っている悪魔のほうがまし | 未知のものより、慣れた面倒のほうが安全 | 知らぬ神より馴染みの鬼 | 転職や乗り換えを迷っているとき |
短い言い回しは、会話の途中で挟んでも流れを止めないという利点があります。
長いことわざを噛みながら言うより、この区分から2つか3つ覚えたほうが実戦では役に立ちます。



短いのから覚えます!



Live and learn. と Easy come, easy go. の2つがあれば、日常会話はかなり回ります。
日本のことわざと似ているのに、意味がズレる英語のことわざ10組
ここでは、この記事でいちばん伝えたい内容を扱います。
英語のことわざは、日本語の訳を当てた瞬間に「同じ意味だ」と思い込みやすく、そこで使い方を間違える事故が起きます。
実際にズレが大きい10組を、どこがどうズレるかまで書き出しました。
| 英語のことわざ | 当てられがちな日本語 | 実際のズレ | 気をつける点 |
|---|---|---|---|
| A rolling stone gathers no moss. | 転石苔むさず | イギリスでは「腰が落ち着かない人は何も蓄えられない」という否定的な意味、アメリカでは「動き続ければ錆びつかない」という肯定的な意味で使われることが多い | どちらの意味で言っているか、相手の国と文脈を見ないと真逆に伝わる |
| The squeaky wheel gets the grease. | 出る杭は打たれる | 日本語は「目立つと叩かれる」という警告、英語は「声を上げた人が対応してもらえる」という推奨。価値の向きが逆 | 日本語のことわざのつもりで使うと、まったく逆の助言になる |
| God helps those who help themselves. | 天は自ら助くる者を助く | 意味はほぼ同じだが、英語では聖書の言葉だと誤解されていることが多い。聖書にこの文はなく、由来には諸説ある | 「聖書にこう書いてある」と付け足して引用しない |
| Every cloud has a silver lining. | 災い転じて福となす | 日本語は「災いを利用して自分で福に変える」という行動の話、英語は「つらい状況にも良い面がある」という見方の話 | 英語は慰めの言葉であって、行動を促す言葉ではない |
| One good turn deserves another. | 情けは人の為ならず | 日本語は「情けは巡って自分に返る」、英語は「してもらったら返す」。主語と方向が逆 | 自分が親切をする場面では英語のほうは使えない |
| Blood is thicker than water. | 血は水よりも濃い | 日本語のほうが英語からの訳語。意味はほぼ同じだが、「元は逆の意味だった」という説が広まっている。この説は根拠が確かでない | 「本当は逆の意味」と断定して紹介しない |
| Great minds think alike. | 以心伝心 | 日本語は真面目な文脈で使えるが、英語はほぼ冗談。自分から言うと自画自賛の響きになる | スピーチや文章で真顔で使わない |
| Curiosity killed the cat. | 好奇心は身を滅ぼす | 日本語は一般論、英語は「それ以上詮索するな」と相手を止める場面で使うことが多い | 一般論として言うと、相手が責められたと感じる |
| It's no use crying over spilt milk. | 覆水盆に返らず | 日本語は「取り返しがつかない」という諦め、英語は「済んだことは忘れて前を向け」という励まし | 英語は落ち込んでいる人にかける言葉で、突き放す言葉ではない |
| Kill two birds with one stone. | 一石二鳥 | 珍しくズレがない組。日本語の一石二鳥はこの英語からの訳語という説がある | そのまま置き換えて問題ない数少ない例 |



同じ意味だと思って使っていた表現が、いくつもありました。



ことわざは訳が合っていても、使う場面が合っているとは限りません。ここが日本語の記事でいちばん抜けている部分です。
英語のことわざは訳文だけで覚えると取り違えが起きるので、「誰に向かって、どんな気持ちで言うのか」をセットで入れてください。
英語のことわざを会話で使うときの、やりがちな失敗5つ
ここでは、覚えたことわざを実際の会話で使ったときに起きがちな失敗をまとめます。
どれも直し方まで書いているので、そのまま真似できます。
失敗1:話の途中で言ってしまい、説教くさくなる
ことわざは、話の締めくくりに置くものです。
相手がまだ状況を説明している途中で挟むと、話を切って教訓を垂れた形になります。
相手が話し終わって一拍空いてから言うと、同じ言葉でも受け取り方が変わります。
失敗2:全文を暗記して言おうとして、途中で詰まる
ネイティブは長いことわざを全文では言いません。
When in Rome…のように、前半だけ言って相手に察してもらうのが普通です。
Speak of the devil. も、後半の and he shall appear は言いません。
長いものは前半だけと覚えておくと、途中で止まらなくなります。
失敗3:相手を批判する形で使い、角が立つ
英語のことわざには、相手を責める型がかなり混ざっています。
People who live in glass houses shouldn't throw stones. や Practice what you preach. は、日本語の訳より数段きつく響きます。
自分について言う(I should practice what I preach. など)形に変えると、同じ内容でも刺さりません。
失敗4:今はほとんど使われない古い表現を選んでしまう
日本語の記事で紹介されている英語のことわざには、現代の会話ではまず耳にしないものが混ざっています。
使うと通じますが、少し芝居がかった印象になります。
| 古風で会話には向かないもの | どう聞こえるか | 会話で使うならこちら |
|---|---|---|
| Faint heart never won fair lady. | 文語的で、古典の引用のように響く | Nothing ventured, nothing gained. |
| Least said, soonest mended. | 年配の書き言葉の印象 | Let's not make it worse. |
| A stitch in time saves nine. | 意味は通じるが、使う人は多くない | Better safe than sorry. |
| Time and tide wait for no man. | 演説やスピーチ向き | Time flies. |
| Love me, love my dog. | 命令形が2つ並ぶ古い型 | Take me as I am. |
失敗5:Speak of the devil. を使う場面を間違える
この表現は、噂していた本人がその場に現れた瞬間に言うものです。
本人が来ていないのに使うと、意味が通りません。
また、直前まで悪口を言っていた場合は、本人に「自分の話をしていた」と伝わるので気まずくなります。
会話例:ことわざを自然に挟む5パターン
実際のやりとりの形で、5つ並べます。
相手のセリフに対して、どのタイミングで返すかを見てください。
| 場面 | 相手のセリフ | 自分の返し(ことわざ) | なぜそう言うのか |
|---|---|---|---|
| 結果が出ないと落ち込む同僚に | I've been studying for three months and I still can't speak. | Rome wasn't built in a day. | 相手が期間の短さに気づいていないので、時間の話に切り替える。責めずに視点を変えられる |
| 自分がミスをした直後 | You sent the file to the wrong person? | Yeah… live and learn. | 言い訳を並べるより短く認めるほうが印象が良い。2語で終わるので場が重くならない |
| 先に動いた人が席を取っていた | All the good seats are taken already. | The early bird catches the worm. | 不満を言う代わりに事実として片付ける。相手も笑って終われる |
| 買うか迷っている友人に | It's on sale today only, but I'm not sure. | Strike while the iron is hot. | 背中を押す場面。命令形なので、親しい相手にだけ使う |
| 噂していた本人が入ってきた | (ドアが開いて本人が入ってくる) | Speak of the devil! | 本人が現れた瞬間にしか使えない。悪口の途中だと気まずくなるので、褒めていたときに限る |



ことわざを覚えるより、使う場所を間違えないほうが大事なんですね。



使えることわざは3つで十分です。数より、出すタイミングを外さないことです。
英語のことわざについてよくある質問
ここでは、英語のことわざを調べている方から特に多い質問をまとめました。
英語のことわざと名言・格言は何が違いますか?
ことわざ(proverb)は、誰が言い出したか分からないまま昔から伝わってきた決まり文句です。
名言(quote)は、特定の人物が言った言葉として出典が残っているものを指します。
この記事で扱っているのは前者で、話した人の名前を添えずに使えるのが特徴です。
まず何個くらい覚えれば会話で使えますか?
3個から5個で十分です。
覚える数を増やすより、短いものを確実に出せるようにするほうが会話では役に立ちます。
Live and learn. や Better late than never. のような2語から4語のものから始めてください。
ことわざを使うと、かえって不自然になりませんか?
話の途中で挟むと不自然になります。
相手が話し終わったあとの締めくくりに置けば、自然に聞こえます。
また、長いものを全文言おうとすると詰まるので、前半だけで止めるのが実際の使い方です。
日本語のことわざを英語に直訳しても通じますか?
通じないことがほとんどです。
たとえば「猫に小判」を直訳しても伝わらず、英語では Cast pearls before swine. という別の言い回しが使われます。
対応する英語のことわざを覚えるほうが早く、この記事の表の右から2列目がその対応表になっています。
SNSのプロフィールに使うなら、どれが向いていますか?
短くて解釈が広いものが向いています。
Live and let live. や To each his own. のように、価値観を表すものは1行で収まります。
逆に、相手を批判する型のことわざはプロフィールには向きません。
英語のことわざの由来は、どこまで信用できますか?
由来が確定しているものは、実はそれほど多くありません。
Time is money. や The pen is mightier than the sword. のように、特定の文章で広まったとされるものでも諸説あります。
「◯◯が言った言葉」と断定して紹介するのは避けたほうが安全です。
まとめ:英語のことわざは、数より「出すタイミング」
英語のことわざ114個を、8つのテーマに分けて紹介しました。
最後に、この記事の要点をもう一度まとめます。
- 定番20個は、対応する日本のことわざとセットで覚えると頭に入りやすい
- 訳が合っていても、使う場面はズレることがある(10組を本文で解説)
- 会話では長いことわざを全文言わず、前半だけで止めるのが普通
- 相手を批判する型のことわざは、主語を自分に変えて使う
- まずは2語から4語の短いものを3つだけ覚えれば、会話で使い始められる
ことわざは、覚えた瞬間ではなく会話で一度使えた瞬間で初めて自分のものになります。
英文を眺めるだけで終わらせず、実際に口に出す場を作るのがいちばんの近道です。
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英語のことわざと近いテーマの記事も用意しています。
誰かが言った言葉としての名言を探している場合は、下の記事のほうが目的に合います。
- 英語の一言名言19選!やる気に火をつける!短い人生の格言や短文まとめ|出典のある名言・格言を探している方はこちら
- オンライン英会話で全く話せない人におすすめの17社!超初心者向け|覚えた表現を実際に使う場を作りたい方はこちら



まずは短いのを3つ、口に出すところから始めます!



それでいいです。使えた1つは、覚えただけの100個より強いです。











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