
「栗須俊勝(くりす としかつ)とは、そもそも何をしてきた人なのか」
「大阪のAIハカセと名乗っているけれど、本当に博士なの?」
「YouTube広告で名前は見かけるが、経歴がよく分からない」
AIの講師を名乗る人が一気に増えたいま、名前だけが先に流れてきて、人物像が後から追いつかない——そんな状態で検索している方が多いはずです。
結論から言うと、栗須俊勝は1995年に大阪で防犯セキュリティ事業を創業した現役の経営者であり、いまは生成AIの専門学院「スタートAI」の講師と、一般社団法人AIDXリスキリング協会の理事を務めている人物です。
そして研究者としてのバックグラウンドを持つ、いわゆるIT出身ではない講師という点が、他のAI講師といちばん違うところです。
この記事では、栗須俊勝の無料ウェブセミナーに参加し、その後の有料講座まで受講している私(高正熊生)が、公式に公表されているプロフィールと、実際に2時間半のセミナーを受けて見えた人物像の両方から解説します。
※本記事のプロフィール情報は、2026年9月7日時点で公式セミナーページに掲載されている内容を参照しています。最新の情報は公式ページでご確認ください。
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栗須俊勝とは何者か【結論を先に表でまとめる】
まず、栗須俊勝という人物の輪郭を先に置いておきます。
| 氏名 | 栗須俊勝(くりす としかつ) |
| 通称 | 大阪のAIハカセ |
| 学歴 | 熊本工業大学大学院/応用微生物工学・遺伝子工学 修士 |
| 研究歴 | オーストラリア国立大学でも研究に携わった経歴あり |
| 創業 | 1995年に防犯セキュリティ事業を創業。30年以上にわたり現役経営者 |
| 現在の肩書き | スタートAI講師/一般社団法人AIDXリスキリング協会 理事 |
| 現在の活動 | 37社のAI顧問として、経営者・事業主・管理職のAI活用を支援 |
ここで先に押さえておきたいのは、栗須俊勝は「AIの人」として世に出た人ではないという一点です。
AI講師としての活動は近年のものですが、経営者としての実績は30年以上あります。順番が逆なのです。
この順番を知らずにプロフィールの断片だけを見ると、「急にAIの専門家を名乗り出した人」に見えてしまいます。
肩書きだけを並べると新しい業界の人に見えますが、実際に長いのは事業を回してきた側の時間です。
経歴の読み違いは、だいたいここから始まります。
検索して出てくる情報が断片的なのは、栗須俊勝がAI業界で名前を売ってきた人ではないからです。
もともと事業をやっていた人が、自分の会社でAIを使い倒した結果として教える側に回った——という順番なので、AI関連の露出は歴が浅く、そのぶん過去の記事も少ないわけです。
情報が少ないこと自体は、実体がないことを意味しません。ここは分けて考えたほうがいい部分です。
そこで、経歴を時系列で追っていきます。
栗須俊勝の経歴は「研究者」から始まっている
公式プロフィールで最初に出てくるのは、AIでも経営でもなく、大学院での研究です。
- 熊本工業大学大学院の応用微生物工学・遺伝子工学で修士号を取得している
- オーストラリア国立大学でも研究に携わった経歴がある
- 1995年に防犯セキュリティ事業を創業
- 30年以上にわたり、現役の経営者として事業を運営
つまり栗須俊勝の出発点は実験と検証を仕事にしてきた理系の研究者であって、プログラマーでもコンサルタントでもありません。
ここが分かると、セミナーの進め方にも納得がいきます。
研究職の人は「まず前提を定義し、手順を分けて、再現できる形にする」という話し方をします。栗須俊勝の説明の組み立ても、まさにその型でした。
一方で、1995年に立ち上げたのは防犯セキュリティ、いわゆる鍵と警備の事業です。IT企業ではありません。
公式ページも、そこを隠すどころか前面に出しています。「超がつくほどアナログな現場で30年以上、事業を経営しながらAIを活用する方法を模索してきた」という書き方です。
この講座で教えるAI活用に机上の空論はありません。(中略)大阪で防犯セキュリティ事業を営む、現役の経営者だからです。(中略)いわゆるIT企業の出身ではありません。
引用:自分専属AI育成ウェブセミナー 公式ページ(2026年9月7日確認)
研究者としての土台と、アナログな現場での経営。この2つが重なっている講師は、AI業界を見渡してもあまりいません。
栗須俊勝の経歴を「ちぐはぐだ」と感じるか「だから話が現場寄りなのだ」と感じるかは、読む人の立場で変わります。
もう少し踏み込むと、この経歴には2つの意味があります。
1つは、実験と検証を仕事にしてきた人の思考の型です。研究の世界では、うまくいった結果よりも「どんな条件で、何を変えたら、どう変わったか」を記録することが仕事になります。
AIに指示を出して、返ってきた答えを見て、指示を書き換えて、また試す——生成AIの使い込み方は、この検証の繰り返しとほとんど同じ構造をしています。
もう1つは、経営者として「人に任せてきた時間の長さ」です。
30年以上、事業を回してきたということは、採用して、教えて、任せて、失敗の後始末をして、また教える、というサイクルを何百回と踏んできたということでもあります。
栗須俊勝が講義で使う「AIを育てる」という言い方は、比喩として持ち出されたものではなく、この実務からそのまま出てきた言葉だと感じました。
逆に言えば、最新のモデル名やベンチマークの数字を追いかけるタイプの講師ではありません。
どちらが優れているという話ではなく、栗須俊勝が立っている位置がそこだ、という話です。

栗須俊勝が「大阪のAIハカセ」と呼ばれる理由
検索して真っ先に引っかかるのが、この「大阪のAIハカセ」という通称です。
先に事実関係を整理すると、公式プロフィールに書かれているのは「現在は大阪のAIハカセとして活動している」という事実だけです。
誰がいつ名付けたのか、公式の説明はありません。ここは分からないものを分からないと書いておきます。
ただし、呼び名の材料になりそうな事実は、プロフィールの中に2つあります。
- 大学院で修士号を取得し、海外の大学で研究に携わった研究者としての経歴があること
- 拠点が大阪で、話し方も関西のテンポであること
注意点として、「ハカセ」は博士号の意味ではなく、あくまで通称です。公表されているのは修士号までで、博士号の記載はありません。
この手の肩書きは、誇張されて伝わると一気に信用を落とします。
実際にセミナーを受けた印象で言えば、「ハカセ」は権威づけというより、ITが苦手な参加者に対して「難しくないですよ」と近づくためのキャラクター寄りの呼び名でした。
関西弁で軽快に話すので、堅い講義よりも町の勉強会に近い空気になります。ここは好みが分かれるところです。
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栗須俊勝の現在の肩書きと活動内容
いま栗須俊勝が公表している肩書きは2つです。
- スタートAI講師(生成AI活用を指導する専門学院)
- 一般社団法人AIDXリスキリング協会 理事
そして活動の実態として公表されているのが、37社のAI顧問という数字です。
顧問先の社名までは公表されていないため、私の側で裏取りはできていません。数字は公式ページの記載として受け取ってください。
注目したいのは、支援対象が「AIを学びたい人一般」ではなく、はっきり絞られている点です。
単なるAIツールの使い方ではなく、実際の経営や業務にAIをどう組み込み、(中略)初心者にも分かる言葉で伝えることを得意としている。
引用:自分専属AI育成ウェブセミナー 公式ページ 講師プロフィール(2026年9月7日確認)
経営者・事業主・管理職——つまり、自分で手を動かすより「人に任せる」ことを日常的にやっている層です。
「リスキリング協会の理事」という肩書きも、この方向と揃っています。
リスキリングは、若手に新しい技術を教える話ではなく、すでに職歴のある人が学び直す話です。
つまり栗須俊勝は、これから社会に出る人ではなく、すでに仕事を持っている人を相手にする側に自分を置いている、ということになります。
37社の顧問という数字も、個人向けの講師業ではなく企業側に入っている割合が高いことを示しています。
この対象設定は、後で触れる「向き不向き」に直結します。
栗須俊勝が教えているのは「自分専属AIを育てる」という考え方
栗須俊勝の講義でいちばん軸になっているのが、AIを使い捨てにせず「育てる」という発想です。
私が参加した2026年6月24日の回では、AI活用が3段階に分けて説明されていました。
- 点=ChatGPTなどに毎回ゼロから質問する、一回きりの使い方
- 線=自分専属のAIを育てて、継続的に仕事を任せていく使い方
- 面=組織全体でAIを育て、共有して回していく使い方
多くの人が止まっているのが「点」で、栗須俊勝が本題として扱うのは「線」から先です。
この考え方の裏には、栗須俊勝自身の言葉として公式ページに載っている前提があります。
AIは何も知らない新人のようなものだからです。(中略)そこには、あなたが長年培ってきた「人を育てる力」がそのまま活きます。
引用:自分専属AI育成ウェブセミナー 公式ページ(2026年9月7日確認)
部下を育てた経験がある人ほどAIを使いこなせる、という主張です。
実演も印象的でした。栗須俊勝が自分で組んだ「バーチャル経営チーム」——秘書・財務責任者・事業責任者・ファイナンシャルプランナー・健康管理担当を役割ごとに用意し、24時間動かしているという構成のデモです。
もう1つが、領収書を撮影するだけで経理処理まで流れていく仕組みの実演でした。
道具の紹介ではなく、自分の会社で実際に回している仕組みを見せる——ここが、ツール紹介型のセミナーとの決定的な違いです。

栗須俊勝が繰り返し語っている主張
人物像を知るうえで、経歴と同じくらい分かりやすいのが「その人が何度も同じことを言っているか」です。
栗須俊勝の場合、公式ページでもセミナーでも、繰り返し出てくる主張がはっきりしています。
中高年がAIを使えるようになれば、日本の働き方は変わる。
引用:自分専属AI育成ウェブセミナー 公式ページ(2026年9月7日確認)
この一文が、栗須俊勝の活動の軸です。
理由として公式ページが挙げているのは、少子高齢化と人手不足です。
経験のある人ほど、時間や体力の制約でできる仕事が減っていく。そこにAIが入れば、経験の量がそのまま戦力に変わる——という組み立てになっています。
AI業界の発信は「若い人ほど有利」「早く覚えないと置いていかれる」という煽り方になりがちです。
栗須俊勝の主張はその逆を向いていて、部下を教えてきた経験、客の気持ちを読んできた経験、現場で判断してきた経験を、AIを育てるための武器として位置づけています。
もう1つ繰り返されるのが「早く始めた人ほど有利」という話です。
これは煽りに聞こえるかもしれませんが、根拠として説明されているのは積み上げの話でした。
- 今日から始めた人は、今日からAIに自分の仕事を覚えさせられる
- 1か月後に始める人は、その1か月分の積み上げを失う
- 半年後に始める人は、半年分の差がついた地点から始めることになる
差がつくのはAIの性能ではなく、読ませた資料と教えた判断基準の量である、という主張です。
言い換えれば、勝負どころは道具選びではなく、手元にある仕事の情報をどれだけAIに渡したか、という一点になります。
高い契約プランに入るより、自社の見積書や議事録を読ませたほうが効く——講義の主張を私なりに要約すると、そうなります。
この考え方に納得できるかどうかが、栗須俊勝の話が刺さるかどうかの分かれ目になります。
栗須俊勝のセミナーで実際に見えた人物像
プロフィールは公式ページを読めば分かります。ここからは、実際に受けてみないと分からなかった部分です。
まず形式の話から。
- 所要時間は約2時間半
- Zoomを使ったライブ形式のみで、録画視聴はできない
- 当日はQ&Aの時間があり、その場で質問できる
- メイン講師が栗須俊勝、別途サブ講師が入る回もある
録画が用意されていないのは不便ですが、裏を返せばその場で質問できることを前提に設計されているということです。
話し方は、専門用語をほとんど使いません。
「プロンプト」のような言葉も、いきなり出さずに日常の言い換えを挟んでから使います。ITが苦手な参加者が置いていかれない速度でした。
そしてこれは公式ページにも本人が書いていることですが、栗須俊勝自身がパソコンを得意としていません。
栗須自身も、パソコンは元々大の苦手。(中略)現在は音声入力を使ってAIに話しかけながら、仕事を進めています。
引用:自分専属AI育成ウェブセミナー 公式ページ(2026年9月7日確認)
この「自分も苦手だった」という立ち位置が、中高年やパソコンが苦手な層に刺さる最大の理由だと感じました。
一方で、公式のFAQには「細かい操作手順をすべて実演するセミナーではない」とはっきり書かれています。
手順を1つずつ画面で追いたい人には物足りないはずです。ここは期待の方向を間違えないほうがいい部分です。
もう1つ、受けてみて初めて分かったことがあります。
栗須俊勝は、自分がうまくいった話だけを並べません。パソコンが苦手なまま何年も遠回りしたこと、タイピングが遅くて仕事にならなかったことを、そのまま前提として話します。
AI講師の発信は成功事例で埋まりがちですが、できなかった時期の話が最初に来る構成は珍しいと感じました。
また、講義の途中で「ここは細かいので後で」と切り上げる場面が何度かありました。
2時間半で全部は入りません。栗須俊勝が優先していたのは、網羅することではなく、考え方を1つ持ち帰らせることでした。

栗須俊勝の話が向いている人・向いていない人
ここまでの経歴と中身を踏まえて、向き不向きを分けます。
栗須俊勝の講義が向いている人
- 経営者・自営業・管理職など、人に仕事を任せる立場にいる人
- AIを触ってはみたが、成果につながっている実感がない人
- パソコンが苦手で、専門用語だらけの解説で挫折した人
- 中高年で、これまでの実務経験をどう活かせるか知りたい人
栗須俊勝の講義が向いていない人
- エンジニアで、実装レベルの手順を求めている人
- すでに自分でAIエージェントを組んで運用している人
- 録画を好きな時間に見たい人(ライブ形式のみのため)
ざっくり言えば、道具の操作を教わりたい人ではなく、仕事の任せ方を変えたい人向けです。
判断に迷ったら、いま自分がAIに対して感じている不満がどちらなのかで分けると早いです。
「操作が分からない」なのか、「操作は分かるが仕事が減らない」なのか。栗須俊勝が答えを持っているのは後者です。
栗須俊勝が最新のAIエージェントについてどこまで触れるかも、公式FAQで明示されています。
Claude Code、Codex、Coworkなど(中略)AIエージェントについても初心者向けに整理して(中略)細かい操作手順をすべて実演するセミナーではありません。
引用:自分専属AI育成ウェブセミナー 公式ページ Q&A(2026年9月7日確認)
「何ができるのか」「どれを選ぶか」「何に注意するか」の全体像をつかむ場、という位置づけです。
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栗須俊勝について調べる人がよく気にする点
栗須俊勝は実在する人物ですか?
実在します。公式のセミナーページに氏名・学歴・創業年・現在の肩書きが記載されており、Zoomのライブセミナーに本人が登壇して、参加者の質問にその場で答えています。
私自身も、2026年6月24日の回で本人の講義を受けています。
栗須俊勝は博士号を持っているのですか?
公表されているのは修士号までです。熊本工業大学大学院の応用微生物工学・遺伝子工学で修士号を取得、と記載があります。
「AIハカセ」はあくまで通称であって、博士号の意味ではありません。ここを混同しないでください。
栗須俊勝のセミナーが無料なのはなぜ怪しくないのですか?
セミナー自体は参加費がかからず、12冊のAI教材が特典として付きます。
無料のあとに有料コースの案内が入るのは事実です。ただ、生成AI系のセミナーは無料開催が業界の標準で、特典を付けて集客するのも一般的な形です。
詐欺ではないかという声が出るのは、この「無料+特典」の組み合わせが強く見えるからでしょう。
栗須俊勝のセミナーは録画で見られますか?
見られません。公式FAQに「Zoomを使ったライブ形式でのみ開催」と明記されています。
日程を確保できないと参加できないので、そこだけは先にカレンダーを見てください。
栗須俊勝の話はAI初心者でも分かりますか?
公式FAQは「むしろAIを少し触ったけれど成果につながっていない方、何から学べばよいか分からない方に向けた内容」としています。
実際に受けた感触も同じで、前提知識ゼロでも置いていかれない速度でした。
栗須俊勝のセミナーでは動画やサイトの作り方も扱いますか?
公式FAQは「最新AIを使えば動画制作、ウェブサイト制作、資料作成なども驚くほど簡単になっている」として、そうしたツールで何ができるか、仕事にどう活かせるかを扱うとしています。
ただしここでも、扱うのは全体像であって制作講座ではありません。
栗須俊勝の話は収益アップにつながりますか?
公式FAQでは、作業時間の短縮だけでなく、集客・資料作成・商品づくり・顧客対応・情報発信への活かし方、そして「AI×自分の得意分野」で副収入につなげるヒントも話すとされています。
ただし収入を保証するものではありません。あくまで考え方とヒントの提示だと受け取ってください。
栗須俊勝とはどんな人物かのまとめ
最後に、この記事で確認したことを整理します。
- 栗須俊勝は熊本工業大学大学院で修士号を取得し、オーストラリア国立大学で研究に携わった研究者出身
- 1995年に防犯セキュリティ事業を創業し、30年以上の現役経営者
- 現在はスタートAI講師、一般社団法人AIDXリスキリング協会の理事、37社のAI顧問
- 「大阪のAIハカセ」は通称であり、博士号の意味ではない
- 教えているのは道具の操作ではなく「自分専属AIを育てる」という仕事の任せ方
- 対象は経営者・事業主・管理職、そしてパソコンが苦手な中高年
ひとことで言えば、AIの専門家が経営を語っているのではなく、30年の経営者がAIを語っている——それが栗須俊勝という人物です。
この順番が刺さる人にとっては、他のAI講師では代わりが利きません。逆に、実装の手順書がほしい人には合いません。
人物像だけでは判断がつかないという方は、2時間半の無料ウェブセミナーで本人の話し方と中身をそのまま確かめるのが、いちばん早い方法です。
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