
The Past の無料カウンセリングの流れ
The Pastの無料カウンセリングは全50分で構成され、非常に密度の濃い内容となっています。
基本的な流れ:
- ヒアリング(15分) – 英語学習の目的・現在のレベル・課題を詳しく聞き取り
- 英語診断テスト(25分) – リスニング・リピーティング・発音・リズムの総合診断
- プログラム説明(10分) – 診断結果に基づくカリキュラム提案と料金説明
診断テストでは他社では、音声変化の詳細解説や発音矯正まで実際に体験できます。
営業色は一切なく、教育的な観点から丁寧に指導してもらえるのが印象的でした。
1. リスニング理解力テスト
テスト形式
英語の質問を聞いて、シンプルに英語で回答する形式です。
例題として説明された問題:
“If the plank is expanding, is it getting bigger or smaller?”
この場合の回答例:「bigger」または「I don't know」
実際に出された問題:
音声で流れた質問に対して、私は「On a bowl」と回答しました。この時点では正解でしたが、この後のリピーティングテストで課題が浮き彫りになります。
2. リピーティングテスト(最難関)
第1問:基本的なリピーティング
出題文:
“Would you like your soup in a bowl or on a plate?”
私の1回目の回答:
「Would you like soup on a bowl on a plate?」
間違いの分析:
- 「your」を完全に聞き落とした
- 「in a bowl」が「on a bowl」に置き換わった
- 文法的におかしいことに違和感を感じる
2回目のチャレンジ:
違和感を感じながらもう一度聞いた結果「Would you like your soup in a bowl?」と、「your」は聞き取れるようになりましたが、後半部分は依然として不完全でした。
槻木代表からの詳細解説:
- 「your」の弱形問題
- 「would you like your pen」のように、k音の後のyが半母音になる
- 音が繋がって「ライキュア」のように聞こえる
- 非常に短く弱く発音されるため聞き取りが困難
- 連結現象
- 「soup」と「in」が連結して「スーピン」のように聞こえる
- ネイティブでも同じ速度では音の違いを判別できないレベル
- コロケーションの重要性
- 液体を容器に入れる場合の自然な表現を知っているかが鍵
- 「soup in a bowl」が最も自然な組み合わせ
- 文法知識だけでなく、自然な語句の組み合わせの知識が必要
第2問:より高難度なリピーティング
出題文:
“He was excited to meet his aunt in a city.”
この問題は「ほぼほぼ聞き取れないものと思ってください」と前置きされた超高難度問題でした。
私の1回目の回答:
「He was excited」「meet」「in city」など、断片的にしか聞き取れませんでした。
2回目の回答:
文法予測を働かせて「He was excited to meet in a city」と答えましたが、「his aunt」の部分が完全に抜け落ちていました。
なぜ聞き取れなかったのか:詳細分析
- 同子音脱落
- 「meet his」で「t」と「h」が連続するため、片方が脱落
- 「meet」が「mee」のように聞こえる
- 代名詞の弱形
- 「his」のh音が弱形で読まれ、ほとんど聞こえない
- 「her」「his」などの代名詞は位置が落ちやすい
- フラッピング(ラ行化)
- 「meet his」の「t」がアメリカ英語では「ラ行」に近い音になる
- 「met」→「mer」のような音の変化
- チャンク処理の難しさ
- 一つの塊として発音されるため、単語の境界が不明
- 自分の知識の中で「ありそうな文章」に補完してしまう
推察能力の功罪について解説
槻木代表からは「素晴らしい推察能力」と評価される一方で、「聞こえる音の手がかりが少ないとストーリーを自分でメイクアップしてしまう」という課題も指摘されました。これは英語レベルが上がっても避けられない現象で、ネイティブレベルを目指すには一旦この推察能力を「捨てる」必要があるとのことでした。
3. 発音診断テスト
テスト方式
画面に表示された単語を2回連続で読み上げる形式。「map, map」のような感じで発音します。
診断された6単語
1. Had
発音:良好
評価:◎
2. Hot
発音課題:イギリス英語寄りの「オ」音
改善点:アメリカンアクセントなら「ɑ」音で口を縦に大きく開く
3. Very
発音課題:R音(音価母音)が不十分
これが最も詳しく指導された部分です。
4. Sing
発音課題:ng音でエクストラな「g」または「k」音が入った
原因:舌先が上にフラップしてしまった
改善点:鼻音は鼻にかける音なので練習が必要
5. Work
発音課題:R音が不安定
2回目、3回目で改善を確認
6. Prize
発音課題:Z音の摩擦音は良好
全体的には良い評価
「Work」のR音詳細指導プロセス
この部分が最も印象的で、実際の発音指導がどのように行われるかがよく分かりました。
ステップ1:口の形の確認
- 舌をニュートラルポジションに置く
- 口の開き:5mm程度(人差し指が1本入るか入らないか程度)
- 力を抜いてリラックス
ステップ2:舌の動きの練習
- 舌の後ろをぐっと後ろに引く
- 舌先をカールさせる
- この状態で喉を唸らせる
ステップ3:母音単体での練習
「ɜr」音だけで3回練習。「いい感じですよ」と評価をもらいました。
ステップ4:子音を付けての練習
「work, work」と繰り返し練習。最初はR音が不足していましたが、3回目では「今R音がとても意識できております」と改善を確認されました。
リアルタイムフィードバックの価値
単に「Rが弱い」と言われるのではなく、「1回目は良かったが2回目でR音が不足」「舌の巻きが甘くなった」など、具体的で即座のフィードバックがもらえるのは、オンラインでも十分価値があると感じました。
4. V音の発音矯正実演
「Very」の発音で、V音の振動が不足して「B」音に聞こえてしまった部分について、実際に矯正指導を受けました。
V音の正しい発音方法:
- 下唇に上の前歯を軽く添える
- この状態で喉を振動させる
- 「ブー」音を出し続ける練習
段階的練習プロセス:
- まず「ブー」音のみで振動の確認
- 音の立ち上がりを滑らかにする練習
- 「Very」を長めに発音して振動を維持
- 通常の長さに戻して完成
この一連の流れで、V音の振動がしっかりと出せるようになりました。
5. リズム・イントネーション診断
テスト内容
3つの文章を上から順番に音読:
- “Tom plays the piano”
- “Tom is playing the piano”
- “Tom has been playing the piano”
評価結果
良かった点:
- 強勢アクセント(機能語を小さく、内容語を強く発音)の理解ができている
- 「piano」を正しく「piˈæno」で発音(「ピアノ」ではない)
- 全体的なリズム感は良好
一般的な間違いパターン:
多くの生徒は「Tom has been playing the piano」で「been」を強く読んでしまうが、私の場合はそれがなかったと評価されました。
6. 最高難度チャレンジ問題
「バーサント満点レベル」の問題
最後に「ここができたらバーサント満点」というC1-C2レベルの音声に挑戦しました。
出題文:
“Be sure to lock the door. It might get dark while you're out.”
私の1回目の回答:
「Be dark on the floor, be sure lock the door」
完全に文章を取り違えました。
2回目の回答:
「Be sure the door might be dark when you back to home」
違和感を感じながらも、このように聞こえました。
なぜこれほど難しかったのか:
- チャンク処理の困難
- 「it might get dark」が一つの塊として発音される
- 自分の引き出しから「it might be dark」を選択してしまった
- T音の脱落
- 「get dark」の「t」が脱落
- 「ge dark」のように聞こえる
- 連結現象
- 「while you're」が連結して「while yer」のような音に
- 「when you back to home」として解釈してしまった
この問題を通して、現在の実力では「確からしい文章にリプレイスしてしまう」推察能力が邪魔になることがあり、より精密な聞き取りには「一旦この推察能力を捨てる」必要があることを学びました。
テスト全体を通した学び
無料とは思えない診断の質
- 音声変化の体系的解説
- 連結、脱落、弱形、フラッピングなど専門的な内容
- 「なぜ聞こえないか」の言語化
- リアルタイムでの発音矯正
- 口の形から舌の位置まで具体的指導
- 即座のフィードバックで改善を実感
- 個別の課題設定
- TOEIC920点でも見つかる細かい弱点
- バーサント満点に向けた具体的ロードマップ
このレベルの診断を無料で受けられるのは、他の英語コーチングスクールでは考えられないと感じました。特に「自分がなぜ聞き取れないのか」が科学的に説明され、改善方法まで具体的に示されるのは非常に価値が高いと思います。
受けた正直な感想|良かった点・気になった点を包み隠さず公開
良かった点
1. 無料とは思えない診断の質と深さ
正直、これが無料でいいのか疑問に思うレベルでした。音声変化(連結・弱形・脱落)の詳細解説、リアルタイムでの発音矯正、コロケーションの重要性まで、他社なら有料コンサルティングレベルの内容です。TOEIC920点でも「なぜ聞き取れないのか」が科学的に説明され、改善方法まで具体的に示されました。
2. バーサント特化の圧倒的専門性 代表の槻木氏自身が30回以上バーサントを受験し、新形式・旧形式の違いまで詳しく説明できる専門性は本物でした。「バーサント満点レベル」の問題まで用意されており、本当にバーサント一筋でやってきた感じが伝わります。
3. 営業色が一切ない教育的なスタンス 「他社のコーチングで習慣化できた人がスコア伸び悩みで来ることが多い」と正直に話すなど、無理な勧誘は一切ありませんでした。むしろ教育者としての姿勢で、純粋に英語力向上のアドバイスをもらえた感じです。
4. 自分の英語力の現在地が明確になる 「なんとなく聞こえない」が「弱形が原因」「コロケーション不足が原因」と具体的に言語化され、今後の学習方向性がはっきりしました。この診断だけでも十分価値があります。
気になった点・デメリット
1. 習慣化サポートの弱さは認めている 代表自身が「モチベーターというより知的なティーチャーの役割が強い」と認めていました。英語学習の習慣がまだついていない人には向かない可能性があります。
2. プログリット卒業生前提の部分がある 受講生の4割がプログリット卒業生とのことで、ある程度の学習習慣や基礎力がある前提でプログラムが組まれている印象を受けました。完全初心者には敷居が高いかもしれません。
3. バーサント以外には特化していない TOEICや英検対策としては明らかにオーバースペックです。「バーサントを受ける予定がない」人には費用対効果が見合わない可能性があります。
4. 料金の妥当性は人それぞれ 30万円(3ヶ月)という料金設定について、「他社の半額以下」とは言われましたが、バーサント特化というニッチな分野への投資として妥当かは個人の価値観次第だと感じました。
【結論】The Past無料カウンセリングは受ける価値があるか?
答え:バーサント対策を考えているなら絶対に受けるべきです
受ける価値が非常に高い理由
1. リスクゼロで自分の英語力の詳細診断が受けられる 無料カウンセリングだけでも、自分の英語力のボトルネックが明確になります。「なぜ聞こえないのか」「どこを改善すればいいのか」が科学的に説明され、今後の学習方針が立てられます。これだけでも受ける価値は十分です。
2. バーサント対策の具体的ノウハウを教えてもらえる 音声変化の学習方法、効果的な復唱練習のやり方、発音矯正のテクニックなど、実用的な情報を無料で得られます。本格的にバーサント対策を始める前の情報収集として最適です。
3. 他社との比較判断材料として優秀 プログリットや他の英語コーチングとの違いが明確になり、自分に合うサービスかどうかを判断できます。「習慣化は他社、技術向上はThe Past」という使い分けも見えてきます。
4. しつこい勧誘がないので気軽に受けられる 当日の営業圧は一切なく、後日のフォローも適度です。断りにくい雰囲気もないので、純粋に情報収集として活用できます。
ただし、以下の人は受ける必要なし
- 英語学習の習慣がまだついていない人 → まずプログリット等で習慣化
- TOEIC700点以下の基礎力向上が優先の人 → 聞き取りコースや基礎系サービス
- バーサント受験の予定がない人 → 汎用的な英語コーチングの方が適している
- とにかく安く済ませたい人 → 独学や安価なオンライン英会話
最終的な判断基準
迷っているなら受けることを強く推奨します。
理由は単純で、リスクがゼロだからです。50分の時間を使うだけで、自分の英語力の現在地が詳細に分かり、今後の学習方針が立てられ、バーサント対策の具体的ノウハウまで教えてもらえます。
特に「TOEIC高得点だけどスピーキングが伸び悩んでいる」「他社コーチング卒業後のネクストステップを探している」という人には、間違いなく有益な時間になるはずです。
勧誘も一切しつこくないので、まずは情報収集のつもりで気軽に申し込んでみることをおすすめします。


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