過去の世界選手権で2度の優勝を果たすなど、プロアスリートとして輝かしい経歴を持つ安藤美姫さん。
幼少期から日々スケートの練習が忙しかったであろう安藤美姫さんですが、試合後のインタビューなどで彼女の高い英語力に驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「英語を勉強していても、なかなか外国人に伝わらない」
そんな壁を感じた経験はないですか?
そこで、この記事では安藤美姫さんの英語力や発音と、ネイティブに伝わる「生きた英語」を身に着けるための学習法を探りたいと思います。
安藤美姫の基本プロフィール
安藤美姫さんは愛知県出身の、元フィギュアスケート選手です。
安藤さんは、「ミキティ」という愛称で現役時代の頃から親しまれ、最近ではバラエティ番組にも出演し、その明るくハツラツとしたキャラクターでお茶の間の人気を集めています。
安藤さんがスケートを始めたきっかけは、8歳の時に友人に誘われ子供向けのスケート教室に入ったことです。
幼いころからその才能を発揮し、スケートを始めて4年ほどで全日本ジュニア選手権優勝を果たしました。
その後も、世界ジュニア選手権での優勝や全日本選手権での2連覇を経て、2005年からアメリカに練習拠点を移しました。
拠点を移してからは海外出身のコーチのもとでスケートを学び、表現力をより一層磨くことで、国際大会において高い評価を得られるようになりました。
その後、怪我やスランプなどにも悩む時期はありましたが、次々とパーソナルベストを更新したり、世界での試合で確実に結果を残したりしてきました。
実は英語が苦手だった?
さて、今では英語での取材も難なくこなす安藤美姫さんですが、実は18歳で渡米するまで英語でのコミュニケーションは日常会話もままならないレベルでした。
安藤さんは、当時の様子をインタビューでこのように語っています。
友達もいないし、英語も話せないし……、正直とても苦痛で、ホームシックにもなりました。あのころは、レストランに行っても、いつも同じものばかり頼んでいましたね。発音もうまくできないし、言っていることが通じなくて、恥ずかしかったり、悲しい思いをしたりしました。
出典: マイナビニュース公式HP(安藤美姫インタビュー)
安藤さんが英語を学び始めたきっかけは、当時(2006年)のコーチであったニコライ・モロゾフ氏のこんなアドバイスでした。
「会見で通訳をつけているのは日本人くらい。世界で活躍するトップスケーターとして、英語くらいは話せないと恥ずかしい。それに、視野を広げるという意味でも話せたほうがいい」と言われたんです。
出典: マイナビニュース公式HP(安藤美姫インタビュー)
世界の舞台で活躍する為の第一歩として、英語力の必要性を痛感したのかもしれません。
安藤美姫の英語力・発音
コーチの一言によって安藤さんは本気で英語を学びたいと感じ、そこから約4年間でその英語力は飛躍的に伸びました。
それでは実際に、英語学習を本格的に始める前後の安藤さんの英語力を3つの動画で比較してみましょう。
まず初めに、2007年に世界選手権で金メダルを獲得した際のインタビュー映像です↓
語彙が少なく、緊張のせいか少したどたどしい様子です。
次に、2011年のインタビュー映像です↓
海外生活を経て、4年前よりも語彙が増え、より自然体で英語を話している印象です。
それから1年後、2012年のスイスでの対談の映像では流暢な英語を披露しています↓
発音も大変綺麗で、言い回しや表現はネイティブに近いと思います。
受け答えやあいづちの仕方など、とても自然なのが印象的です。
実践で学ぶ!安藤美姫の英語勉強法とは?
忙しい練習の傍ら、安藤さんは限られた時間の中で「生きた英語」をどのように身に着けたのでしょう。
日常的にネイティブの話す英語に触れる
ネイティブの友人と話す機会があれば、積極的に話すことが生きた英語を身に着ける近道だと話す安藤さん。
けれども、この方法は海外生活だからこそ身近にある環境かと思います。
しかし、ネイティブの友人と話す機会がなければ、洋画を観たり、海外ドラマを観たり、日常的に「生きた英語」に触れる機会をつくることが大切だといいます。
以前、英語を勉強している安藤さんの友人が、外国人と話したときに英語が全く通じなかったそうです。安藤さんはその時に、定型文を暗記するのではなく、シチュエーションと言葉をリンクさせて表現を覚えることが大切だと感じました。
たしかに、参考書などで学ぶ英語はどこか自然でなかったり、ネイティブの人たちが普段使う表現でなかったりするのは、シチュエーションと言葉がうまく繋がってないことが理由かもしれません。
ネイティブに伝わる英語を話すコツは「感情を表現すること」
さらに、生きた英語を身に着けるのに大切なポイントについて、安藤さんはこう話します。
大事なことは、感情をそのまま表現することだと思います。日本語は、悲しくても、うれしくても感情を抑えるので、抑揚が少ないですよね。一方、英語は、怒りも喜びも悲しみも、感情表現がとにかく豊かで、ジェスチャーもつけて体全体で感情を表現します。
出典: マイナビニュース公式HP(安藤美姫インタビュー)
つまり、大切なのは「意識して言葉に感情を乗せる」ということです。
私もそうですが、感情を表現するというのは少し抵抗がある方もいらっしゃるかもしれません。
また、英語に比べて日本語はアクセントが少ないため、平坦に聞こえがちということも、日本人の英語が通じにくい要因の1つと考えられます。
言葉に感情を乗せることで、おのずと伝えたいことを意識して強調しますし、シチュエーションに合った声のトーンも加わり、より自然な会話になります。
安藤美姫の引退後の活動
実践で身に着けた英語力を武器に、現在はスケートコーチとしても活躍する安藤美姫さん。
2018年放送のテレビ番組「おたすけJAPAN」では、インドネシアの子供たちに英語でスケートを熱血指導しており、指導者としての才能も開花させています。
英語が話せることで、国内だけに限らず海外にも活躍の場が広がるのは素敵なことですよね。
まとめ
この記事では、安藤美姫さんの英語力について紹介しました。内容をまとめたものがこちらです。↓↓
- 渡米したとき全く英語を話せない状態から、4年ほどで海外メディアの取材にも通訳なしで受け答えできるようになった
- 生きた英語(実用英語)を身に着けるには、ネイティブの友人などと積極的に話す、あるいは洋画や海外ドラマを観るなど、日常的に生きた英語に触れることが大切
- 相手に伝わる英語を話すコツは、「自分の感情をそのまま表現する」こと
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