ニュージーランドに留学しようと決めた方が次に悩むのが滞在方法ですよね。ホームステイって憧れる!寮で友達作ってワイワイしたい!現地の生活に馴染むためにシェアハウスに住みたい!
夢のような海外生活。ワクワクしますよね!
しかし、実際に海外に飛び込んでみて、現実とのギャップに悩む人が少なくありません。私はニュージーランドでのホームステイでしたが、ホストファミリーはインド人でした。ホストファミリーが決まった時の衝撃!想像できますか?友人の中にはホームステイしていたのに栄養失調で倒れた人もいます。
全員が全員そんなことになるとは言いませんが、あらかじめ「こんな事もあるよ」という事を知っていると、そのギャップに対して思い悩みもかなり低減させることが出来ます。
皆さんがギャップに苦しまないために、この記事では各滞在スタイルの体験談とともにメリットとデメリットを紹介します!
監修者
Taka
3ヶ月でTOEIC900(今920)・試験対策ナシで英検準1級一発合格・1ヶ月でVERSANT50・留学(大学/語学/ワーホリ)3カ国(オーストラリア・カナダ・アメリカ)・外資系/海外勤務経験・海外在住歴10年以上・アメリカ人と結婚/シャドーイング歴1年以上(シャドテンアンバサダー)・オンライン英会話/英語コーチング/英会話教室/英語学習アプリ/子ども英会話の受講&取材経験39社以上
ニュージーランドで暮らす方法3種類とは?
・ホームステイ
・学生寮
・シェアハウス(ニュージーランドではフラットと呼びます)
それぞれの特徴とメリット、デメリットをまとめてみました。
ニュージーランド留学の住居|ホームステイ
ニュージーランドのホームステイは調査が入り、認可を受けたファミリーのみが受け入れることができます。それでも、ホームステイはあくまでもビジネスの1つです。理想像とかけ離れている場合があるのが事実です。
ホームステイのメリット
まず、ホームステイのメリットでは以下のような点が挙げられます。
・学校を申し込む時に同時に手配ができる
・トラブルがあっても学校やエージェントが間に入ってくれる
・食事がついている
・掃除や洗濯をしてもらえる場合もある
・現地の人とコミュニケーションが取れる
これらのメリットは間違いなくあります。
誰も頼る人のいない渡航初期に頼るべくは学校やエージェントです。手配からトラブルの解決までサポートしてくれます。せっかく高いお金を払っているのです。しっかり頼って活用しましょう。
ホームステイではとりあえずお腹を満たすことができるので、勉強に集中することができます。ホストファミリーとコミュニケーションを取ることは、学校で学ぶのと同じくらいの学びがあります。私は子供が一生懸命私にわかるように伝えてくれて、英語を子供に教えてもらいました。笑
経験者じゃないと想像できないホームステイの現実とは?
メリットだけだったら、理想通りのホームステイですよね。では、私と友人の体験談をお伝えしましょう!
私はインド人ファミリーでのホームステイだったのですが、すごく良かったです!
料理好きのホストマザーで、食事が美味しかったです。食べ放題状態で太りました。3ヶ月インド料理食べると体臭がインド人になりましたが。。。
また、夜に、ホストファミリーが「今日はどんなことがあったの?」と聞いてくれ、必ず話す機会を作ってくれました。休日には出かけたり、子供達と遊んだり交流する機会を作ってくれました。
ホストは独り身のおじいちゃんで、おじいちゃんと他の学生5人の家だったんだ。
食事は出たのだけど、食パンに豆の缶詰など、食事というより餌だった。
栄養失調で入院してしまって、語学学校も必要な出席数を満たすことができず卒業できなかったよ。
他にも理想とかけ離れた現実はたくさんあります。
・週に1回夕食がポテトチップ1袋。しかも電子レンジの中に入ってる。温めろって!?
・食事時間に遅れると食べられない。学校が5時までなので、直帰しないと6時の夕食に間に合わない。勉強してから帰りたいんだけど。。。
・ファミリーと食事内容違う。ファミリーがステーキ食べてる目の前で質素な食事をする惨めさったらない。
・ファミリーと会話無し。ファミリーだけ楽しそうに過ごしてる。何話してるかよく分からないし入れる雰囲気でもない。。。
・ファミリーが英語以外で会話している。私とは英語で話してくれるんだけど、ファミリーの会話に入るの不可能。。。
・シャワーを使える時間が(19時〜20時の間に5分間のみ)等、極端に制限される。もともと朝に浴びる派なんだけど。。。しかも5分って無理!(水不足というよりも、タンクの水を温めてお湯として使うので、1日に使えるお湯の量が限られます。そのため、お湯の使用は抑える必要があります)
など。
ホストファミリーに問題があったり、合わない場合変更することができます。ただし、変更まで2週間かかります。変更希望出しても2週間気まずい思いをすることになります。
そして、遠慮しがちな日本人は文句も言えずに我慢しがちです。また、こちらの表現方法がホストファミリーを不快にさせている場合もあります。海外に飛び出す時には環境の変化からストレスがたまります。我慢して身体を壊しては元も子もありません。我慢せずに少なくとも友達や学校のカウンセラーに相談しましょう。
もちろん、良いホストファミリーもいます。それでもやはり文化の違いから、完全に理想通りになることは少ないでしょう。郷にいれば郷に従えといいます。自分の作った型にはめ込むのではなく、ホストファミリーの型に入り込む努力をすれば良い思い出になることでしょう。
私はインド人ファミリーだったので渡航前は、「嫌だったら変えてもらおう」と思っていましたが、友達と話す中で、とても恵まれているということが分かり、むしろインド人との生活を楽しむことができました。
ホームステイのデメリット
前項で挙げた現実もまた事実です。デメリットもありますが、事前に知っているかどうかで現実にぶち当たった時のダメージは小さく済みますよね。
・寮に比べて少し割高
・ビジネスとしてホームステイをしている場合が多く、理想に描くホームステイと縁遠い場合がある
・ニュージーランドでのホームステイでも、ニュージーランド人にあたることは稀
ホームステイを希望する時に絶対押さえておきたい注意点!
ホームステイを手配する時には、しっかり希望や条件を伝えましょう。勉強に専念するために、敢えてドライな関係を望んだ友達もいます。ですが、子供がいる家庭の方がフレンドリーな傾向があります。
しかし、ホストファミリーの国籍を選ぶことはできません。移民国家であるニュージーランドでは、どの国籍であっても平等に扱われます。私も、インド人に良いイメージはありませんでした。なので、ホストファミリーが決まった時、正直びっくりしました。
手配するのは遠慮を美徳とする日本からですが、あなたの飛び出す先は「言った者勝ち」の世界です。
ですが、未知への冒険の留学。飛び込んでみたらすごくあたたかい家庭で楽しむことができました。
理想像だけでなく、デメリットも知った上で具体的にイメージし、何をホストファミリーに望むのか、手配前にしっかり考えましょう。
ニュージーランド留学の住居|学生寮
「ホームステイは費用が高いな…もっと費用を抑えることの出来る手段を取ろう。」
そう思い割安な学生寮を検討する方もいるでしょう。
「ホストファミリーに振り回されず勉強に集中したい!」
「同じ目的を持った友達と切磋琢磨したい!」
そう思う方もいるでしょう。
しかし残念ながら、ニュージーランドの語学学校では、日本人がイメージするような寮はほぼありません。学校やエージェントが一軒家や部屋を借り上げ、学生が共同生活をするのが、学生寮です。
学生寮のメリット
まずは、メリットからお伝えしましょう。
・学校を申し込む時に同時に手配ができる
・トラブルがあっても学校やエージェントが間に入ってくれる
・ホースステイよりは安い
・学生同士という同じ目的で入居しているので友達になりやすい
ホームステイ同様、信頼できる学校やエージェントが間に入ってくれるのは心強いです。そして、節約したいならば、とりあえず寮の共同部屋でしょう。人生の友ができるかもしれません。
学生寮の現実
学生寮を選択した人たちは、以下のようなギャップを感じがちです。
[voice icon=”https://profoundium.com/wp-content/uploads/2020/03/profoundium-male-english-learner-smile.png” name=”えいごろう” type=”l”]勉強に専念するために、通学時間の節約にもなるとおもって寮にしたんだ。寮は学校の近くだと思っていたから。だけど、実際はバスで通わなければならなかったんだ。
4人部屋だったんだけど、そのうち2人が同じ母国語でずっと母国語で喋っていた。もう1人と友達になったんだけど、その子が夜に飲みに出るのが好きで、私もずるずる夜遊びするようになってしまったんだ。[/voice]
[voice icon=”https://profoundium.com/wp-content/uploads/2020/03/profoundium-female-english-learner-smile.png” name=”ゆうき” type=”l”]
友達ができて楽しかったよ。ホームステイだと遠慮してしまって疲れると思ったから、みんな平等な寮で正解だったよ。
だけど、寮母さんとかがいるわけじゃないから、全て自分達で家事をしなければならなかった。食べた後の食器を洗わず流しに放置だったり、当番があっても掃除しない子もいるし、ゴミ箱いっぱいになっても捨てないし。
日本人が掃除やゴミ捨てしてた。それが不満だったな。
[/voice]
立地について、環境について、ルームメイトとのカルチャーショックなどについてギャップを感じる事もあるようですね。
学生寮のデメリット
ホームステイと違って、自己責任の生活です。友達ができやすいメリットはありますが、友達付き合いのため、理想とする「勉強に専念する」生活から離れていってしまうことがよくあります。30代以上の社会人留学の方は、若者との生活に合わない可能性がありますので特に共同部屋は避けた方が無難です。
・特定の国籍が多い場合がある
・自炊しなければならない
・1人部屋もあれば2人部屋~6人部屋もあり、実質後述するフラットと一緒
・同条件のシェアハウスに比べて割高
・学校に近いとは限らない
周りが英語以外で喋っていて、他の人が汚したのに自分ばかり掃除をしていて勉強に集中もできない。気づけば年長の私が寮母的存在。何しに来たんだか。。。となりかねません。
学生寮を希望する時に絶対意識したい注意点!
・立地や通学手段を確認しましょう。
・国籍の割合や約束事を確認しましょう。国籍の割合は時期にもよって変わります。できるだけ実際に住んでいる人の情報を得ましょう。
・勉強に集中するためなら少し高くても1人部屋にしましょう。周りが何を言おうと部屋に篭れば邪魔されません。
ニュージーランド留学の住居|シェアハウス(フラット)
ニュージーランドでは、シェアハウスのことをフラットと呼びますので、以下フラットと表記します。
フラットとは、一軒家やアパートメントを複数人で共有する住居形態です。
フラットと一言でいっても、オーナーと一緒に生活するホームステイに近い感覚のフラットと、フラットメイトだけで家をシェアする場合があります。
また、シングルルームか、ルームシェアをするのかで大きく家賃が異なります。
フラットのメリット
学校やエージェントが住まいを決めるホームステイや寮と違い、決定権が自分にあるのがフラットです。街や時期によりますが、自分で選ぶ楽しさがありますよ。まずはメリットから挙げますね。
・最も割安
・自由度が高い
・現地で生活している人と繋がりができる
長期で暮らしている私達はほとんどがフラットで生活しています。日本でも有名なシェアハウスのテレビ番組ありますよね。あんな雰囲気です。知らないもの同士が家族のようにトラブルも起こしながら楽しく暮らしていく。恋物語は。。。私はアリマセン。。。
フラットの現実
フラットを選択した人は、以下のようなギャップを感じるようです。
語学学校卒業後フラットに移ったんだ。友達がすぐにできて、仕事の探し方や、みんなが登録しているFacebookグループを教えてくれて、この街の生活に馴染むことができたよ。
ただ、見つけた仕事が朝早い仕事だったんだけど、フラットのほとんどが午後から働く人で、生活のリズムが合わなくなったんだ。寝ている時間が騒がしくてフラットを移動したよ。
友達のルームメイトが出ることになったから、私が入ることにしたんだ。仲が良い子だったから楽しかった!フラットのオーナーも良い人だったし。だけど、その子が帰国することになっちゃった。
その後入った子と価値観が合わなくて大変だった。キッチンに置いてあった自分の食料が食べられたり、汚かったりしたからすぐに出たよ。
今は日本人の家のシングルルームに住んでいるよ。価値観が共通してるし、ちゃんとした炊飯器があって美味しいご飯を炊けるから天国だよ!
仕事が英語環境だから家は日本語環境でもいいや。自分の部屋があるってほっとするよ。
やはり、生活習慣、ルームメイトとのカルチャーショックについてギャップを感じるようです。
フラットのデメリット
知らない者同士、違う国籍同士が暮らすのにはトラブルがつきものです。デメリットを挙げますと。。。
・自炊をする必要がある
・掃除を自分たちでするのですが、ハウスルールがあっても、守らない人がいたり、「掃除」の概念が日本人と程遠い人がいたりする
・生活のリズムが合わないと、生活音に悩まされる。
・それぞれの国、街で情報を得るコツがあり、知らないと探すのが大変
自炊しようにも、キッチンが狭くて争奪戦になって使えない。大音量で音楽がかけられている。注意したら「いい音楽だろ?お前も楽しめよ!」と言われてそれ以上文句言えなかった。など、遠慮しがちな日本人にはグイグイいかないとストレスがたまるかもしれません。
そこで、日本人が多く住んでいる街では、日本人と暮らすのか、日本人意外と暮らすのかという選択が出てきます。
【おまけ】日本人と暮らすメリットとデメリット
「せっかく海外に出るのに日本人と暮らすの?」と思うかもしれませんね?
しかしこれが、実はメリットが大きいんです。
・炊飯器など、日本の調理器具がある
・魚の匂いが「いい匂い」という等共通の価値観がをもっている
・仕事や生活で困ったことがあった時日本語で相談でき、助けてくれる
・遠くから住む街を移動する時などに、下見をしなくても、「すごく汚い」「価値観が合わない」といったトラブルに遭遇するリスクが低い
慣れない海外生活、仕事でストレスは大きなものです。家ぐらいほっとひと息つける場所にするのも1つです。仕事の愚痴を言いたいことそのまま英語で言えますか?私は言えません。日本語で愚痴を聞いてくれる人がいて、共感してくれる。こんな癒しがあっても良いと思います。家の外で精一杯頑張っているのですから。
・英語を話す機会が減る
フラットを希望する時に注意すること
・できる限り下見をして、汚さ、住人の生活リズム、ハウスルール、家賃にプラスしてかかる費用を確認しましょう。
・多少高くても、シングルルームがおすすめです。ルームメイトの入れ替わりに振り回されません。
・条件の良いフラットはすぐに埋まります。ピンときたら即決しましょう!
ニュージーランドのフラットの探し方を詳しく説明している動画はこちらです。↓
まとめ
仕事や生活で新しい環境に飛び出しているので、意外とストレスが溜まります。住環境ぐらいはホッと一息つける場所であるべきだと思います。私の周りでも住環境が落ち着かず、精神的に不安定になり、仕事も上手くいかない!となる人が複数います。
「じゃあどうしたらいいの!?」
と思ったあなたに、私からお伝えします。
日本からホームステイや学生寮の場合、下見をすることができません。
なので、留学期間が3ヶ月未満の場合は、覚悟を決めてホームステイや学生寮に飛び込みましょう!
初めての環境、初めての価値観の中での生活で、新たな自分と出会えるかもしれませんよ。
6ヶ月など、長期で留学する場合は、学校と同時に申し込むホームステイや寮の期間を2〜3ヶ月にしましょう。残りの期間は環境が良ければ延長希望出せますし、フラットに移ったり環境を変えることもできます。
最初の1ヶ月は、慣れない生活、学校に馴染むことで精一杯です。2ヶ月目で慣れ始め、フラット探し次の動きが始められるのが3ヶ月経った頃でしょう。焦らず、ゆったりした気持ちで、置かれた環境をポジティブに捉えて楽しんでください。
ニュージーランド留学を支援するサイトでは、宣伝のためにメリットばかりを強調しがちです。
そのことにより、理想と現実のギャップに現地でぶつかる人が多いです。思い描きがちな理想だけではなく、起こり得る理想とのギャップを知り、それらをしっかりと受け止め「自分は貴重な体験をしているんだ」とポジティブな気持ちで受け止められる状態で飛び込んでみてください!
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