最近、おしゃれな雑貨やインテリアで注目を浴びている「北欧」。
ですが、まだまだ留学先としては中々選ばれていないのが現状です……やはり人気なのは英語圏の国々なので、英語圏じゃない留学先って正直どうなの?って不安になりますよね。
そこで、実際にノルウェー留学を経験した私が感じたノルウェー留学のメリット、デメリットなどをお話ししたいと思います!
監修者
高正熊生
3ヶ月でTOEIC900(今920)・試験対策ナシで英検準1級一発合格・1ヶ月でVERSANT50・留学(大学/語学/ワーホリ)3カ国(オーストラリア・カナダ・アメリカ)・外資系/海外勤務経験・海外在住歴13年以上・アメリカ人と結婚/シャドーイング歴1年以上(シャドテンアンバサダー)・オンライン英会話/英語コーチング/英会話教室/英語学習アプリ/子ども英会話の受講&取材経験50社以上
ノルウェーへ留学した理由
まずはじめに、私がなぜ留学自体をしたいと思ったのか。
それは、兄の影響です。
5歳上の兄がアメリカへ短期留学をし、帰国した際に世界が変わったかのように目をキラキラさせていたのを今でも鮮明に覚えています。
海外や英語への興味は元々あったので、「いつか私も海外へ行ってみよう!」と中学生の頃から考えていました。
そして、せっかく海外へ行くのだから英語力を上げたくて、そのためにはアメリカが良いのかなと漠然と思っていました。
アメリカのビザ取得のための試験を受けたりしましたが、当時の私は「どうせ行くなら、将来自分がなかなか行かなさそうな国にしようかな」と考えるようになりました。
実際はアメリカもなかなか行ける距離ではないのですが、なぜかアメリカは簡単に行けそうなイメージを持っていたんですね~(笑)
色々検討した選択肢の中にはメキシコもありましたが、治安の面から両親が心配し、結果、穏やかそうなノルウェーに決めました。
ノルウェー語について
ノルウェーでの公用語はノルウェー語です。その中でも書き言葉には、Bokmål(ブークモール)とNynorsk(ニーノシュク)の2つがあります。
Bokmålは日本語でいう標準語、Nynorskは方言のようなものです。基本的には教科書はBokmålで書かれていますが、私が住んでいたSunnmøre地域ではNynorskの教科書でした。
話し言葉にも方言がかなりあります。これは日本語でも東北弁や関西弁があるのと同じですね!
ノルウェーでは英語が使えるの?
ノルウェーでは小学校1年生から英語教育が始まり、ほとんどの人が英語が話せます。
おじいちゃん、おばあちゃんでも英語を話せますよ!
さらに、みんなとても上手なので英語だけでも生活に困ることはありません。
しかしながら、公用語はノルウェー語。
なので、ノルウェー語を話せた方が印象は良いですし、ノルウェー人と仲良くなりやすいです!
私達も海外の方が頑張って日本語を話してくれると何だか嬉しくなりますよね!
ノルウェー留学するのに必要な準備
英語はできないとコミュニケーションを取るのに苦労するので、もちろん英語のブラッシュアップもしておきたいですね。
- Takk!(タック!) - ありがとう。
- Unnskyld.(ウンシル) - すみません。
- Ha det bra!(ハー デ ブラ!) - さようなら。
などの簡単な挨拶だけでもノルウェー語でできると、話すきっかけにもなります。
ちなみに私が初めて使ったノルウェー語は「Kan jeg sitte har?(カン ヤイ シッテ ハール?-ここ座ってもいいですか?」です(笑)
自信がなかったので、まずはホストファミリーと練習してました。
ノルウェー語の本を一つ準備しておくと良いです。私のオススメはこちら↓
イラスト付きなので、発音が少し違っていても伝わりますし、相手に発音を直してもらうこともできます。
相手の言っていることが分からないときも、指でさしてもらえば理解できて、会話が弾みます。
旅行にもオススメな、とても便利な1冊です!
ノルウェーの人は、休日は家族や近所の友人を呼んでホームパーティを楽しんだり、ハイキングに出掛けたりします。
自然がとても身近にあり、山でキノコやジャムにするためのブルーベリーを採りに行ったりしました。
学校の遠足が山登りだったのには驚きました(笑)
なので、トレッキングシューズは一足持っていくことをオススメします!
ノルウェー留学のメリット
では、ノルウェー留学はどんな魅力があるのでしょうか?
次は、私の感じるノルウェー留学のメリットを紹介します。
メリット1|大自然の中でのんびり生活
まずはなんと言っても大自然の中で生活できることです。
羊や牛が道を横切るのを車の中で待つ、なんてこともありました。私の留学先がとても田舎だったこともあるかもしれませんが……。
とにかく、自然の中で家族や友人とのんびりとした生活を送ることができます。
山登りをして山頂の小屋で、kvikk lunsj(キヴィックランシュ)というキットカットのようなお菓子を片手に紅茶やコーヒーを飲みながら、友人とお話するのがとても最高でした。
どれくらい美しい自然が広がっているのか、一度見てみて下さい↓
メリット2|ウインタースポーツ好きにぴったり!
冬は雪がとても多く積もり、ウィンタースポーツが盛んです。
スキーやスノーボードが好きな人にはまさに天国です!
特にノルウェーでは、クロスカントリースキーが人気があります。
オリンピックでもノルウェーの選手が上位にきたりと、知名度の高いスポーツです。
その他にもスケートやKorketrekkerenと呼ばれるソリ滑りも楽しめます。
ソリ滑りと聞くと子供がやるものじゃないの?と思われがちですが、少なくともノルウェーでは違います。どんな人でも楽しめるアクティビティです。
メリット3|英語力はもちろんUP
英語も十分通じるため、基本的な生活を送る上では全く困りません。
ノルウェー語が最初からペラペラじゃない限り、英語も使うことになるので、ノルウェー語に加えて英語を学ぶこともできます。
私も帰国後の英語力UPしました!
中でもリスニング力は各段にUPしたと実感しています。
聞き取れなかった音が聞こえるようになりました。
スピーキング力は、元々自信をもって話せる!と言えるほどの英語力ではなかったのですが、日常会話程度は話せるようになりました。
ノルウェー留学のデメリット
メリットは人によってはデメリットでもありますね。次は、私の思うノルウェー留学のデメリットをちょっとしたアドバイスも含めて紹介したいと思います。
デメリット1|冬は氷点下
ノルウェーは北国で、北部は北極圏に入ります。
8月でもパーカーが必要なくらい涼しく、冬は氷点下となり、とても寒いです。
それでも家の中は暖炉の火でとても暖かく、半袖でも過ごすことができるんですよ!
デメリット2|田舎だと移動が大変!
日本でも田舎に行けばそうだと思いますが、ノルウェーでも目の前がフィヨルドなどの田舎に住むと、ショッピングモールへ行くのもバスやフェリーを乗り継いでの移動です。
そのようなことを楽しめないと、苦痛に感じるかもしれません。
フェリーの中で買えるsveller(スヴェッラ)というパンケーキはとても美味しいので、ぜひ移動中の楽しみにしてみて下さい。
デメリット3|物価が高い
教育や福祉に力を入れているノルウェーでは消費税が12%~25%と非常に物価が高いです。
1.5Lのコカ・コーラは大体400円前後します。生活費は多めに準備していく必要があります。
ノルウェー留学の感想
ノルウェーへ留学できて本当に良かったと心から思います。
教科書でしか見たことのなかったフィヨルドを実際にこの目で見て、とても感動しました。
オーロラを見に行ったり、フェリーに乗って学校に通ったり、初めて白夜を体験したり、日本の生活だけではできない体験をたくさんしました。
色々な人に出会い、価値観や考え方、ものの見方も大きく変わり、ありのままの自分に自信が持てるようになりました。
ノルウェーに行って大切な友人とも出会うことができ、既に10年以上の付き合いになります。
これからも、ノルウェーでの体験は私の人生の財産であり続けるでしょう。
まとめ
今回は実際にノルウェー留学した私の体験談をもとにお伝えしました。
- ノルウェー留学は自然に囲まれて、のんびりと生活したい人向け。
- ノルウェーは英語が通じる!=ノルウェー語+英語が学べる!
- 物価が高い。
- ウィンタースポーツが盛ん!
- 冬は氷点下、夏でもパーカー必須!
以上が、ノルウェー留学について、私の考えるメリット・デメリットです!
あなたもノルウェーへ留学して、日本ではできない体験をしてみませんか?