あなたは「イギリス人なんてアメリカ人と同じだよね!」なんて思っていませんか?
確かに、どちらも欧米人とひとくくりにされ、英語を母国語として話すため、生活習慣などにおいて似ている部分が多いのは事実です。
しかし、実際にイギリスに住んでみると、当のイギリス人達は「アメリカ人と似ているなんてとんでもない!」と思っていることに気づきます。
私の友人は、アメリカ人を見て「彼らは火星から来たのよ!」なんて冗談めかして言っていました。
一見見分けがつかないイギリス人とアメリカ人、果たしてどこがそんなに違うのでしょうか?
この記事では、イギリス人とアメリカ人の特徴、性格の違いや付き合い方について検証していきます。今後イギリス人と仕事をしたり、イギリスの会社で働きたいと思っている人は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
イギリス人とアメリカ人はこんなに違う
それでは、イギリス人とアメリカ人の違いについて見ていきます。
まずはこの動画を観てみて下さい。向かって右がイギリス人、左がアメリカ人です↓↓
イギリスでも展開しているアメリカのレンタカー会社の広告です。
「アメリカ流のレンタカーサービスをイギリスでも!」という内容で、営業所に行かずともスタッフが車で迎えにきてくれるサービス(We’ll pick you up.)や、選べる車種もイギリスでは最多であることなどが紹介されています。
同じセールスマンという職種で、同じことをアピールしているにも関わらず、アプローチの仕方が違い面白いですよね。
イギリス英語とアメリカ英語
それでは、イギリス人とアメリカ人のイメージをざっくり確認したところで、今度は言葉の違いについて比べてみましょう。
イギリスとアメリカでは、同じ英語を話していても、それぞれ単語の使い方などに違いがあります。先ほどの40秒足らずの短い動画でも、イギリス英語とアメリカ英語の違いについて触れています。
例えば、レンタカーは、アメリカでは「Rent−a−Car」と日本のカタカナ英語と同じですが、イギリスでは「Car Hire」と言います。
さらには、発音・スペルまで異なる単語もたくさんあります。「同じ英語なのに、そこまで違うの?」と驚く方もいるのではないでしょうか。
例えばこの動画にも出てくるアルミニウム・・・イギリスではAluminium (al-yuh-MIN-ee-uhm)と5音節なのに対して、アメリカではAluminum (uh-LOO-muh-nuhm)と4音節です。
動画では両者譲らないわけですが、面白いのはアメリカ人が軽く流そうとするところを、イギリス人が「いやいや、でもやはり違うものは違う」と頑固にこだわるところです。
アメリカは世界一の経済大国であり、ハリウッド映画も世界中で人気ですよね。
ビジネスやエンターテイメント業界においても、アメリカ英語が主流となっている一面があります。しかし、イギリス人は「英語はイギリス発祥のイギリスの言葉」というプライドを持っています。
イギリス人の友人の中には「何でも簡略化して大袈裟に表現するアメリカ人の英語は、子供っぽく聞こえる」と言う人もいます。
イギリス英語とアメリカ英語の違いについて、詳しく知りたい方はこちらもぜひ読んでみて下さい。↓
英米セレブの英語を聴き比べられるこちらもオススメ↓
イギリス人とアメリカ人、性格・気質もこんなに違う?
今度は性格・気質についても見ていきます。
アメリカ人はフレンドリーで、リアクションや演出が派手というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?一方、イギリス人については、紳士淑女でちょっぴり皮肉屋、そんなイメージがあるかもしれません。
私もイギリスで暮らしていますが、実際に接してみて、イギリス人はとても穏やかだと感じています。
もちろん人にもよりますが、例えば、電車や飛行機が大幅に遅れても、ひたすら大人しく待っていて驚きました(遅れるのが普通だからという説もあります)。
ちなみに、こちらは「KEEP CALM AND CARRY ON」−「落ち着いて、すべきことを続けて」という戦時中の標語です。↓↓↓
現在でも、よくお土産屋さんのグッズにプリントされています。この言葉は、トラブルがあってもジタバタ大騒ぎするのを良しとしない、イギリス人の特徴をうまく表しています。
イギリス人に対するビジネスでの接し方は?
ここまで見てイギリス人とアメリカ人には、大きな違いがあることが分かりました。
さて、そこで気になってくるのが「ビジネスの場合、相手がイギリス人、もしくはアメリカ人だったとき、それぞれどのように接するのがベストなのか?」という点です。
日本人にとっての欧米人のイメージ、イコールアメリカ人と思って良いと思います。フレンドリーで、ノリが良くオーバーリアクション。ハリウッド映画やアメリカのテレビシリーズで観る通りです。
私も外資系の会社の就職活動中は、黙っていたら何も意見がないと思われるから自己主張をしっかりするようにと教わりました。
しかし、同じノリでイギリス人に接してしまうと、空回りしてしまう可能性大です!
イギリス人は、全然グイグイ来ないです。
お天気の話から始まり、当たり障りのない話と続き、そのうち共通点などが見つかってやっとお互いに意見を言う・・・ということが多く、初対面でいきなり自信満々、自分をさらけ出していては、謙虚さに欠けると思われてしまいます。
ビジネスで、相手がイギリス人という場合には、紳士的に、思慮深い態度で接するのがポイント。女性管理職も当たり前の国ですが、相手が女性の場合は、もちろんレディーファーストに徹しましょう。より良い関係を作ることができます。
イギリス人と日本人は似ている?
実は普通に接していれば、意外と日本人とイギリス人は居心地が良かったりします。
共に長い歴史のある国であり、島国でもあるという共通点は、国民性や文化にも影響しています。謙虚さを美徳とし、他人にどう思われるかを気にする所なんて、まさに同じですよね。
アメリカは多民族が集まり、はっきりと物を言わなければ伝わらない環境の中で文化が発展しました。反対に、日本やイギリスでは、いちいちはっきり言わなくても、微妙な言い回しや表現、互いの態度で察する文化が育ちました。
ジョークや笑いひとつにしても、日本の笑いには、落語に見る落ちや風刺、漫才のボケとツッコミなど、日本人なら誰でもわかる(逆に外国人には難しい)お約束がありますよね。
イギリスでも、韻を踏んだ言葉遊び的なシャレを始め、自虐的で皮肉たっぷり、風刺の効いたブラックジョークがお約束です。なかなかの屈折具合で、たいがい澄まして真顔で言うものだから、外国人にはなかなかハードルが高いです。
アメリカではその点、誰が聞いても笑えるシンプルなジョークや、リアクションもたっぷりで視覚的にもドタバタ笑えるコメディーなど、直接的で万国共通な笑いの要素が多いですね。
イギリス人と仲良くなるには?
さて、ここまでイギリス人とアメリカ人の違いを見てきました。さまざまな違いを知った上で「イギリス人と仲良くなりたい!」という場合には、一体どのようにすればよいのでしょうか?
イギリス人はプライベートの時間を大切にしており、日本人のように残業しない傾向にあります。
仕事の後は、さっさと家族のもとに帰るか、パブで一杯。
お天気が良ければ、テラスに群がって立ち飲みしているビジネスマンで、パブは大盛況です。
食にはあまりこだわらない彼らには、ビールとチップス(フライドポテト)、バーガーや揚げ物系で大丈夫。
「お寿司大好き!」と言う人でも、イギリスで生魚のお寿司はサーモンとマグロのみというカジュアルなところも多く、サーモンの無い江戸前寿司に連れて行く場合は、事前に食べられる物のチェックをした方が無難です。
もし、イギリス人と一緒に仕事をする機会があったら、ぜひ、イングリッシュパブや立ち飲み屋で、ビールを飲みながら自虐ジョークのひとつでも飛ばしてみましょう!
意気投合できること間違いなしです。
まとめ
今回は、似ているようで全然違うイギリス人とアメリカ人について、検証してみました。
- イギリス英語とアメリカ英語は、語彙や発音、スペルまで違う物も多数。イギリス人にとっては、イギリス発祥のイギリス英語が正統な英語というプライドがある。
- フレンドリーでリアクションが派手なアメリカ人、穏やかで皮肉屋のイギリス人。イギリス人と接する時はオーバーリアクション不要。
- イギリス人とのビジネスでは、日本人らしく謙虚な姿勢で、レディーファーストを徹底しよう。
- イギリス人と仲良くなるには、パブや立ち飲み屋でビール!自虐ジョークで意気投合!
- 今後イギリス人と関わる機会のある人、イギリスの会社で働きたい人は、ぜひ覚えておいてくださいね!
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