イギリスへの留学やイギリス系の国への移住に必要なIELTS(アイエルツ)。
IELTSとはどんな試験なのか、申し込み方法や日程はいつなのか気になる方いると思います。
今回は、IELTSとはどんな試験なのか、申し込み方法や日程、スコアの目安などを詳しくご紹介します。
IELTSとは?
そもそもIELTSとはどんな試験なのか、
何のために必要なのか、気になる方もいるのではないのでしょうか。
ここでは、IELTSについて
- IELTSとは
- IELTSのモジュールについて
- IELTSの試験構成
この3つについて詳しくご紹介します。
IELTSとは
IELTSとは、英語能力を測る試験です。
IELTSの正式名称は、「International English Language Testing System」です。
この試験はイギリス系の大学に留学するときや就職、イギリス系の国に移住するときに必要な試験です。
モジュールについて
IELTSにはモジュールと呼ばれる2種類の試験があります。試験を受ける場合、どちらか1つを選ぶ必要があります。その2種類とは、アカデミック・モジュールとジェネラルトレーニング・モジュールの2つです。
留学申請や大学、大学院での入学に必要な英語能力に達しているかを測る試験です。
就業やオーストラリア、カナダなどに移民申請のための試験です。
試験構成
IELTSの試験構成は、話す・聞く・書く・読むという英語の4つの能力を測る試験のため、4つのセクションがあります。
また、アカデミック・モジュール、ジェネラル・トレーニング・モジュールのどちらも同じ4つの技能テストで構成されていますが、主題内容が異なっています。
- Speaking(話す)
- Listening(聞く)
- Writing(書く)
- Reading(読む)
1つずつ詳しくご紹介します。
Speaking(試験時間11分~14分)
この試験は、試験官と1対1でのインタビュー形式で行います。また、3つのパートで構成されています。
測定される英語能力は、日常の話題や出来事についてを伝えることや意見を述べることなどコミュニケーション能力があるかどうか、適切な言葉使いや話の内容に一貫性があるかどうか、説得力のある意見を述べることができるかなどを判断します。
Listening(試験時間約30分)
全40問で、選択問題や組み合わせ問題、地図・図表の分類、要約・文章完成、記述式問題などが出題されます。
測定される英語能力は、話の内容の要点や特定の情報を聞き取ることができているか、内容の意図、目的を理解しているかなどの総合的なリスニング能力を判断します。
Writing(試験時間60分)
全2問で、Task1が約150語、Task2が約250語を書く問題です。
測定される英語能力は、質問に対して適切に答えているか、幅広い語彙や文法を的確に使用されているかを判断します。
Reading(試験時間60分)
全40問で、選択問題や正誤問題、文章・要約、メモ、表、穴埋めや記述式問題などが出題されます。
ここで測定される英語能力は、文章の趣旨、詳細を把握できているか、言葉以外の意味を読み取ることができているか、筆者の意図などを理解することができているかなどの読解力を判断します。
このように、IELTSでは自分の英語力を証明する上で、4つの能力を総合的に測ることができるのです。
IELTSの申込方法や料金は?
IELTSの試験については分かったけれど、申し込み方法はどうするのか、料金はどれくらいかかるのか疑問に思いますよね。
ここでは、申し込み方法と料金についてご紹介します。
申し込み方法
まずはじめに、IELTSの申し込み方法についてご紹介します。
IELTSは現在、筆記式とコンピュータ式という2種類の受験方式があります。
受験方式によって申込方法が異なります。
今回は、筆記式の申込方法をご紹介します。
IELTSはインターネットでの申し込みのみ対応しています。
IELTSの申し込みは下記の流れで行います。
- 受験情報と受験者情報の入力
- 支払方法の選択
- 申込内容の確認
- 申し込み完了
IELTSの申し込みには、IELTS IDの登録が必要です。
IDの登録は、1つ目の受験情報と受験者情報の入力の際に、同時に登録することができます。
受験情報と受験者情報には、自分で決めるIELTS IDとパスワードと名前、住所、電話番号、メールアドレスを入力します。
また、申し込みにはパスポートが必要になります。申し込みの際には手元に用意しておきましょう。
パスポートは希望受験日まで充分に有効なことを確認しましょう。
また、パスポートは申し込みの際だけ必要なわけではありません。当日までにパスポートのカラーコピーを用意しましょう。
※パスポートの写真データはダメですので必ずカラーでコピーしたものを用意しましょう。
当日は、用意したパスポートのカラーコピーとパスポート原本を必ず持参しなければなりません。
当日、パスポートを忘れてしまうと試験を受けることができませんので注意しましょう。
料金
次に料金はいくらかかるのかとお支払方法について下記の表にてご紹介します。
料金(税込) | 25,380円 |
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支払方法 | クレジットカード・コンビニ現金払い・ゆうちょATM(Pay-easy) |
IELTSの2020年前期の日程は?
では、試験はいつ受けられるのか気になりますよね。
2020年で試験が受けられる日をご紹介します。
全国16都市で開催され、日程は試験会場によって違います。東京と大阪ではIELTSはほぼ毎週試験を受けることができます。
IELTSの試験が受けられる16都市を東京テストセンターと大阪テストセンターの2つのグループに分けています。
東京テストセンター | 東京、札幌、仙台、埼玉、横浜、長野、金沢、静岡 |
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大阪テストセンター | 大阪、名古屋、京都、神戸、岡山、広島。福岡、熊本 |
---|
この2つのグループごとに日程を以下の表にまとめてみました。
東京テストセンター
※アカデミック…A
※ジェネラル…G
試験日 【締切日】 |
東京 | 横浜 | 札幌 | 仙台 | 埼玉 | 長野(or 松本) | 金沢 | 静岡 |
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2020/4/4(土) 【2020/3/16(月)】 |
A/G |
A/G | ||||||
2020/4/11(土) 【2020/3/23(月)】 |
A | |||||||
2020/4/18(土) 【2020/3/30(月)】 |
A/G | A/G (松本) |
A/G | |||||
2020/4/30(木) 【2020/4/11(土)】 |
A | |||||||
2020/5/9(土) 【2020/4/20(月)】 |
A | A | A | |||||
2020/5/16(土) 【2020/4/27(月)】 |
A | A | A | |||||
2020/5/21(木) 【2020/5/2(土)】 |
A/G | |||||||
2020/5/30(土) 【2020/5/11(月)】 |
A/G | A/G | ||||||
2020/6/6(土) 【2020/5/18(月)】 |
A | A | ||||||
2020/6/13(土) 【2020/5/25(月)】 |
A/G | A/G (長野) |
||||||
2020/6/18(木) 【2020/5/30(土)】 |
||||||||
2020/6/20(土) 【2020/6/1(月)】 |
A/G | A/G | A/G |
※試験会場が東京のみ土曜日で開催の場合、2日間で試験を実施します。2日目は土曜日の翌日、日曜日にSpeakingを行います。それ以外の開催地はすべてを1日で行います。
大阪テストセンター
試験日 【締切日】 |
大阪 | 京都 | 神戸 | 名古屋 | 広島 | 岡山 | 福岡 | 熊本 |
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2020/4/4(土) 【2020/3/16(月)】 |
A/G | A/G | A/G | |||||
2020/4/11(土) 【2020/3/23(月)】 |
||||||||
※2020/4/18(土) 【2020/3/30(月)】 |
A/G | A/G | ||||||
2020/4/30(木) 【2020/4/11(土)】 |
A | |||||||
2020/5/9(土) 【2020/4/20(月)】 |
A | |||||||
2020/5/16(土) 【2020/4/27(月)】 |
A | A | A | A | ||||
2020/5/21(木) 【2020/5/2(土)】 |
A/G | |||||||
2020/5/30(土) 【2020/5/11(月)】 |
A/G | A/G | A/G | |||||
2020/6/6(土) 【2020/5/18(月)】 |
A | A | A | |||||
2020/6/13(土) 【2020/5/25(月)】 |
A/G | A/G | ||||||
※2020/6/18(木) 【2020/5/30(土)】 |
||||||||
2020/6/20(土) 【2020/6/1(月)】 |
A/G | A/G |
大阪開催の場合、試験日に※印がついた日程のみ2日間で試験を行います。2日目は次の日に行われ、Speakingのみ行います。
IELTSのスコアの目安は?
大学や移住で必要なIELTSのスコアがどれくらいあればいいのか疑問に思いますよね。
最後にIELTSの試験で、どのくらいのスコアが必要なのかについてご紹介します。
まずは、各国の大学、大学院で必要なスコアをご紹介します。
大学 ・・・ 6.0~7.0以上
大学院 ・・・ 6.5~7.5以上
大学 ・・・ 6.5以上
大学院 ・・・ 6.5~7.0以上
大学 ・・・ 6.5以上
大学院 ・・・ 6.5~7.0以上
※すべてOverall(総合)スコアです。
次に各国の移住・永住に必要なスコアをご紹介します。
移住・永住には IELTS各セクション 6.0以上必要
移住・永住には IELTS各セクション6.5以上必要
イギリスでは、IELTSではなく移住にはIELTS for UKVI、永住権はIELTS Life Skillsという別の試験が必要です。
ここでご紹介したスコアは目安になります。
ご自身で受験したい大学を必ず確認しましょう。
移住・永住は、IELTSスコア以外にも条件があるので、必ず移住・永住したい国の移民局のホームページなどを確認しましょう。
TOEFLやTOEICを受験したことがある人は、IELTSでは自分はどのくらいのレベルなのか気になりますよね。
また、IELTS以外にも受験する試験を検討しているという方は下記の記事をご覧ください。
TOEFL・TOEIC・IELTS・英検は何が違うの?誰におすすめなのか紹介‼
IELTSとは?申し込み方法や2020年の日程は?スコアの目安など徹底解説!、まとめ
今回は、IELTSとはどんな試験か、申込方法や日程についてご紹介しました。
まとめると、
- IELTSは話す・読む・聞く・書くの4つのセクションで英語能力を測る
- 試験日程は、東京と大阪はほぼ毎週開催されている
- 大学や大学院、移住・永住には6.0~7.5以上スコアが必要
- IELTSの申し込みはインターネットのみでID登録、パスポートが必要
となります。
IELTSを受験される方、受験を考えている方の参考になれば幸いです。