2020年。このご時世、色んな国に自由に旅行したり働いたり留学したり、グローバルなステキな時代だと思いませんか。
「私もいつか外国で働いてみたい!けど勇気がいるし、語学や治安も不安だし、帰国後はどうしよう……」なんて考えたりしてなかなか踏ん切りがつかないのでは?
「そんな事を後先考えず、 取り敢えずやってみる?」
と素敵ライフに憧れを抱いていた、当時30歳手前の海外未経験だった私が
オーストラリアにて美容師として海外勤務を成し遂げた時に感じたメリット•デメリットを紹介します!
海外勤務した方法とは?
当時、海外に行くと決めた一丁前な心意気だけはあっても、何をどうすれば良いかなんて知識はゼロ。知識が無いと書いて無知。
なおかつ行きたい国がどこかも定まっていない。完璧に頭がお花畑でした。今考えれば恐ろしいですね。こういうのを若気の至りとでも言うのでしょう。
ですがやはり時代はグローバルです。困ったときのGoogle先生。
- 海外 働く
- 海外 憧れ 未経験
- 海外 男 30歳
- 海外 ワーキングホリデー
などのキーワードでたくさん調べました。そしてたくさん出てきて迷いました。。。
いくつかの方法を試してみた結果、海外未経験者の私には”一度エージェントを訪れる” 方法が最適でした。
どのサイトも為になる情報が多く、色々な方の経験談が記載されていたりしてヤル気は爆上がりしていましたが、それでもやはり未経験の私にはどれも決定打に欠けました。
美容師で世界に名を馳せることは出来るのだろうか。
そんな時にたまたま出会ったのが”SEYFERT(セイファート)”と言う海外美容師向けエージェントサイト。
- ”This is a pen”くらいは堂々と言える英語力
- 結局はチキンで一人じゃ決めるのは無理
- 美容師向け
と、私が不安に思っていた要素を拭い取ってくれそうと、サイトを見れば見るほど妄想が膨らみ続け、気が付けばメッセージを送っていました。
実際に話を聞いた所、色々な手厚いサポートがあり(色々とありすぎて伝えきれないので割愛します)、現地での美容室を斡旋してくれる事が判明。
はい。もう即決でした。
心から感謝します。
ありがとうございます!セイファートさん!!
そうと決まれば後は海外に向けて一直線。
知識レベル1だった私は
「とにかく外国を感じられて、ど素人でも輝ける場所(インスタが映える所)」
とザックリと要望を出しエージェントさんに丸投げしました。
「それじゃあ!」とオススメされたのがオーストラリアのシドニー 。
ワーキングホリデーの人気国として1番で、日本人の人口の割が多く、何か問題があっても安心だろうとの事。唐突に決めた渡航3ヶ月前の出来事でした。
あ、そう言えば。
この時知ったのですが、美容師として働くに辺り、日本のように国内でのみ有効な美容師免許の取得が必要な国もあります。
ですが、オーストラリアは資格がなくても働けます。なんと素晴らしいことでしょうか。
なので、美容業務未経験でも働ける美容室もあります。(学生ビザ、ワーホリビザ保持者の人)
美容師に興味がある人や、海外生活で外国の人と英語で話すきっかけを作りたい人にはお勧めですよ。
現に私が働いていた美容室でも、美容未経験の方が何人か働いていました。
働いてみて感じたメリット・良かった点3つ!
いざ渡航して夢の海外生活!
国が違えば暮らしや文化も違うし、人の考え方もそれぞれ。
とにかく毎日が楽しくて、とても新鮮でした。
仕事に関して言えば、日本の時と同じ美容師なのに、言語が違って人種も違うと、非日常的で刺激的でした。
「海外で働いてる私に酔いしれてる」自分がいたりして。
そんなこんなで、働いて良かった事が数え切れないほどあったので、ちょっとだけ紹介します。
1. お客さんのリアクションが”いちいち”大きい
良い意味の方です。はい。オーストラリアのお客さんは”いちいち”リアクションが大きいです。気に入ってくれた時は信じられないくらいに褒めちぎります。
人間台風とでも呼びましょうか。あまりにも褒め称えられるので少し照れてしまいます。恥ずかしい……
ただ、逆に気に入らない事があればこの世の終わりのように、思いもよらぬほど厳しく指摘されます。ちなみに私も何度かやられました。メッタ打ちです。泣きました。
まさに0か100か、究極のリアクションです。
2. 海外ならではの技術が学べる
色々な人種や髪質の違うお客様が多いので、求められる技術もまた日本とは少し別物。流行りのスタイルやカラーの技術、日々勉強になります。
チリッチリのアフロのお客様から
「私アイロン嫌いだから、ブローだけで真っ直ぐサラサラにしてね?」
なんて言われた日もありました。
この施術、本当に大変なのです。
伝わって欲しいので動画を見てみて下さい。なにかモゾモゾと英語で話していますが、こんな感じのイメージです。↓↓↓
また逆も然り。サラッサラのどストレートヘアーのお客様には
「アフロみたいなパンチ効いた髪型で!」
何て言われる日も……
逆バージョン動画↓↓↓
こんな感じで波瀾万丈ではありますが、美容師としての技術にスキルアップに終わりはありません。毎日がリア充です。
3. 日本人美容師は信頼されている
個人的に感じた海外あるあるメリットです。“日本人美容師”と言うだけでお客様からの信頼度がグググッと上がります。
特に他国アジア人のお客様達からは「カットが上手」との事で絶対的信頼度が高く、数ある美容室の中から日本人美容室を選ぶそう。
まさしく日本人ブランドです。
どんなにグズグズしたダサい服でも、イケメンや可愛い子が着れば様になってしまうアレと同じ現象です。
嬉しくもありますが、とてつもないプレッシャーを感じます。
等々、良い事やメリットはたくさんありました。
働いてみて感じたデメリット・悪かった点3つ!
はてさて。働くのはもちろん楽しいですが、
「ん~」と思う事もあったので、それも紹介していきます。
1. 細かい事を気にしないスタッフ
海外なので美容室によりますが、国が違うスタッフと一緒に働きます。やはり国柄で考えや働き方の違いにも驚かされます。
私が働いていたサロンではアジア国籍のスタッフが何人かいました。
その中でタバコ愛好家のスタッフが居たのですが、お店がどんなに忙しくて汚くても、電話が鳴っていても、自分のお客さんが来店してきても、彼女は必ず自分の行きたいタイミングでタバコを吸いに行きます。
天使のような笑顔を振りまきながら、必ず一言「ちょっと一発キメてくる」と添えて。
本人に悪気は全くありません。国柄として受け入れましょう。尊重しましょう。
ですがなぜでしょうか。日本人の私には何かが違う気がします。
2. 流行りの服に疎くなる
個人的な意見ですが、美容師として服はとても大事なファッションであり、仕事として魅せる物でもあります。
オーストラリアだからなのか、海外だからなのか、服にこだわりがなくなりました。他の同じ海外美容師の人たちもそう言う人達が多いのです。
カッコよく言えば「シンプルになった」とでも言っておきましょう。
そしてヒシヒシと感じました。「日本人はとてもオシャレである。」と。
外人さんがよく
「アジア人は区別がつきにくいけど、日本人はオシャレだからすぐ見分けがつく。」
と言うのを聞きますが、これはどうやら本当のようです。
3. ハサミのメンテナンスが大変
美容師の命とも言えるハサミ。メンテナンスをしたい時、研ぎ師を探すのに一苦労します。
現に私はメインで使っていたハサミを落として刃が欠けてしまい、使えなくなってしまいました。
さんざん探し回りましたが研ぎ師の方と出会えず、メインであるハサミの命を吹き返してあげる事が出来ぬままで、この時ばかりは美容師人生の終焉を覚悟しました。
結局、オーストラリアに滞在していた半年以上は、代打のハサミで頑張ってました。頑張るしかありませんでした。
オーストラリアで1年間美容師やってみた感想
”美容師”という職業はどの国でもあるけれど、その国でしか経験出来ない事もたくさんあったりして、良い事も悪い事も全部ひっくるめて良い経験になりました。
来店されたお客様を可愛く、カッコよくしてあげる事で喜んで貰えるのは世界共通で、美容師と言う仕事は改めて素晴らしいと思いました。
そして何も知らずに海外に出たからこそ思うのは、世界は広いという事。
オーストラリアの文化、人々の性格や人柄、考え方。ネットで得た知識と実際足を運んで訪れて感じた違いは大きかったです。
え?結局何が言いたいかって?
「いつ行くの?」
「今でしょ!!」
勢いだけで意外と行けてしまうもんです。当時の自分を褒めてあげたいくらいです。
英語でのコミュニケーションについては触れていませんが、勉強しておいて損はないとヒシヒシと感じました。これだけは勢いだけではどうにもならないです。
まとめ
ポイントをまとめてみました。参考にしていただけるとうれしいです。
2. メリット
・お客さんのリアクションが大きく自分も嬉しい
・海外ならではの技術が学べる
・日本人美容師は信頼されていることを実感した
3. デメリット
・細かい事を気にしないスタッフがいる
・流行りの服に疎くなる
・ハサミのメンテナンスが大変
4. 海外で働こうか迷っているなら、後先考えずに動いてみても良いと思う。勢いが大事。
海外で働く事を悩んでいる人が居たら、とりあえず「後先考えずに行ってみても良い」と思います。
思い付きから1年もオーストラリアで美容師をしてきた私を信じてください!!
あなたが思っていることを今すぐ実行に移さないと、きっと将来「あの時、海外に行っておけば」と後悔することでしょう。まさしく後悔先に立たずですよ。
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