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TOEICリスニングとリーディングの配点の仕組みは?1問の配点などパート別に徹底解説!

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TOEICは990点満点の試験であることはよく知られていますが、各パートごとの配点がどうなっているかまではよく知らないという方も多いのではないでしょうか。この記事では、TOEICの配点、採点の仕組み、各パート毎の配点・特徴について解説します。

この記事でわかること|タップで飛べる目次

筆者

たかまさ

元トラックの運転手で無気力な生活を送っていたが、30歳で英語力ゼロから英語学習を始めて英語が話せるようになり、世界が広がって人生が楽しくなる。その後、外資系企業に転職し、現在は米国勤務。TOEIC920英検準1級・留学3カ国・アメリカ人と結婚・英語サービス体験50社以上

TOEICリスニング・リーディングの配点の仕組みについて

TOEICは、リスニングセッションが100問、リーディングセッションが100問で構成され、それぞれ最低5点、最高495点の配点となります。合計すると最低10点、最高990点となります。

1問5点が原則のテストですが、実際のスコア算出には特殊な統計処理が行われており、正確な配点は公表されていないのが事実です。公式問題集に問題ごとの配点がついていないのもこのためなのです。

テスト結果は合格・不合格ではなく、リスニング5~495点、リーディング5~495点、トータル10~990点のスコアで5点刻みで表示されます。 このスコアは正答数そのままの素点(Raw Score)ではなく、スコアの同一化(Equating)と呼ばれる統計処理によって算出された換算点(Scaled Score)です。

出典:テスト結果について|TOEIC Program|IIBC

なぜ単純な正答数合計でスコアが算出されないのでしょうか。

それは、問題の難易度によるスコアの差をなくし、相対的に評価するためです。
単純に正答数の得点で評価すると、スコアが問題の難易度に左右されてしまい、問題が簡単な回ではスコアが高くなり、問題が難しい回ではスコアが低くなってしまいます。これでは受験者の正確な英語力を評価できなくなってしまいます。

受験者の英語力を正しく相対的に評価するために、TOEICのスコアは独自の統計処理を用いて算出されているのです。

TOEICリスニング・リーディングの配点の仕組み|各パート毎の特徴・問題数・配点比率について

では、ここからは各パート毎に詳しく見ていきます。
最初に全パートの問題数、配点比率を見ていきましょう。ここでは、便宜上1問5点としておおよその配点を表しています。パート1~4はリスニングセクションパート5~7はリーディングセクションとなっています。

問題数

配点
(1問5点とする)

パート1 6問 30点
パート2 25問 125点
パート3 39問 195点
パート4 30問 150点
パート5 30問

150点

パート6 16問

80点

パート7 54問

270点

合計 200問

1000点
(実際は990点)

特にリスニングセクションのパート3、リーディングセクションのパート7の比率が高いことがわかりますね。
続いてはパート毎の特徴を詳しく見ていきましょう。

リスニング

パート1

TOEICパート1の問題数は6問で構成され、配点は30点程度となっています。
パート1は写真描写問題となっています。1枚の写真に対し、4つの英文が読み上げられますので、最も適切なものを選択する問題形式です。

パート1は音声も短く聞き取りやすいです。読み上げられる英文中の単語を知っていれば解答できる問題がほとんどで、全問題の中でも最も解きやすい問題ですので、得点源にしましょう!ぜひとも全問正解を目指してください。

パート2

TOEICパート2の問題数は25問で、配点は125点程度となっています。
2人の会話が流れ、最後の発言に対して最も適切な音声を選択する問題形式です。問題文・回答選択肢の内容は問題用紙に記載されておらず、全て音声で流れます。
ここで試されるのがリスニング力と、会話の応答力です。文法知識や長文読解力だけではなく、会話表現も勉強すると、パート2に強くなれます。

パート3

TOEICパート3の問題数は39問で、配点は195点程度となっています。
リスニング問題の中で最も割合が多いパートとなります。

2人または3人による会話を聞いた後に4つの設問に解答する形式です。パート3では会話音声と設問のみ読み上げられ、解答の選択肢は読み上げられません。設問と解答の選択肢は問題冊子に記載されています。
パート3の語彙の難易度はそれほど高くありませんが、口語的な表現や省略があるため、意味を把握しにくく感じる場合があります。

パート3で正答率を上げるためには、問題冊子に記載された設問をリスニング音声が読み上げられる前に読む「先読み」が必須となります。設問を先に読むことで、リスニング音声内容をある程度予測することができますので、正答率向上に直結します。

パート4

TOEICパート4の問題数は30問で、配点は150点程度となっています。

アナウンスまたはナレーションの少し長い音声を聞いた後に4つの設問に解答する形式です。アナウンスまたはナレーション音声と、設問のみ読み上げられ、解答の選択肢は読み上げられません。
ここで読み上げられる英文は、他のパートよりも長く、複数の文が続けて読み上げられるため、高度なリスニング能力を求められます。

また、語彙も他のリスニングパートより難易度が上がるため、難しく感じる方も多いのではないでしょうか。
パート4でも、パート3と同様に、設問をリスニング音声が読み上げられる前にリスニング音声内容を予測する「先読み」が必須です。

リーディング

パート5

リーディング問題の最初のパートとなるパート5は、文法問題30問で、配点は150点程度となっています。
パート5ではわからない問題は時間をかけて悩まずに、すぐに次の問題に進むことが重要です。文法問題はわからなかったら考えても解答が出てこないので、無駄な時間をかけずに、次パート以降の長文問題に時間を確保することがスコアアップにつながります。潔くテンポよく解答するようにしましょう。

パート6

TOEICパート6の問題数は16問で、配点は80点程度となっています。
まとまりのある文章から4つの問題が出題され、大問4つ×設問4問の16問で構成されています。
問題は長文の穴埋め問題です。文法知識と長文読解力を試されるパートとなっており、パート5と7の中間のような性質の問題となっています。

ここで差がつきやすい問題が文挿入問題となります。文脈を追って正しい会話の流れを把握する力が必要です。

パート7

TOEIC パート7の問題数は54問で、配点は270点程度となっています。
問題数は全パートの中でも最も多く、分量も非常に多いです。
パート7の問題は長文読解が中心となっています。出題される長文も多岐にわたり、広告・メール・チャット・文書などの文章となっています。それらに対し2~4の設問があります。それぞれの設問には4つの選択肢があり、その中から最も適する選択肢を1つ選択します。

後半に進むにつれて文章量が多くなるのが特徴です。最初の方はシングルパッセージという、1つの文章を読んで解答する問題がメインとなりますが、後半はダブルパッセージ、トリプルパッセージの問題が出題されており、2つもしくは3つの文章を読んで解答する必要があります。

パート7では、語彙力、読解力の他、長文を短時間で効率的に読み解く情報処理力までも試されるものとなっています。分量も多く、多くの受験生が途中で時間切れになるパートでもありますが、問題文を読みながら設問にも目を通し、問われているポイントを明確にして効率よく問題を解くのが得点アップのコツです。

TOEICリスニング・リーディングの配点の仕組みのまとめ

パート1
約30点程度の配点となっている写真描写問題です。読み上げられる英文も短めでわかりやすいことが多く、比較的得点を取りやすい部分ですので、満点を狙いましょう!

パート2
約125点程度の配点となっている会話応答問題です。会話表現を知っているか否かで得点に差がつきます。会話表現を押さえて得点源にしましょう!

パート3,4
それぞれ約195点、150点程度の配点となっている長めの会話、文のリスニング問題です。先読みでリスニング内容のイメージを持って音声を聞くようにしましょう!

パート5
約150点程度の配点となっている文法問題です。文法問題はわからなかったら悩まずに次の問題に進むようにし、テンポよく素早く解答しましょう。リーディングの長文問題のために時間を節約するのがおすすめです。

パート6
約80点程度の配点となってい長文の穴埋め問題でです。文法知識があれば解ける問題が8割程度で、文挿入問題が2割程度となってます。苦手な人が多いとされる文挿入問題で得点できると得点源になります。

パート7
約270点程度の配点となっている長文読解問題です。TOEICの中でも最も配点割合が高いパートとなっています。長文の読解力に加え、大量の問題を限られた時間内で処理する情報処理能力も求められるパートです。問題文を読みながら設問にも目を通し、問われているポイントを明確にして効率よく解答するのがコツです。

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