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TOEFLのITPとIBTの違いとは?TOEICスコアの換算などTOEFLを徹底解説!

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TOEFLは、150ヵ国が導入、世界中で一万校以上の大学で受け入れられている英語の総合スキルを計るテストです。

留学するにはもちろんTOEFLのスコアは必要なのはご存知ですよね。では、TOEFLにはITPIBTの二種類のテストがあるのはご存知ですか?テストの構成は二つとも違うため、参考書もこの二つはわかれています。これからTOEFLを受ける方、受けたいと思っているなら、2つの違いを知っておく必要があります。

今回は、ITPとIBTの違いと、留学に必要なスコア、TOEICスコアとの比較など、TOEFLについて徹底紹解説します。

また、私ならではの留学生視点からのITPとIBTの違い、どちらの方が海外大学でどうのように役立っているのかなども説明しているので、TOEFLについてと海外大学の授業スタイルについてもバッチリ予習することができますよ!

この記事でわかること|タップで飛べる目次

筆者

たかまさ

元トラックの運転手で無気力な生活を送っていたが、30歳で英語力ゼロから英語学習を始めて英語が話せるようになり、世界が広がって人生が楽しくなる。その後、外資系企業に転職し、現在は米国勤務。TOEIC920英検準1級・留学3カ国・アメリカ人と結婚・英語サービス体験50社以上

TOEFLのITPとIBTの違い|TOEFL ITP

ITPとは

ITPは団体向けのTOEFLテストです。「団体向け」とは、大学、高校、企業、英語エージェントなどで行われる、グループの集まりで受ける、ということです。

なので、個人では受けることができません。

また、ITPはマークシートを使った選択問題式のペーパーテストです。中学、高校、大学でマークテストを受けたことがある方は多いのではないでしょうか?

また、受ける会場は普段通っている学校、企業なので、より慣れた環境でテストを受けることができます。

ITPの費用は、団体向けのテストのため、団体の人数やその他の状況などで、値段は変わってきます。でも、TOEFL IBTより最大で1/7ほどの値段に抑えられるので、IBTよりは比較的テスト料金は安めです。

ITPのテスト構成

まず、ITPテストはレベル1とレベル2の二つのレベルがあります。どちらのレベルも3つのセクション、リスニング文法リーディングからなります。

レベル1(TOEFL PBT)

TOEFL ITPは、その前に使われていたTOEFL PBTの名前が変わったもので、レベル1がTOEFL PBTと同じとされています。↓下の表がテストの構成とスコアの配分です。(2020年1月の時点)

セクション問題数回答時間(分)スコアの範囲
リスニング50約3531-68
文法402531-68
リーディング505531-68
トータル140約115310-667
  1. 最初のリスニングでは、対話分を聞き、正しい答えを選びます。
  2. 次の文法では、穴埋め問題を解いたり、文章中の間違った表現を選択します。
  3. 三つ目のリーディングでは、英語圏の大学で扱われるような、いろんな専門分野のトピックの長文読解問題を解きます。

レベル2

セクション問題数回答時間(分)スコアの範囲
リスニング30約2220-50
文法251720-50
リーディング&ボキャブラリー403120-50
トータル95約70200-500

レベル2は、1よりも問題数が少なめで、難易度も低めなので、Pre TOEFL とも呼ばれています。

レベル2の内容ですが、リスニングと文法はほぼレベル1と同じです。

違う点は、リーディング&ボキャブラリーで、レベル1のようなリーディングに加え、文中で使われている単語と似ている意味を持った単語を選ぶ問題があります。

なので、文脈や前置詞と使うことによって意味が違ってくる英単語の意味をたくさん覚える必要があります。

一般的にTOEFL ITPを受ける場合は、レベル1(PBT)を受けることが多いです。海外の大学留学に必要なTOEFLスコアの参考表を見ても、ITPのスコアは、レベル2ではなくて、レベル1のテストのスコアを必要としている所が多いです。

ITPの特徴は、日本の学校で習った英語の授業の内容やトピックが応用された問題が多いことです。リスニング、文法、リーディング、単語は全て学校で勉強しますよね。

リスニングの問題も、学校で使われる英語の教科書の対話式リスニング問題や、テストのリスニング問題にとても似ているので、学校で使っていた教材を使うのもいいかもしれません。

なので、中高の英語で習った文法に加えて、TOEFLの単語の勉強と、リスニングの練習をすればいいので、比較的に勉強しやすいです。

TOEFLのITPとIBTの違い|TOEFL IBT

IBTとは

IBT、こちらは個人でテストを申し込むことができる、ITPよりもより一般的なTOEFLのテストです。

ITPとの大きな違いは、IBTテストは「インターネットを介して受ける」という点です。なので、ペーパー式のテストではなく、コンピューターまたはパソコンで受けるテストなんです。

なので、タイピングに慣れていないと、答えを回答するのに時間がかかり、時間ロスしてしまうのが一つの難点です。

また、2020年1月時点での、テスト料金は$235ほど(テストを受ける国によって値段が違います)で、日本円で約25800円ととても高いです。

さらに、テストを延期したりしても料金はかかるし、期限内にキャンセルしてもテスト料金の半分のお金しか戻って来ないので、「ちゃんとテストをこの日に受ける」という覚悟を決めて申し込みしてください。

IBTのテスト構成

ITPは、リスニング、文法、リーディングの3つセクションからなる構成でしたが、IBTでは、リーディングリスニングスピーキングライティングの4構成からなります。

英語の四技能のテストですね。

ITPは比較的、日本の英語教育に沿ったテストのような気がしますが、ITPは、ライティングとスピーキングが加わってより難易度が高く、より留学準備に向いている感じがします。

4セクションあるので、ITPよりもテスト時間は長いです。

↓下の表がテストの構成とスコアの配分です。(2020年1月の時点)

セクション問題数回答時間(分)スコアの範囲
リーディング30-4054-720-30
リスニング28-3941-570-30
スピーキング4つのタスク170-30
ライティング2つのタスク500-30
トータル64-85162-1960-120

リスニングとスピーキングの間に10分間の休憩があります。

  1. リーディングでは、3-4つほどのアカデミック(大学で習う専門的な分野の内容)なトピックのパッセージを読み、質問に答えます。
  2. 次に、リスニングでは、大学の授業のレクチャー、生徒同士のディスカッションや会話を聞き、質問に答えます。
  3. 三つ目に、スピーキングでは、与えられたトピックに対して、意見を述べます。
  4. 最後に、ライティングでは、エッセイリスポンス、与えられたトピックや質問などにたいし、自分の意見とそれをサポートする理由などをを書きます。

留学生の私からすると、IBTのテストは本当に英語圏の大学で行われる授業のシミュレーションのようなものです。

特に、リスニングの点では、すごく海外大学の授業のスタイルに似ています。日本も同じかもしれませんが、海外大学でも、全ての教授がレクチャーで板書をしてくれる訳ではありません。パワーポイントを用意してくれる教授もいますが、ほぼ口頭の教授もいます。

なので、常に教授が言ってることや、大事なポイントをノートに書かなけばいけないので、このIBTのリスニングセクションは実際に大学で教授の授業を受けるための練習と言っても過言ではないです。

また、英語圏の大学では、ディスカッションがとても多いです。授業内で教授からトピックが与えられて、グループや周りの生徒同士で話し合い、意見を聞いたり、述べたり、教授の前でまとめた意見を発表したります。

なので、生徒のディスカッションを聞くIBTのリスニングセクションも、自分の意見を述べるスピーキングセクションも、英語圏の大学に留学するために必要なスキルを上げる役割を果たしています。

最後のライティングセクションのエッセイを書くことも、英語圏の大学では実際にどの授業でもあることです。書くと言ってもパソコンでタイピングするので、タイピングが遅いと、エッセイを仕上げるにも時間がかかります。

ちなみにエッセイを書いたことがなく、エッセイ自体何か知らない方は、こちらのYouTubeを参考にしてみてください↓

IBTは、インターネットでやるので、コンピュータまたはパソコンを使ってエッセイをタイピングするのも、留学する前に慣れてしまえば、課題も早くこなせるようになりますよ。

英語のクラスだけでなく、他の科目のクラスでエッセイを書く機会があると思ってください。私が知っている限り、少なくともアメリカの人たちは、小学生の時からエッセイを書く練習をしているので、大学に行ってもエッセイを書くことは当たり前で、マストなのです。

今のうちに、たくさんIBTのテスト対策をしてしておくと、立派な留学準備にもなりますし、後々とても楽になりますよ。

TOEFLのITPとIBTの違い|留学に必要なTOEFLのスコアとTOEICスコアからの換算

留学するなら、もちろんどのくらいのスコアが必要なのか知っておく必要がありますよね。

  • 海外大学の学部レベル・・・ 500(ITP)、60(IBT) 以上
  • 海外大学の大学院レベル・・・ 550(ITP)、80(IBT)以上

これらは目安なので、よりトップ大学となると、学部レベルでさえ、ITP550(IBT80)を必要としていたり、大学院はIBT指定で87以上必要だったりする場合があるので、詳しくは、行きたい大学のホームページを参考にしてください。”〇〇University TOEFL score requirement”と検索するとでてきますよ!

↓TOEICを大学で語学留学するために、就活前などに受けた方は多いと思うので、TOEICのスコアとITP、IBTを比較してみました。

TOEFL ITPTOEFL IBTTOEIC
50061590
55079-80730

TOEFLのITPとIBTの違い|まとめ

ITP:

  • 団体者向けのテスト
  • マークシート式のペーパーテスト
  • リスニング、文法、リーディング(レベル2は+ボキャブラリー)の3つのセクションからなる
  • 学校で習った内容・トピックから出題
  • 比較的料金はIBTより安め

IBT:

  • 個人向けのテスト
  • インターネットで行うテスト
  • リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4つのセクションからなる
  • より海外大学で体験する授業、内容に沿って出題
  • 料金は日本円で約25800円と高め

必要なTOEFLスコア:

  • 海外の大学学部レベルに留学するには、ITP500/IBT60以上(TOEIC590以上が目安)、大学院レベルに留学するには、ITP550/IBT80以上(TOEIC730以上が目安)が必要

今回の記事では、TOEFL ITPとIBTの違い、必要なスコアの目安やTOEICスコアとの比較を紹介しました。

これからTOEFLを受ける方や、TOEICは受けたことがあるけど、TOEFLを知らない方などは、是非参考にしてみてください。

また、社会人の方で、初めてTOEFLを勉強するけど、絶対に挫折せずにスコアアップしたい方は、こちらの記事もご覧ください。↓↓

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